プロローグ
海外釣行先を選ぶきっかけは様々だ。以前から憧れていた土地や魚と出会うために情報を集めて釣行先を選ぶこともあれば、釣り仲間や釣りツアー会社からの誘いに乗って出かけることもある。
今回ネパールを釣行先に選んだきっかけは1枚の画像だった。それは釣り仲間のI氏がfacebookにアップしたチキンカレーの画像だ。彼は年末年始の休暇を利用してネパールにゴールデンマシールを釣りに出かけており、その釣行先のキャンプで食べたチキンカレーの画像だった。彼が釣り上げた美しいゴールデンマシールの画像にも惹かれたが、それ以上にこのチキンカレーを同じシチュエーションで食べたくなった。すぐに彼に連絡して釣行の詳細を聞き、現地釣りツアー会社のヒマラヤンフィッシングツアーズの森氏を紹介してもらった。
I氏がfacebookにアップしたチキンカレーの画像(I氏の許可を得て掲載)これを見てネパール釣行を決めた
I氏がキャッチしたゴールデンマシール(I氏の許可を得て掲載)黄金色のとても美しい魚だ
その後森氏とやり取りして、釣行時期と釣行先を決めた。時期は乾季に入り川の状況が最も安定する11月下旬に決めた。釣り場は、I氏が釣行した大物が狙える大河川と、数釣りが期待できる中規模河川を提案された。大規模河川は好ポイント近くの川岸にテントを張って同じ場所を毎日釣るスタイルで、中規模河川は4日間かけてゴムボートで川を釣り下るラフトフィッシングのスタイルだと説明を受けた。中規模河川の方が魚影が濃く、他の魚種が釣れる可能性が高いことと、フライで釣りになる可能性があると考え、泊りがけのラフトフィッシングは初めてで少し不安もあったが中規模河川に行くことに決めた。
釣行前の準備で必須だったのがビザの取得だ。ネパールは観光目的の短期滞在でもビザが必要な国だ。郵送や現地空港でも取得可能だったが、後学のため目黒にあるネパール大使館を訪れてビザの申請と受領を行った。申請も受領も簡単で時間もほとんどかからなかった。
ネパール大使館の外観ごく普通の住宅のようだった
大使館の看板
手続きをするカウンター
待合室の様子
申請用紙ネットでダウンロードできる
申請時に渡される控えこれをもって一週間後に受領に行った
手数料は4000円だった
ネパールのビザ
スタンプはエベレストの図柄だった釣りの準備はルアーでの釣りをメインに、フライで釣りができそうな状況ならフライで釣るつもりで進めた。タックルはルアーもフライもロッドとリールを2セットずつ持ち込むことにした。
ルアータックル
ロッド ：アングラーズリパブリック Shore Gun SFGS-80MH/P5（MHアクション 8ft 5pc）
テイルウォーク OUTBACK NS624ML（MLアクション 6ft2in 4pc）
リール ：DAIWA REVROS MX 3500
DAIWA LEGALIS LT 3000D-C
ライン ：PE3号／PE2号
リーダー：フロロカーボン20lb 100cm
フライタックル
ロッド ：SAGE Launch 890-4（9ft 8# 4pc）
SAGE Launch 990-4（9ft 9# 4pc）
リール ：SAGE 1880
SAGE 1680
ライン ：マルティティップライン／フローティングライン
リーダー：フロロカーボン16lb 180㎝
今回準備したタックルルアーメインの釣りを想定した
ルアーはI氏やネットの情報を元にスプーンをメインに揃えた。フライはほとんど情報が無かったので、ゾンカー、ウーリーバガー、クラウザーミノーなどを中心に準備した。
準備したルアー
フライ様々なリトリーブ用のパターンを用意した
また、いろいろ調べていくうちにネパールの文化や自然にも興味が湧いてきた。そこで釣行後カトマンズに滞在して市内観光と、飛行機からヒマラヤ山脈を眺めるマウンテンフライトを楽しむことにした。それらの手配もすべて森氏が行ってくれた。こうしてかなり欲張りな釣行計画ができあがった。計画の概要はカトマンズ到着日の夕刻にネパール西部のネパールガンジーまで空路移動してネパールガンジー近郊で宿泊、翌日から3泊4日でラフトフィッシングを楽しみ、釣り終了日の夜にカトマンズまで空路移動、その後2日間カトマンズ観光をして、その翌日の午後ネパールを離れるというものだ。
最終的な旅程
現地の言葉は全く分からないので指さし会話帳も購入したネパールまでの航空便は個人手配した。日本からネパールへの直行便は就航していないので、何回も利用して勝手がわかっているタイのスワンナプーム国際空港でトランジットできるタイ航空を利用することにした。
移動経路今回はバンコク経由を選択した
今回の釣り場（帰国後作成）バルディア国立公園内を流れるサラダリバーを釣り下った
