7日目午後～帰国
宿で一休みしてから昼食を摂りにいつものレストランに行った。ハンバーガーでお腹を満たしてからタクシーで空港へ向かった。出発までは3時間近くあったので、荷物を預けて身軽になってから、空港近くのフライショップで土産を選んだり、空港横のロッジに併設されているバーでビールを飲んだりして時間を潰した。
昼食のハンバーガークラムチャウダーもおいしかった
いつも利用していたタクシーメーターは付いていないが料金は良心的だった
空港の隣にあるロッジの入り口中にバーがあって搭乗客の待合室のようになっている
マウンテンゴートの剥製
こちらはムースの剥製あまりに大きくて驚いた
クラムとフレンチフライといつものアラスカンアンバー昼間から楽しく飲んだ
チキンウイング味付けがちょっとスパイシーすぎた
帰りの国内線は18時前に離陸し、途中で地方空港に立ち寄った後、23時過ぎにシアトル空港に着陸した。離陸直後はまだ十分明るかったのでアラスカとカナダの山並みや氷河が機窓からよく見えた。
離陸してすぐに釣りをした川の下流部が見えた
湖に落ちる氷河この辺りは氷河の宝庫だ
奥に見えるのはカナダの山並みだ
眼下に大きな氷河がいくつも見えたシアトル到着後は巡回バスを使って予約してあった空港近くのホテルに向かった。時刻は0時を過ぎていたが、夕食がまだだったのでフロントでホテルの近くで深夜営業しているレストランを聞いた。ワンブロック先の13COINSというイタリアンレストランが24時間営業しているというので、部屋に荷物を入れてすぐにそのレストランへ向かった。
シアトルで宿泊したホテル（翌朝撮影）空港から近くて便利だった
客室の様子一晩寝るだけには十分すぎる広さだった
アメリカのレストランで軽めに食事をしようと思うのは間違いだ。少しだけ頼んだつもりでも満腹になる量の料理が出てきた。前菜のクラムのペストソース掛けもダンジュネスクラブのカクテルも、メインのチキンピカタもみんなおいしくて案の定食べ過ぎてしまった。それでもデザートが欲しくなり、注文したクレムブリュレがこれまたおいしかった。お腹いっぱいになって深夜2時過ぎにホテルに戻った。
クラムのペストソースがけこれがとてもおいしくてお代わりしてしまった
ダンジュネスクラブのカクテルシアトルはシーフードがおいしい街だ
チキンピカタレモンの風味が効いていてさっぱりした食味だった
クレムブリュレデザートはやっぱり欠かせない
翌朝は5時半に起きて身支度を整え6時半にホテルをチェックインした。ホテル前に待機していた巡回バスに乗り、ほんの5分で空港に着いた。8時発の便でポートランドに向かい、ポートランドから成田行きの国際線に搭乗した。ポートランド行きの便の出発が30分ほど遅れたが特に大きな影響はなかった。ポートランドでのチェックインや出国手続きも荷物預けで少し待たされたくらいでスムーズだった。ポートランド空港ではフィッシュアンドチップスとストロベリーミルクシェイクでブランチをとり、寝不足の頭と身体をリフレッシュさせた。帰国便は12時過ぎにポートランド空港を飛び立った。
空港とホテルを結ぶ巡回バス
シアトルからポートランドまで移動した飛行機思っていたより小さな飛行機だった
機内で飲んだコーヒーシアトルと言えばスターバックスの発祥地だ
ポートランド空港のカウンター少しだけ待たされた
ブランチを購入したバーガーショップとてもフレンドリーな店だった
ハリバットのフィッシュ＆チップスとストロベリーミルクシェイクどちらもおいしかった
機内の様子帰国便も満席だった
エピローグ
帰国便の機内で、今回の釣行でキャッチしたスチールヘッドの画像をデジカメで眺めていた。釣りをしている最中は無我夢中で気が付かなかったが、どの魚も素晴らしい表情と立派な身体つきをしていた。若い個体も成熟した個体も今回の遡上がおそらく最後であろう老成した個体も、そして雄も雌も、どの魚も生き物の命が凝縮した煌めきに満ち溢れていた。生き物の持つ力強さをこれほど多く内に秘めた魚は今まで見たことがなかった。Ｙさんがスチールヘッドに惚れ込んだ理由が分かった気がした。そして今回こんなにたくさんのスチールヘッドを手にできたのはＹさんのおかげなのではないか思った。Ｙさんから僕へのギフトだったのだろう。
そして思った。世界にはこんなに素晴らしい魚がいる。素晴らしい釣り場がある。僕はもっともっと釣りに出よう。身体が動くうちは世界中を釣って回ろう。たくさんの水辺に立ち、たくさんの景色を見て、たくさんの魚をこの腕に抱こう。そして、いつの日か僕があちらの世に行ったら、Ｙさんにたくさんの土産話を語ろうと。
この釣行記をスチールヘッドをこよなく愛した故Yさんに捧げます
