ニュージーランド釣行も今年で１１回目。僕にとってはすっかり年中行事になっている。例年と比べて変更したのは２点。仕事などの関係で日程を１日短縮したことと、例年は国際線の到着するオークランドから滞在地のムルパラまで陸路で移動していたのを、ムルパラに最寄りの空港があるロトルアまで空路で移動し、陸路の移動距離を短くしたことだ。オークランド・ムルパラ間の３００キロ超のドライブ、特に帰路の深夜ドライブが体力的に少々しんどくなってきたためだ。
１１月２１日定刻の１８時３０分に成田空港を飛び立った飛行機は翌朝９時３０分にオークランド国際空港に着陸した。いままでならここでレンタカーを借りてムルパラを目指していたのだが、今回は国内線のターミナルに移動し、１２時３５分発のロトルア行きの便を待った。
朝のオークランド国際空港飛行時間は11時間と長いが、快適な移動だった
オークランド空港国内線ターミナル国際線ターミナルから歩いて7分ほどのところにある
国際線ターミナルと比べて、かなりこじんまりしていた
ロトルア行きの飛行機の機種はビーチクラフト１９００Ｄ、座席数２０程度の小さなターボプロペラ機だった。ロトルアまでの４０分間の飛行は、飛行高度もそれほど高くないのでさながら遊覧飛行のようだった。着陸間際には眼下にロトルア湖が美しく見えた。
搭乗したビーチクラフト機想像以上に小さくて少しびっくり
機内座席は左右二列掛け操縦室のドアもない
眼下に広がるロトルア湖飛行高度が低いので景色が良く見えた
ロトルア空港はとても小さな空港だった。ここでレンタカーを借りムルパラの町を目指した。途中、ロトルア市内の釣具店でライセンスを購入し、昨年も立ち寄ったフィッシュ&チップスの店で少し遅めの昼食をとった。
ロトルア空港ほとんど平屋建ての小さな空港だった
ロトルア市内からムルマラまでは１時間ほどのドライブだった。１５時過ぎにいつも世話になっている釣りガイド、マリーの家に着いた。マリーや奥さんのリネットは不在だったが、置手紙があり、いつも使っているコテージを自由に使ってよいということと、夕方６時に帰る旨が書いてあった。
そこで、夕方まで一人で釣りに出掛けることにした。コテージに荷物を置き、すぐに釣り支度を整えて釣り場を目指した。釣りができる時間は２時間ほどだった。どこに行こうか少し考え、近場で入渓しやすいＦ川の中流域に入ることにした。
マリーの家から１０分ほどの移動で入渓点となる橋のたもとに着いた。川の雰囲気は例年通りで、水量はやや少なめな印象だった。さっそく川に降り、橋上流のポイントを探った。しかし反応はなかった。そこで牧場を抜けて少し上流を目指すことにした。
上流のポイントもほぼ例年通りの雰囲気だった。少し釣り上ったポイントで初めてのアタリがあった。岸際が急深で移動しにくいポイントだったので、慎重にやり取りをしてなんとかキャッチした。それほど大きくないレインボートラウトだったが、今年の初釣果が嬉しかった。今年は国内で全く釣りをしていなかったので、トラウトのフライフィッシングは昨年のニュージーランド釣行以来１年ぶりだったのだ。竿を出すまでは、はたして普通に釣りができるか少し不安だったが、この釣果で不安が吹き飛んだ。
最初の魚を釣ったF川中流域のポイント
今年のＮＺ釣行最初の一匹やや小型だが釣れて一安心
さらに釣り上ったポイントでは美しいオスのレインボートラウトをキャッチすることができた。この日の釣果はこの２匹だけだったが、短時間の釣りで美しいトラウトの姿を見ることができて満足だった。
良型のレインボートラウトをキャッチしたポイント
尾鰭の発達した美しいオスのレインボートラウトちなみにランディングネットの径は３６センチ
釣りを終えて牧場を抜けて車に戻るニュージーランドにいることを実感する瞬間だ
マリーの家に帰ると、ちょうどマリーも戻ってきたところだった。彼は２名の日本人をガイドしてＲ川の本流をボートで釣り下ってきたところだった。２名は北海道から来たＫＷ氏とＫＩ氏。ともに初めての海外釣行でこの日が２日目だった。お二人が僕のホームページをご存じだったのが、とても光栄だった、夕食時には釣り談義に花が咲いて楽しい時間を過ごすことができた。お二人ともニュージーランドの釣りの魅力にすっかりはまってしまったようだった。
R川本流で良型のレインボートラウトをキャッチしたKW氏初めてのＮＺ釣行に少し戸惑いながらもしっかり釣果を上げていた
ブラントラウトをキャッチしてマリーと記念撮影するKW氏サイトフィッシングの魅力にすっかりはまってしまったようだ
５７センチのブラウントラウトをルアーでキャッチして満面の笑みのKI氏ミノーやスピナーを駆使して好釣果を上げていた
夕食後はマリーの家の裏を流れるＲ川へイブニングライズを狙う釣りに出かけた。ＫＷ氏も見学したいとのことで同行した。２０時を過ぎてライズが始まった。見学者の前で釣りをするのは妙に緊張したが、何とか２匹のトラウトをキャッチすることができた。
イブニングでキャッチした良型のブラウントラウト使用フライは１６＃のＣＤＣダン
