8日目～帰国
到着したニューヨークのジョン・Ｆ・ケネディー空港は一面の雪景色だった。この日、アメリカ東部一帯は猛烈に発達した爆弾低気圧の影響で暴風雪となっていたのだ。
到着したニューヨークは一面の雪景色だったアルゼンチンと比べればスムーズな入国審査を終えて荷物を受け取り到着ロビーに出た。ニューヨークを観光してから帰国する予定だったM氏とはここで別れた。
成田便の搭乗手続きのために空港内を走るエアトレインで別のターミナルに移動した。ブエノスアイレス・ニューヨーク便はアメリカン航空だったが、ニューヨーク・成田便はコードシェア運航している日本航空の便に搭乗することになっていたからだ。エアトレインの窓の外は横殴りの雪が降り続いていた。
スカイトレインでターミナル間を移動する窓の外は横殴りの雪だった
日本航空のカウンターで手荷物を預け入れ、出国とセキュリティーチェックを済ませて搭乗ロビーで搭乗開始のアナウンスを待った。搭乗開始予定時刻は10時30分だった。その時刻を過ぎても搭乗が始まる気配は全くなかった。12時近くなって大雪のため15時まで空港の閉鎖が決まったというアナウンスが流れた。日本航空のスタッフが20ドル相当のミールクーポンを渡してくれたのでビールと中華料理でお腹を満たした。長く待たされることを覚悟した。
日本航空のカウンター
搭乗予定機すっかり雪まみれになっていた
ミールクーポンを受け取る行列
ミールクーポンアルコールOKがありがたかった
ミールクーポンで調達した中華料理とビール味はまずまずだった
14時過ぎに空港の閉鎖が18時まで延長されたという情報が伝わってきた。目的地の成田空港は深夜の離発着ができない。この日は飛ばないだろうと思った。案の定、16時過ぎに翌日まで24時間遅延することが日本航空のスタッフから告げられた。また、遅延の原因が悪天候なのでホテル等の手配は航空会社では行わないということも告知された。欠航にならなかったのが不幸中の幸いだった。
同行者と相談し、このまま空港で夜を明かすのもしんどいので空港近くのホテルに宿泊することに決めた。KM氏がネットで空港近くのホテルを予約してくれた。預け入れ手荷物を受け取らずに空港を離れても良いという許可が17時に出たので、すぐにホテルに向かうことにした。
空港のタクシー乗り場には長蛇の列ができていた。厳寒の中15分ほど並んだ。KM氏がドライバーと交渉して1台の大型タクシーに5人で乗せてもらった。しかし、その代わり運賃はドライバーの言い値となった。出発時に提示された額は200ドルだったが、20分ほどでホテルに着くと料金250ドル＋チップ50ドルの300ドルを要求された。法外な金額だが払ってタクシーを降りる以外に選択肢はなかったので、やむなくその金額に同意した。
タクシー待ちの行列風が強くてものすごく寒かった
タクシードライバーと交渉するKM氏彼のおかげでずいぶん助かった
ホテルの前の雪の様子地元の人が驚くほどの大雪だった
ホテルの中は暖かくて快適だった。お腹が空いたが食事に出かけるのも大変なので、デリバリーのピザを注文することにした。KM氏とH氏がホテル近くのガソリンスタンドでビールを買ってきてくれた。大雪の中、ちょっとしたパーティー気分の夕食となった。食事後は久しぶりにバスタブにお湯をためて身体を温め、大きなベッドでゆっくり休んだ。
急遽宿泊することになったホテル
フロントの対応がフレンドリーでよい宿だった
宿泊した部屋申し分ない部屋だった
デリバリーのピザビッグサイズのおいしいピザだった
翌朝は6時半からホテルの食堂で朝食をとり、7時前にホテルを出て空港に戻った。この日はホテル関係者のタクシー運転手が空港まで乗せてくれた。代金はチップ込みで200ドルだった。空港では大勢の利用者が手続きの開始を待っていた。
朝食他にもいろいろあったが軽めにしておいた
まだ薄暗い中を空港に戻る道はしっかり除雪されていた
空港まで送ってくれたタクシー
空港内は夜明かしをした人であふれかえっていた8時にカウンターが開いた。少し待って手続きを済ませ、搭乗ロビーで搭乗開始を待った。予定より1時間遅れたが12時に搭乗することができた。
搭乗予定機澄み切った青空がまぶしかった
搭乗してからも預け入れ荷物の積込作業の遅延、緊急着陸に伴う滑走路閉鎖、機体の除雪、滑走路の順番待ちなどの理由で待たされ続けた。離陸できたのは搭乗してから3時間後の15時30分だった。
搭乗はできたが離陸まで3時間も待たされたその後の成田までのフライトは順調だった。成田空港に1月6日の19時に到着した。当初の予定より27時間遅れだった。ロッジを出てから47時間経っていた。
機内食蕎麦がでた
飛行ルート最短ルートで飛んでも14時間かかった
着陸前の軽食それにしても帰路は長かった
最後に想定外のハプニングもあったがそれも笑い飛ばせるくらい、素敵な仲間と素晴らしい釣り場で過ごせた幸せな10日間だった。
素敵な仲間と過ごした最高に幸せな10日間だった！
