3日目午後
この日のツアーのピックアップは13時だった。マウナケアのツアーはいくつか種類があったが、マウナケア山頂付近でのサンセットと星空観察が楽しめる太公望社のツアーを利用した。13時少し前にツアーバスがホテルにやってきた。今日のガイドはアンディ。子供のころ日本に住んでいたそうで、ほぼネイティブな日本語を話していた。
マウナケアツアーのバス登りに強い4WDだった
バスはこの日も他のホテルを回って参加者を次々と乗せ、全員揃ったところで最初の目的地であるハマクアにあるマカダミアナッツ工場へ向かった。工場ではマカダミアナッツの加工の様子をガラス越しに見学することができた。売店で食べたマカダミアナッツがたっぷり入ったアイスクリームがおいしかった。
ハマクア・マカダミアナッツ・カンパニー様々なマカダミアナッツ製品を製造している
売店の奥が加工場になっていた加工の様子はガラス越しに見学できた
マカダミアナッツアイスクリームナッツがたっぷり入っていておいしかった
その後、ワイメアの町を経由してパーカー牧場を抜け、サドルロードに向かった。マウナケアの山頂付近は標高が4200mある。身体を高地の環境に馴らすため、頻回に休憩をとりながらツアーバスは標高を上げていった。この日も天気はめまぐるしく変わりアンディは運転が大変そうだった。
ワイメアの町牧畜の発展とともに栄えた町だ
ワイメア牧場の歴史を説明するアンディ
いきなり霧が深くなったハワイ島の天気は変わりやすい
サドルロード沿いに広がる溶岩台地を見学した後はサドルロードを左折し20分ほど走って標高2800mあるオニヅカ・ビジターセンターに到着した。ここではマフィンとココアの軽食をとったり、ハワイ固有の植物であるギンケンソウを見学したりして1時間ほど滞在した。
サドルロード沿いの溶岩台地で小休憩
雲に覆われて見えなかったマウナケアの山頂が顔を出したこのあたりで標高は2000m
山頂まではあと2000m上らなければならない
サドルロードを左折してオニズカ・ビジターセンターを目指す道の勾配がだんだんきつくなってくる
オニズカ・ビジターセンター多くの観光客で賑わっていた
センターの中ではビデオ上映や記念グッズの販売が行われていた
スペースシャトルの事故で亡くなったオニズカ飛行士の業績を紹介するパネルもあった
センターの前の望遠鏡で自由に太陽が観察できた
マフィンとココアの軽食カロリーと水分をとることも大切な高山病対策だ
センターの裏にあるテーブルではツアー客がそれぞれに食事をとっていた
センターの裏手は希少高山植物のギンケンソウの保護エリアになった
ギンケンソウ葉が銀色の剣に似ているのでこの名が付いた高山植物だ
オニヅカ・ビジターセンターから山頂までは未舗装の上り坂が続いた。雲海越しにハワイ島最大の活火山、マウナロアの山頂部が見えた。15分ほど上ると目の前に天文台群が見えてきた。このあたりがサンセットを見る場所だった。天文台の脇に車を止めた。
オニズカ・ビジターセンターの先は未舗装路になった
雲海の上にマウナロアの山頂部が美しく見えた
さらに上ると目の前に天文台がたくさん見えてきた
すでに多くの車が集まってきていた
マウナケアの山頂頂上部には祭壇が設けられていた
山頂付近は良く晴れていたが、気温が低く風も強かった。体感的には5℃以下に感じた。だが、ツアー会社が防寒着の上下と手袋を準備してくれていたのと、自分でもヒートテックの下着と使い捨てカイロを用意しておいたので寒さは十分にしのげた。
山頂部での服装防寒具はツアー会社が用意してくれる
自分でヒートテックと使い捨てカイロを持ってきたので寒さは大丈夫だった
日没までは30分ほど時間があった。徐々に日が傾き、辺りがオレンジ色に染まっていく様子を堪能した。雲海に沈む夕日も美しかったが、日没直後の残照に照らされたマウナケアの山頂の美しさが圧巻だった。
到着時はまだ日差しが強かった右に見えている天文台が日本の国立天文台スバルだ
別のツアー会社のツアー客の一団防寒具の色でどこのツアー会社か分かる
サンセット風景ここに立ったものしか見ることのできない絶景だ
雲海に浮かんだマウナロアの山頂も色づいていた
残照に照らされたマウナケアの山頂形容しがたい美しさだった
日没後はオニヅカ・ビジターセンター近くまで車で下りて星空の観察をした。アンディの説明を聞きながら肉眼で星座などを観察した後は、天体望遠鏡を使って恒星や惑星、月などを観測した。連星や星雲、土星の環や月面のクレーターなどを実際に見ることができて楽しかった。
日没後は少し下ったところで星空観察をした山頂部は日没30分過ぎからは一般車立ち入り禁止だ
空には多くの星が輝いていた
天体望遠鏡で天体の観察も行った
望遠鏡で見た月の表面帰路はワイコロアの街でピックアップした夜食のパスタが参加者に配られた。ホテルに23時前に戻り、パスタを半分ほど食べて就寝した。
夜食のパスタワイコロアの町で評判のイタリア料理店プエオズ・オステリア製だ
