１日目
最近ではすっかり年中行事となっているバンコク近郊の管理釣場釣行に、今年も5月中旬出かけてきた。今回は往復深夜便を利用した現地3泊の旅程で、釣りを丸々4日間楽しんできた。
羽田空港を深夜0時過ぎに出発し、バンコク郊外のスワンナブーム国際空港には5時に到着した。入国手続きと手荷物の受け取りは特に待たせられることもなく、6時前にロビーに出ることができた。いつも世話になっているガイドのスメットとは6時過ぎに合流した。
この日は空港近くのバラマンディの養魚場で釣りをすることにしていた。移動中は1年ぶりに会うスメットと近況を報告しあったり、最近の釣り場の様子を聞いたりして過ごした。スメットは日本語が堪能なのでコミュニケーションには全く困らない。スメットの話では、タイではここ数カ月にわたり殆ど雨の降らない状態が続いているという。このままでは農業や養魚業に大きな影響が出るのではないかと心配していた。実際、釣り場に行く途中の水路も例年と比べて水が著しく少なかった。
空港を出て釣り場に向かう釣り場までは空港から1時間くらいだ
途中で渡った水路例年にない少雨で殆ど干上がっていた
毎年訪れているボマー養魚場には7時頃到着した。養魚場の池も一部は既に出荷を終えて水を抜いた状態になっていた。釣りを始める前に、スメットの奥さんにいつもわがままを言って作ってもらっている弁当で朝食を摂った。この弁当の味が素晴らしい。最近ではこの弁当が食べたくてタイに出かけているのではないかと思ってしまう程、この弁当を食べている時間は幸せだ。
釣り場に着いてまずスメットの奥さんの手作り弁当を食べる至福の時間だ
ここで今回のタックルを紹介しておこう。
フライロッドは9番と8番のシングルハンドを使用し、ラインはインターミディエートとフローティングを使用した。リーダーは40ポンドを使い、インターミディエートラインにはストリーマーを、フローティングラインにはポッパーを結んだ。
また、シーバス用のＭＨアクションのルアーロッドも持ち込み、ミノータイプのルアーを使ってルアーでの釣りもおこなった。
フライタックル
ロッド ：SAGE Launch 990-4（9ft 9# 4pc）／SAGE Launch 890-4（9ft 8# 4pc）
リール ：SAGE 1680
ライン ：ボーンフィッシュ用インターミディエート／フローティング
リーダー：40lb 180cm
ルアータックル
ロッド ：アングラーズリパブリック Shore Gun SFGS-80MH/P5
（ミディアムハードアクション 8ft 5pc）
リール ：DAIWA REVROS MX 3500
ライン ：PE3号
リーダー：40lb 80cm
養魚場で釣るのだからたくさん釣れて当たり前だ、と思うのは対象魚がバラマンディの場合はいささか早計だ。容貌に似ず意外と神経質な魚で、水温や水質が変わったりすると、まったく口を使わなくなることがある。この養殖池でもこれまで何回かかなり苦労させられたことがあった。
この日も釣りを始めるまでは異常気象の件もあり、魚の反応が気がかりだった。しかし、それは杞憂だった。数投するとすぐに反応があり、8ポンドクラスのコンディションの良いバラマンディをキャッチすることができた。
今回のファーストキャッチ大きさの割に重たい魚だった
その後もストリーマーでコンスタントに魚の反応が得られたので、ポッパーも試してみることにした。ポップ音の大きなものがとりわけ好反応だった。大きなポップ音の、さらに何倍も大きな捕食音を立ててポッパーに襲いかかるバラマンディの姿を、キャストする度に見ることができた。とてもエキサイティングな釣りが楽しめた。
バラマンディとのファイトを堪能するこの池は太った魚が多くて引きが強かった
良型を釣ってポーズを決めるバラマンディは釣っていてとても楽しい魚だ
口元にフッキングしたストリーマーこの位置にかかればリーダーが傷むことも少ない
大型のポッパーに出たバラマンディポッパーに出る時の捕食音が釣り人を興奮させる
この日のヒットパターン（ストリーマー）帰国後に撮影したのでかなりダメージを受けているがこんな感じでもよく釣れた
この日のヒットパターン（ポッパー）ポップ音の大きなものが好調だった
ルアーフィッシングは昨年から本格的に始めたばかりで全くの初心者だが、フライと比べてアピール度が高いことが奏功したようだった。特にアクションをつけたりせずに巻いてくるだけで、良型のバラマンディが次々と釣れてきた。
ルアータックルでもよく釣れた
小さめのルアーでも反応は良かった
釣り場にアイスクリームの移動販売がやってきた
釣り場で食べるアイスは旨いカップの底には餅米が敷かれていた
暑かったので多めに休憩をとりながら釣りをしたが、それでも昼までに30匹近くキャッチすることができた。十分満足できたので早めにホテルに戻ることにした。チェックイン後は恒例となっているエラワン祠へお参りに行き、その後はタイマッサージを受けたり屋台で食事したりしてバンコクで過ごす時間を満喫した。
午後はエラワン祠を訪れた再訪できたことを感謝して釣行の無事を祈ってきた
タイでの楽しみは何といってもタイマッサージだ今回も滞在中ほぼ毎日マッサージを受けていた
夕食は路上のカオマンガイの屋台で食べた
シンプルだが癖になる食べ物だ
