5日目
この日が釣りの最終日だ。最悪に近いコンディションだが、とりあえず目的の魚の顔は昨日までに拝めていたので気分的にはそれほど落ち込んでではいなかった。この日も前日までと同様、6時に宿を出て釣り場に向かった。
最終日も暗いうちに釣りに出発したこの日は月曜日だったので、早朝のボート乗り場には他に誰もいなかった。手早くボートを出し、普段は航路となっているため竿を出すことを控えていたポイントを狙うことにした。数投で反応がありターポンが釣れた。ここは魚の気配が濃かった。さらに数投で次の魚がかかった。バラマンディだった。小型魚だったが、幸先の良さを感じた。
この日も朝焼けが美しかった
さっそくターポンが釣れた
ボートの周囲全部で魚のボイルが見られた
次の魚もすぐにヒットした
釣れたのは小型だがバラマンディだった幸先の良いスタートが切れた
続いて昨日釣果を上げたポイントを攻めた。しかしこの日は反応が芳しくなかった。昨日2匹目を釣ったポイントでは黒沢氏がバラマンディをキャッチしたが僕には反応がなかった。
前日2匹目のバラマンディを釣ったポイント
ここでは黒沢氏がバラマンディをキャッチしたその後はボート乗り場のスタッフからの情報を元に新しいポイントに向かった。立ち枯れた蓮の茎が立ち並び、水中に分厚くウィードが繁茂している釣りづらいポイントだった。僕が釣った後を黒沢氏が釣るスタイルでボートを流しながら釣っていると黒沢氏のルアーに良型のバラマンディがヒットした。どのような状況で魚が出たか尋ねると、ウィードの上でポーズを長くとる釣り方で魚が反応したそうだ。ルアーのテクニックの奥深さを感じ、ルアーのテクニックをもっと身に付けたいと思った。
黒沢氏キャッチした良型のバラマンディ
良型のバラマンディをキャッチしたポイント立ち枯れた蓮の茎と分厚いウィードで釣りにくい釣り場だった
日が高くなり、バラマンディを狙うのは難しい時間帯になったのでフライでターポンを釣ることにした。この日見つけたポイントは前日までのポイント以上にターポンの活性が高かった。ワンキャスト数アタックの状態が延々と続いた。
日が高くなったのでターポンのポイントへ移動この日のポイントはターポンの活性がとても高かった
釣り始めてすぐフライに反応があった前日までターポンにあまり興味を示していなかった黒沢氏もこの日はソフトルアーでターポンの釣りを楽しんでいた。例年と比べて格段に良いサイズなのでファイトが素晴らしいいと喜んでいた。昼食後はフライにも挑戦して見事にキャッチしていた。
黒沢氏もソフトルアーで連続ヒットさせていた
ひとしきりターポン釣りを楽しんでから昼食にした
フライロッドでターポンとファイトする黒沢氏
フライでも見事にキャッチ黒沢氏もターポン釣りの楽しさを分かってくれた
ターポンは当初からターゲットとしていた想定していた魚種ではなかったが、この釣り場のターポンはフライに何回も襲い掛かってくるアグレッシブさと9番ロッドを根元から曲げる力強さを併せ持った好ターゲットだった。ひたすらキャストを続け、ターポンの釣りを心の底から楽しんだ。4日間で釣ったターポンの総数は少なく見積もっても100匹を超えていた。黒沢氏も僕がターポンの釣りをとても楽しそうに続けているのを見て喜んでくれていた。
フライをがっちり咥えたターポン
キャストする度にアタリがある状況だった動画はこちらから
ロッドを絞り込む良型のターポン
ターポンは派手なジャンプも見せてくれる
何匹釣ったか数えられないくらい釣った
最後に釣ったターポン今回の釣行はこの魚に救われた
この日も夕方もバラマンディの実績のあったポイントで竿を出した。日没まで粘ったが終了間際にポッパーフライに一回反応があっただけで、釣果を上げることはできなかった。18時半に釣りを終えてボート乗り場に戻った。今回の釣行でのターポン以外の魚種の釣果は、バラマンディ3匹、サラトガ1匹、スリーピーコッド1匹だった。
夕まずめ時はバラマンディを狙った黒沢氏が良型を釣ったポイントも夕方は不発だった
この後、近くにポッパーを投げたら興味を示して近寄ってきた（動画はこちら）
日没後の残照の中をボート乗り場に戻る
車に荷物を積み込む頃はすっかり夜になっていたタフな釣りを強いられたが楽しい4日間だった
宿に戻りシャワーを浴びて夕食をとってから帰り支度を整えた。22時に宿を出てダーウィン空港に向かった。車中、黒沢氏は想定外のコンディションで釣果が芳しくなかったことを申し訳ながっていたが、僕自身はそれなりに充実した釣りができて満足していた。良型のターポンの数釣りができたことは、言い訳でなくとても楽しかったからだ。しかし、もっとたくさんのサラトガとバラマンディをキャッチしたかったという思いもやはり強かった。23時過ぎにダーウィン空港に着き、この釣り場への再訪と黒沢氏との再会を誓って黒沢氏と別れた。
ダーウィン空港の出発ロビー
昼間撮影した黒沢氏のツーショット今回もすっかりお世話になった
