2日目午後
キラウエアツアーのピックアップ時刻は12時30分だった。定刻少し前からホテルのロビーで待っているとツアーのガイドがやってきた。ガイドはジェシーというとても流暢に日本語を話す男性だった。このホテルが最初のピックアップ場所だったのでバスにはまだ誰も乗っていなかった。ツアーのバスはその後クイーン・カアフマヌ・ハイウェイ北上しながら他のホテルに立ち寄ってツアーの参加者をピックアップしていった。
ツアー参加者が全員揃ったところで、バスはイノウエ・ハイウェイを経由してサドルロードを通って、島を横断してヒロの街に向かった。サドルロードはとても見晴らしの良い道だった。ハワイ島の天気は変わりやすいとよく言われているが、この日も走行中晴れたり曇ったり雨が降ったり天気は目まぐるしく変化した。
イノウエ・ハイウェイを走るツアーバスから見た風景とても見晴らしの良い道だった
マウナケア州立公園の駐車場ここはサドル・ロードを通る度にトイレ休憩で立ち寄った
ツアーバスヒロの街に入り、まずレインボー滝を見学した。滝は思ったより市街地にあった。滝に虹がかかって見えることからレインボー滝と呼ばれているが、虹がかかるのは午前中だけなので、我々が見た時にはごく普通の滝だった。
レインボー滝滝にかかる虹は午前中しか見られない
その後ヒロの街を車窓から眺めながらビッグアイランドキャンディーズの本店に向かった。ビッグアイランドキャンディーズはショートブレッドクッキーが有名なハワイ島を代表する菓子店だ。店内は美しく装飾され、コーヒーの試飲やクッキーの試食が随所に置かれていた。製造している様子もガラス越しに見学することができた。初めて口にしたクッキーはバターとマカダミアナッツの風味と口触りがよく、観光土産というより本格的な菓子として通用する美味しさだった。
図書館の前に置かれていたナハ・ストーン(右の石)カメハメハ大王がこの石を動かしたという伝説が残っている
ヒロの街の風景昔からの建物が残る素敵な街だった
ビッグアイランドキャンディーズハワイ島を代表する菓子店だ
店内は美しく装飾されていた
多くの人が買い物に訪れていた
製造工程も見学できたヒロの街から30分ほど走ってキラウエア火山のあるハワイ火山国立公園に到着した。まずサーストン・ラヴァ・チューブ（溶岩トンネル）を見に行った。溶岩トンネル近くの駐車場に車を停め、歩いてトンネルに向かった。周囲はうっそうと木が生い茂っていた。トンネルの照明設備が不調ということで、ジェシーに懐中電灯を借りてトンネルに入った、トンネルは想像以上の大きさがあった。
ハワイ火山国立公園の入り口
まずサーストン・ラヴァ・チューブに向かった道の両脇は密林だった
溶岩トンネルの成り立ちを説明するジェシー話が上手で楽しいガイドだった
トンネルの入り口まで徒歩で向かった
トンネル内部の様子照明設備が不調だったので懐中電灯を手に中に入った
フラッシュ撮影したトンネルの内部まるで削ったような岩肌だが自然にできたトンネルだ
次にトーマス・ジャガー博物館に向かった。途中、噴気が立ち昇るスチームベントを車中から見学した。博物館ではハワイ諸島の成り立ちや火山の構造等を紹介した展示パネルや様々な火山噴出物等を見て回った。博物館の外からはハレマウマウ火口がよく見えた。この日は火山活動が活発だったようで、まだ明るいうちから火口部が赤く光るのが見えた。
スチームベント火山の熱で熱せられた地下水が水蒸気として立ち昇っている
トーマス・ジャガー博物館の入り口
ハワイ諸島の火山の成り立ちを説明するジェシー
枕状溶岩溶岩が海水で急激に冷やされてできたものだ
ペレの髪の毛溶岩が噴火の際に引き伸ばされてできたものだ
昼間でも火口部が赤く光るのが見えたその後は国立公園内に一軒だけあるホテル、ボルケーノハウスのレストランで火山を観ながら夕食をとった。ハワイ島旅行を計画し始めた時から、絶対にこのレストランで食事したいと思っていた。そこでいくつかあるキラウエア火山観光のオプションツアーの中から、このレストランの食事が組み入れられていたアロハコナツアーズのツアーを選んだ。着席したのは窓際の席ではなかったが窓が広いので外の景色は十分見えた。ホテルの裏手に出て見た火口の様子もダイナミックで素晴らしかった。
ボルケーノハウス国立公園内唯一のホテルだ
ラウンジからの展望ハレマウマウ火口が目の前に見える
レストランの席からの眺め窓際の席ではなかったが眺望は良かった
テーブルセッティングも本格的だ
マイタイを注文飲み物は別料金だ
メインディッシュはステーキそれほど大きくなくてちょうどよいボリュームだった
ホテルの裏手から見た火口
ホテルの暖炉正面に火山の女神ペレが描かれている
食後は再度トーマス・ジャガー博物館の駐車場まで戻って夜の火口を見学した。立ち昇る噴煙が赤く色づいて迫力満点だった。火口の真上に月が見え幻想的な風景だった。帰路は往路を逆走する形でコナまで戻ってきた。ホテルに着いたのは23時だった。
博物館の駐車場から見た火口
火口の上に月が出て幻想的な風景だった
真っ暗なハイウェイウィをコナに戻っていくホテルに着いたのは23時だった
