2022年3月中旬、西表島に5泊6日の旅程で釣行してきた。西表島を訪れるのは今回で6回目だ。この時期に釣行することにしたのは昨年の9月に西表島を訪れた際に釣りガイドのサトシ君から3月のホタルの時期に来島することを強く勧められたからだ。
1日目
出発は3月16日。朝7時前に家を出て9時に羽田空港に到着した。まず新型コロナウイルスの抗原検査を受け、陰性を確認してから搭乗手続きを行った。抗原検査は沖縄県の施策により無料で受検することができた。手続き後は空港内のうどん屋さんでカツ重を食べた。釣行出発時にカツを食べるのが僕の験担ぎだ。11時35分発の石垣便に搭乗した。
羽田空港の出発ロビー人はそれほど多くなかった
早目の昼食に食べたかつ重釣行前の験担ぎだ
石垣便の搭乗口
機内の様子座席は8割ほど埋まっていた
機窓からは南西諸島の島々が見えた画像は伊平屋島と伊是名島だ
着陸前に石垣の市街地を見ることができた
石垣空港石垣空港には15時過ぎに到着した。石垣空港から西表島行きのフェリーが出る離島ターミナルまではタクシーで移動した。離島ターミナルの売店で夕食用のおにぎりを買い、おやつにブルーシールのソフトクリームを食べて16時40分の出航を待った。フェリーは定刻に西表島の上原港に向けて出航し、17時30分に上原港に着いた。
石垣空港の到着ロビー
離島ターミナルの安栄観光のカウンターフェリーのチケットはここで購入した
ブルーシールアイスの売店
ミックスソフトクリームが大好物だ
離島ターミナルに立つ具志堅用高氏の銅像e-Taxの宣伝をさせられていた
乗船した高速フェリー西表島の上原港まで45分しかかからない
船内の様子
上原港のフェリーターミナル宿は今回も上原港のすぐ近くにあるうえはら館に宿泊した。居心地が良いことに加え、港からの移動が楽な点と目の前の港で釣りができる点がとても気に入っている。今回は宿泊客が少なかったので広めの部屋を使わせてもらえた。
宿泊したうえはら館西表島での定宿だ
ベッドが3つある部屋を使わせてもらった
液晶テレビも大型だった
風呂はバスタブ付きだったこの日は18時30分からホタルツアーに行くことになっていた。出発までは近くのスーパーで滞在中の飲み物などを調達したり、明日からの釣りの準備をしたりして過ごした。予定時刻の少し前にツアーガイドのダイブワンロードの柳橋氏が迎えに来た。柳橋氏は僕を最初に西表島に誘ってくれたイラストレータのトキシンこと時川さんに紹介してもらった。挨拶もそこそこに車に乗り込みホタルが見られる場所に向かった。20分ほどで目的地に着いた。
ダイブワンロードの柳橋氏のガイドでホタルを見に出かけた
ダイブワンロードの送迎車到着したのは山の麓に水田が広がるエリアだった。この水田の周辺でホタルを見るのだろうと思っていたが、ここから山の中に徒歩で向かうと告げられた。本州でよくみられるゲンジボタルやヘイケボタルは幼虫が水中生活をしているので水辺に生息しているが、今回鑑賞するヤエヤマヒメボタルは幼虫が枯葉の下で暮らしているので水辺ではなく山の中にいるのだと教えてくれた。上り坂になっている舗装路を10分ほど歩き、そこから未舗装の林道を3分ほど行った場所が鑑賞地点だった。
この田園地帯でホタルを見るのかと思ったが違った
この先にある林道がホタルの鑑賞地点だ鑑賞地点に着いたのは19時過ぎだった。この時期の西表島の日没時刻は19時前後だ。着いた時点では辺りがまだ明るかったが、しばらくすると徐々に暗くなってきた。すると林道脇の斜面の木陰で小さな光が点滅し始めた。白色ダイオードを点灯させたような真っ白い光だった。これがヤエヤマヒメボタルの光だった。黄色っぽい光を想像していたので意外だった。少しすると周囲の木陰でもホタルが光り始めた。やがて辺りがすっかり暗くなると林道の周囲がホタルの点滅する光で埋め尽くされた。その数は少なく見積もっても数百匹。天然のイルミネーションだった。
柳橋氏が撮影してくれた画像連続撮影した画像を比較明合成している
ヤエヤマヒメボタルは体長5㎜ほどの小さなホタルだ。飛翔能力が弱く、それほど高く飛び回ることはできない。地表近くを低く飛びながら光の点滅を繰り返していた。幻想的な光景だった。その様子をただただ見続けた。20分ほどすると光の点滅がゆっくりになって植物の上に止まったままのホタルが増えてきた。身体が小さいヤエヤマヒメボタルは光っていられる時間がごく短い。そのためホタル観賞のベストタイムは日没から1時間くらいに限定されていた。ホタルの織り成す自然のショーを堪能して20時前に車に戻った。素晴らしい体験ができてとても嬉しかった。その後宿に帰っておにぎりとカップ麺で遅めの夕食をとった。
遅めの夕食オリオンの缶ビール、脂みそとチーズささみのおにぎり、沖縄そばのカップ麺
ローカルフード尽くしの夕食にした
