マナウス〜帰国
ホテルを２０時半に出発し、空港には２１時前に着いた。菓子などの土産物を買い足し、２１時半にはチェックインカウンターに並んだ。飛行機の出発予定時刻は２４時５０分だったので時間には十分余裕があるはずだった。ところがチェックインカウンターでかなり待たされ、その後セキュリティーゲートに進んだところで、完全に足止めを食らってしまった。理由は明らかにされなかったが国際線のセキュリティーゲートが一時閉鎖されたのだ。おまけに再開予定時刻の案内などのないので、ゲートの前で待っているしかなかった。そのまま２４時過ぎまでゲートの前で待たされ、結局出国できたのは出発予定時刻の１０分前だった。おかげで搭乗ロビーの土産物屋で買い物をする時間はまったくなくなってしまった。
マナウス空港到着した時点ではまさかこんなに待たされることになるとは思わなかった
マイアミ行きの飛行機は定刻をやや遅れて離陸した。機内では熟睡していた。マイアミには早朝５時半に到着した。
マイアミ便の機内夜間便だったのでひたすら眠った
マイアミ空港でのアメリカ入国手続きは長蛇の列だった。１人１人の審査にも時間がかかっていてかなり待たされた。
マイアミ空港ではマナウスで預け入れた荷物をいったん受け取り、入国後に再度預け入れなければならないのだが、ここでトラブルが発生した。１名のロッドケースにマナウス空港で預け入れた際に貼られた荷物タグが、再度預け入れを行おうとした時点で剥がれてしまっていたのだ。そのため、預け入れの手続きをもう一度行わなければならなくなった。しかし、自動チェクイン機で手続しようとすると締め切り時刻を過ぎているため受け付けてもらえなかった。カウンターやゲートの係員に聞いてもそれぞれ違うことを言い、時間だけが刻々と過ぎていった。
ダラス便の出発時刻まで３０分を切っていた。帰国が伸びる最悪の事態も一瞬頭をよぎった。最後に国際線のカウンターで責任者と掛け合い、荷物の到着が遅延しても良いという条件で荷物を預け入れることができた。すでに出発予定時刻まで２０分になっていた。
このあとのセキュリティーチェックでも、事情を話してもなかなか優先してもらえず、チェックを終えたのは出発予定時刻の１０分前だった不運は続くもので、搭乗機のゲートは遠くスカイレールに乗って移動しなければならなかった。全員でスカイレールのホーム目指してエスカレーターを駆け上った。ちょうどホームに着いていたスカイレールに、扉が閉まる寸前に飛び乗った。スカイレールが降車駅に着いた後も全力疾走でエスカレーターを駆け下り、搭乗ゲートに滑りこんだ。我々が機内に入るとすぐに飛行機の入り口の扉が閉められた。予定通り日本に帰れることになり、ひとまず安堵した。
飛び乗ったダラス行きの国内線久しぶりに空港内を全力疾走した
機内から見たマイアミ空港とにかくこの便に乗れてよかった
ダラスまでは３時間ほどの飛行だった。ダラスの空港で遅めの朝食にハンバーガーを食べた。待合ロビーに電源コンセントがあったので、携帯電話の充電ができて助かった。
到着したダラス空港クリスマスツリーがたくさん飾られていた
搭乗ロビーに設けられた電源コンセント携帯の充電ができて助かった
ダラス空港を定刻の１１時４０分に出発した飛行機は１３時間以上のフライトで成田空港に向かった。マイアミ空港でのバタバタもあり、疲れてはいたがアマゾン釣行を無事成し遂げた興奮であまり眠くはなかった。水上キャンプでの出来事を思い出したり、デジカメの画像を見返したりして釣行の余韻に浸りながら成田までの時間を過ごした。
離陸直後のテキサスの風景これから１３時間超のフライトだ
着陸直前の機外風景１３時間ずっと機外は昼間だった
成田空港には１２月１７日の１６時２０分に到着した。成田空港の入国と荷物の受け取りは驚くほどスムーズだった。心配していたロッドケースも同じ便で成田に着いていた。１６時４０分には到着ロビーに出ることができた。他の参加者と握手して釣行が無事終わったことを喜びあってから別れた。師走の空気の冷たさに日本に帰ってきたことを実感させられた。
帰りのスカイライナーの車内荷物の量は変わらないが、とてもたくさん思い出が増えた
エピローグ
幼稚園の時に描いた絵日記はすでに手元には残っていない。しかし、なぜかあの絵日記に描いた絵と言葉は今でも鮮明に覚えている。
もし、あの時の自分に会えるならこう言ってあげよう。
「君の夢はちゃんと叶うよ。そのとき手に持っているのはライフル銃じゃなくて釣竿だけどね・・・」
