最終日
この日は早朝に熱気球を楽しみ、１３時過ぎの飛行機で成田に戻る予定を組んでいた。
早朝４時過ぎにホテルでツアーバスにピックアップしてもらい、熱気球を上げるマリーバ高原を目指した。マリーバ高原まではキュランダを抜けて１時間ほどかかる。車中では注意事項を聞いた後は仮眠をとっていた。
車が止まった軽いショックで目を覚ますと、そこは農場の広場だった。すでに熱気球が膨らみ始めていた。車外に出て安全な場所で待機しながら準備の様子を見学した。早朝のマリーバ高原は少し寒かったが、ここでもダウンジャケットが役立った。
膨らんでいく熱気球辺りが暗いうちから準備は始まっていた
起き上がる気球さらに暖かい空気を入れてゴンドラを浮かび上がらせる
１０分ほどで準備が整った熱気球のゴンドラに乗船（？）した。熱気球には２班に分かれて乗り込むことになっているが、乗船後すぐにケアンズ市内に戻るエクスプレスツアーの参加者は先に乗り込む班に割り当てられた。
準備が整った気球に次々と乗り込んでいく体格などを見ながらバランスよく乗せていた
ゴンドラに乗り込んで注意事項や着陸姿勢などのブリーフィングを受け、少しするとゴンドラがふわりと浮き上がった。バーナーを点火して気球内に温かい空気を送り込み、気球は高度を上げていった。
ゴンドラの内部バーナーが点いている時は頭部が少し熱い
バーナーが点いている時は少し熱くて騒々しいが、消えている時は静かで風に運ばれていく感覚が実感できた。眼下には牧場や果樹園が広がっていた。
ゴンドラからの眺めみんな熱心に外を見つめていた
眼下には見えた果樹園植えられているのはマンゴの木だ
雲が多かったので日の出を見ることはできなかったが、雲間から顔を出した朝日は拝むことができた。終盤には林の中を群で移動するカンガルーを上空から見ることができて乗船者みんな大喜びだった。
雲の隙間から朝日が顔を出す風に運ばれながら見る景色はとても素敵だ
眼下を走り抜けるカンガルーの群れ静止画では探すのが難しいかもしれない
３０分ほどすると気球は高度を下げ、牧場の空き地に着陸した。着陸はとてもスムーズで衝撃もほとんどなかった。すぐに後半乗船するツアー客を乗せた牧場内移動車が到着した。彼らが我々と入れ替わりにゴンドラに乗り込み、我々はその移動車で牧場の外に停まっているバスに戻った。バスはトイレ休憩の後、市内に向かった。予定より早めの８時半にはホテルに戻ることができた。
次の乗客を乗せてやってきた牧場内移動車不整路でも走行できるようになっている
次の乗客を乗せて空に戻っていく熱気球気球のイラストがこちらに向かって手を振ってくれているかのようだ
１０時半にホテルをチェックアウトすれば帰国便に十分間に合うので、チェックアウトできるように荷物をまとめてから、朝食をとる店を探しがてら市内を散策した。
何軒か見て回ってから、パイがおいしいと評判のメルドラムス（Meldrums）に入店した。評判のステーキパイは少々ボリューミーだったのでキッシュを注文した。出来立ての温かいキッシュは朝食に最適だった。食後は近くのラスティーマーケットを見て回ったりして最後の散策を楽しんだ。
メルドラムス輝かしい入賞履歴のある焼きたてパイの店だ
店内の様子次々と客が来てパイを買い求めていた
キッシュ出来立てでおいしかった
ラスティーマーケットの海側の入り口週末だけ開かれている生鮮品のマーケットだ
野菜売り場新鮮な野菜がたくさん並べられていた
１０時半にチェックアウトしてタクシーで空港まで移動した。今回のパッケージツアーでは帰国日のホテルから空港までの移動にタクシー利用のオプションがあったので、空港での手続きを自分でやることに抵抗感のない僕にはとても好都合だった。バス利用のツアー客より先に空港に着くことができたので、チェックインや出国手続きを混み始める前に終えることができた。おかげで出発ロビーでのんびりと最後の買い物などを楽しむことができた。
空港まで利用したタクシーホテルから空港までは１０分ほどだった
チェックインカウンター到着が早かったのでガラガラだった
帰国便はジェットスターだった。日本を発つ際はできればＬＣＣは避けたいと思っているが、帰国便ならあまり気にならない。機中、窓の外に日没直後の空が見えた。素晴らしかった今回の旅行を象徴するかのような美しさだった。
帰国便で利用したジェットスター航空機成田ケアンズ間はＬＣＣしか就航していない
機窓から日没光景風景充実した旅行を象徴するような美しい光景だった
