I氏と初めて会ったのはトラウトアンドキングが企画した2015年のモンゴル釣行だった。お互い怪魚系の釣りが好きだったのですぐに打ち解けた。帰国後はSNSを通じて交流を続けていた。僕にウガンダのナイルパーチやネパールのゴールデンマシール、アマゾンのタライロンの釣りの情報をくれたのがＩ氏だった。I氏の情報には絶大な信頼を置いている。そんなＩ氏とはいつかネパールへグーンシュを釣りに行こうと話をしていた。だがコロナ禍で実現できずにいた。
Ｉ氏からグーンシュ釣行の具体的な誘いを受けたのは今年の初めだった。現地でのアテンドは2019年のネパール釣行で世話になったHimalayan Fishing Toursにお願いすることになった。Ｉ氏の釣り仲間のＫ氏を含めた3人で5月中旬に釣行することが決まった。
グーンシュはインドとネパールの川に生息する大型のナマズだ。乾季は川の下流域にいてプレモンスーンの時期に降る雨による増水に合わせて遡上して上流部の水深のある場所に集まってくるという。生息数がそれほど多くない上に釣りができる場所と時期が限定されることから難しい釣りになることは必至だった。
今回の釣り場はネパール東部を流れる大河川のコシ川の上流域だ。河原でキャンプしながら6日間にわたって昼夜を問わずぶっこみ釣りで狙うことにした。この釣りはスタッフも含めたチームによる戦いだ。目標はチームでグーンシュを一匹釣ることに決めた。
仕掛けの準備はHimalayan Fishing Toursの森氏からの情報を基に進めた。フックもリーダーもラインも頑丈な物が必要だった。これまでの釣行とはまったくスケールの異なるものばかりだった。タックルに関しては超大物釣りのタックルを持っていないので森氏に借りることにした。また現地にはグーンシュ以外にどんな魚がいてどんな釣りができそうかわからなかった。そこで様々な状況に対応できるようにルアータックルと小魚釣り用の延べ竿も準備した。
グーンシュ用に準備した釣り具
フックはこの大きさだ
ルアーも準備した
新調した延べ竿可変長で使いやすそうだ
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他にもキャンプ生活に必要な備品を準備する必要があった。キャンプ地には電源がないとのことだったのでモバイルバッテリーを買い足した。
モバイルバッテリーを買い足した出発～1日目
出発は5月10日深夜。タイ航空を利用して羽田からバンコク経由でネパールのカトマンズまで飛行した。森氏から頼まれた器材も運んだので預け入れ荷物が珍しく2個になった。
今回は自分の荷物以外に森氏に頼まれた器材を運んだ羽田空港には20時前に着いた。チェックイン前に空港内のとんかつ屋さんでカツ丼を食べた。恒例の験担ぎだ。
羽田空港第3ターミナルの出発フロア外国人客の姿が目立った
夕食のかつ丼海外釣行前恒例の験担ぎだ
タイ航空のチェックインカウンター23時前に羽田空港を離陸したバンコク便は翌朝5時にバンコクのスワンナブーム国際空港に着陸した。ここでK氏と合流した。カトマンズ便は10時過ぎにスワンナブーム国際空港を離陸し、現地時刻の12時過ぎにカトマンズのトリブバン国際空港に着陸した。
スワンナブーム国際空港のモニュメントこの空港に降り立ったのは3年ぶりだった
カトマンズ便の搭乗ゲート
搭乗機
機窓から遠くにヒマラヤの山々が見えたトリブバン空港でのネパール入国と荷物の受け取りはスムーズだった。着陸後1時間かからずに到着ゲートから出ることができた。出口でガイドのウジュンと合流した。ウジュンは前回のネパール釣行の際もカトマンズで世話になったガイドだ。お互い再会を喜び合った。
到着したカトマンズのトリブバン空港
空港の外観
ガイドのウジュンの運転する車で移動した釣り場への出発は明朝なのでカトマンズ近郊にある大仏塔（ストーバ）のボダナートとカトマンズの旧王宮前広場のダルバール広場を観光してから宿泊するホテルに向かった。
ボダナートの大仏塔
ダルバール広場にあるカーラバイラブ像地元の人々に人気のある神様だ
ホテルはカトマンズ随一の繁華街タメル地区にあった。内装に木を多用した落ち着いた雰囲気のホテルだった。
宿泊したタメルハウスホテル
客室落ち着いた雰囲気の部屋だった
夕食はホテルのレストランでネパールの定番料理ダルバートを食べた。レストランでは現地の民族舞踊を鑑賞することができた。翌日からの釣りに備えて早めに就寝した。
夕食はホテルのレストランでとったネパールのビールはおいしい
ダルバートネパールの典型的な定食だ
レストランの舞台では民族舞踊が披露されていた
