二日目はバラマンディの養殖池に行った。
通常のツアーは朝出発して午前中は管理釣り場で腕慣らしをして、午後から養殖池に向かうコース設定だ。しかし、前回の釣行で管理釣り場はフライで釣りにくかったことと、朝少しゆっくりしたかったので、今回は管理釣り場をパスして、昼前に出発して午後から養殖池にだけ行くコース設定にしてもらった。
１１時にホテルで待ち合わせ、高速を１時間ほど走ってこの日の釣り場の近くまで来た。お腹がすいたので道端の簡易食堂で昼食をとった。
頼んだメニューは焼き豚あんかけご飯、２５バーツ（約８０円）。これが驚くほど美味だった。けして衛生状態が万全とはいえない店だったので、お腹を壊すかと少し心配したが、全く大丈夫だった。
高速を降りてすぐの道端にあった簡易食堂調理する屋台の奥にバラック建ての食事スペースがあった
チャーシューと野菜にたれをかけたご飯はスープ付きで２５バーツ今回の旅行でこの食事が一番おいしかった
釣り場では欧米人の二人組が先客で釣りをしていた。タイでほかのフライフィッシャーに会ったのは初めてだった。
タイではじめて出会ったフライフィッシャーコンスタントに釣果をあげていた
池は道路側が深くなっていて魚が多いとのことだった。しかし、道路側は上に電線があり、風も向かい風。サイドからの変則的なキャスティングで対応するしかなく、少し苦労させられた。
この池は魚のサイズが大きく、ヒットすればバラマンディ特有のスピードとトルクの合わさった心地よい引きを堪能できた。
走る、潜る、飛ぶ！バラマンディのファイトは多彩だ
近くに寄せてからはロッドを折らないよう慎重に魚をコントロールする釣れる魚はどれも５キロオーバーの良型だった。
ここの魚はとにかく太い片腕で長く持ち上げていると腕が震えてくる
このサイズが半日で１５匹ほど釣れたフライカラーにも結構シビアで、同じサイズのフライでも色が違うと反応が全く異なった。この日はグリーンがヒットカラー。ブルーはそこそこで、イエローはさっぱりだった。
この日はグリーンカラーが大好評だったリトリーブはやや長めに普通の速度で引くのが最も効果的だった
この日の最大は８０センチ、１０キロオーバー。自己記録だ。
最大１０キロの秤が振りきれて、体重は計測不能両手で持っても重い
顔が隠れるほどの体高こういう良型に簡単に出会えるのもタイの釣りの魅力だ
夕方が近くなるにつれて風が強くなってきた。静穏ならトップの釣りが楽しめると期待していたのだが、トップへの反応はおろか、沈めてもほとんど反応しなくなってしまった。
帰る時刻が近付き、なんとかもう一匹釣ろうと気持ちに焦りがでてしまった。そうなると悪循環で、たまにアタリがあると合せが早くなったり、フライを変えた時のノットが雑になって合わせた瞬間にフライロストしたりしてしまった。結局夕方の１時間ほどはノーフィッシュの状態で納竿となってしまった。
タイの夕焼けが美しさを増すのと裏腹に気持は焦りまくりこの日の後半は風にやられた
とはいえ、この二日間の釣果は満足できるものだった。今回もお世話になったメットに大感謝！
初日は最後の一投で良型を釣りあげ、二日目は最後の１時間ノーフィッシュ。たとえ釣り堀とはいえ、釣りの難しさ、気持ちのコントロールの大切さを改めて感じることのできた釣行だった。
次こそ、二日間とも気持ちよく釣りを終えたいものだ。早めにリベンジに行かなければ・・・・・
