１日目
２０１５年６月、雨期に入ったばかりのタイ・バンコクに釣りに出かけてきた。バンコクに釣行するのは今回がちょうど２０回目だ。
今回はいつもの通りバラマンディの養殖池と外来魚管理釣り場でフライフィッシングを楽しむこと以外に、新しい管理釣り場を釣査することとルアーの釣りを練習することを目的としていた。ルアーは３月のパラオ釣行でその面白さに目覚めたので、テクニックをもう少し身に付けておきたいと思ったのだ。
深夜に羽田を発つ便でバンコクに向かい、早朝５時過ぎにスワンナプーム空港に到着した。６時にいつも世話になっているガイドのスメットと合流し、さっそくボマー養魚場に向かった。この時期のタイは一年で一番昼間が長い。すっかり明るくなった道をスメットの運転する車で１時間ほど走ってボマー養魚場に到着した。
養魚場では魚の出荷を終えて既に水を抜いた池が多く目に付いた。雨期に入り急に多量の雨が降ると池の水質が変って魚が死んでしまう事があるので、その前に出荷してしまったためだ。そのために釣りができる池が限られ毎日同じ池に釣り人が訪れているので、養魚場とはいえ魚はかなりスレているようだった。
ボマー養魚場雨期に入っていたがこの日は天気が良かった
出荷を終えて水を抜いた養殖池雨期直前が出荷のピークになる
ここで先に今回のタックルを紹介しておこう。フライタックルはいつもと同じ９番ロッドにインターミディエートラインを通して使用した。ルアーはマルチピースのシーバス用ロッドを持参した。
フライタックル
ロッド：ＳＡＧＥ ｌａｕｎｃｈ９９０−４（９フィート９番４ピース）
リール：ＳＡＧＥ １６８０
ライン：ボーンフィッシュ用インターミディエート／フローティング
リーダー：（ライン側から）４０ポンド５０センチ、６０ポンド１００センチ
ルアータックル
ロッド：アングラーズリパブリック ＳｈｏｒｅＧｕｎ ＳＦＧＳ−８０ＭＨ／Ｐ５
（８フィート ミディアムハードアクション ５ピース）
リール：ＤＡＩＷＡ ＲＥＶＲＯＳ ＭＸ ３５００
ライン：ＰＥ３号
リーダー：６０ポンド８０センチ
釣り場に着いてもすぐに釣りを始めず、毎回スメットに無理を言ってお願いしている奥さん手作りの弁当でゆっくり腹ごしらえをした。最近では釣りと同じくらい、この弁当を食べることが楽しみなのだ。
スメットの奥さんの手作り弁当この日のメニューは卵焼き、鶏肉のグリーンカレー、豚肉のパネーンカレー
どれも僕の好物で抜群においしかった
フライで釣り始めるとすぐにアタリがあった。魚達はフライには素直に反応してくれた。１時間ほどフライで釣り、バラマンディのスピーディーなファイトを堪能した。
フライロッドでバラマンディとファイトするのはとてもエキサイティングだ
この日最初の一匹いつでもどこでも最初の一匹はとにかく嬉しい
その後ルアーロッドに持ち替え、まずは大きめのルアーでトップを狙った。しかし、全く反応は出なかった。やはりルアーにはスレているようだった。そこで小さめのミノーをつけてゆっくりした動きで魚を誘うことにした。すると時々アタリが出るようになったが、ルアーはまだ不慣れなのでアワセのタイミングがつかめなかった。それでも何匹かは向こうアワセで針掛かりしてくれた。しばらく釣るうちにアワセのタイミングも少し分かり始めたが、その頃になると魚が使っているルアーに慣れてしまったようで、魚の反応は芳しくなくなった。ルアーを他のタイプに変えてみたが魚の反応は好転しなかった。
ルアーロッドでバラマンディとファイトするまだ格好が少々ぎこちない
小型のミノーをくわえたバラマンディこの日はこのサイズのルアーが好調だった
この日の最大魚早くルアーでコンスタントに釣れるようになりたい
雨期に入ったとはいえ、日中の大半は太陽が照りつけている。陽射しの強さと湿度の高さはかなりのものだった。初日から張り切り過ぎても体力が持たないと判断して、この日は昼で釣りを終えてホテルに向かうことにした。
