出発〜ホテル到着
２０１３年１０月上旬にオーストラリアのウルル（エアーズロック）周辺とケアンズに旅行してきた。ウルルは以前から是非行きたい場所だったので半年以上前から計画してベストシーズンと思われる１０月上旬に旅行日程を決めた。
ここでまず、ウルル（Uluru）について説明しておきたい。ウルルはオーストラリア大陸の中央部、ノーザンテリトリー準州の砂漠地帯にある世界最大級の単一巨岩の現地先住民の呼び名だ。同じ岩を欧米系の人々はエアーズロック（Ayers Rock）と呼んでいるので、こちらの名前の方が日本では知られているかもしれない。
現在ではウルルを含む周辺一帯の土地の所有権が先住民アナング（Anangu）に返還されているので、先住民の呼び方で呼ぶことが現地では一般的になっている。ウルルの大きさは地表からの高さが約３５０ｍ、周囲は約９ｋｍある。
ウルルから西に５０ｋｍほどの場所には、全体ではウルルを凌ぐ大きさの巨岩群があり、現地名ではカタジュタ（Kata Tjuta）、欧米名ではオルガ岩群（Mt.Olga）と呼ばれている。
この両者を合わせた地域一帯は、世界文化遺産と世界自然遺産に指定された数少ない世界複合遺産となっていて、ウルル・カタジュタ国立公園として整備・保護されている。また、この一帯を地域特有の赤色の大地にちなんでレッドセンター（Red Centre）と呼ぶ場合もある。
日本からウルルに入るにはケアンズ経由かシドニー経由で空路向かうのが一般的だ。今回はシドニー経由でウルルに向かった。シドニーまでは成田を２０時に発つカンタス航空機を利用した。シドニーには翌朝７時に到着した。
今回搭乗したカンタス航空機機内サービスが充実していた
シドニーでは国内線ターミナルに移動して１０時過ぎのヴァージンオーストラリア航空の便でウルル最寄りのコネラン空港まで飛んだ。乗り継ぎ時間は十分あるはずだったが、シドニー空港の国内線ターミナルが混雑していたため、機内で食べようと思っていた昼食を調達する暇もなく最終案内に促されながら飛び乗るはめになってしまった。
シドニー空港の国内線搭乗ターミナルとても混雑していた
搭乗したヴァージンオーストラリア航空機美しい機体だった
シドニーからウルルまでは３時間ほどのフライトだった。到着したコネラン空港はとても小さな空港だった。飛行機を降りるタラップの上から遠くにウルルが見えた。胸が高鳴った。
飛行機のタラップの上から見えたウルル（画面右）長年の思いが叶った瞬間だ
コネラン空港のターミナルの建物１日３便が離着陸するだけの小さな空港だ
空港には現地のツアー会社ＡＡＴキングスのスタッフが迎えに来ていた。今回の旅行はＪＴＢのパッケージツアーを利用したので、ウルル滞在中の空港ホテル間の送迎やオプションツアーはすべてＡＡＴキングスのスタッフが面倒を見てくれることになっていた。
まずホテルに移動した。ホテルまでは空港から１０分ほどだった。ホテルのあるエリアはエアーズロックリゾートと呼ばれていて、ウルルからは２０キロほど離れている。このエリアには３軒のホテルとショッピングセンター、キャンプ場、警察消防施設や診療所などが配置されていた。
ホテルは少々奮発して、リゾート内で唯一ウルルの見える部屋があるデザートガーデンズホテルを指定しておいた。部屋からは希望通りウルルを眺めることができた。部屋からウルルを見ているだけで、とても幸せな気分だった。
宿泊したデザートガーデンズホテルエアーズロックリゾート内では中級のホテルだ
宿泊した客室棟低層の客室棟が点在する造りのホテルだった
宿泊した客室室内の設備は申し分なかった
自室のベランダから見たウルル遠くから見ているだけでも幸せな気分になれた
