ここ数年は一人旅だったのだが、今年は同行者がいた。Ｆ氏だ。１１年前、僕をニュージーランド釣行に誘ってくれた大恩人だ。ここ数年は海外釣行に出かけられずにいたＦ氏だが、今年はスケジュールが調整できたとのことで、久しぶりの二人旅となった。
出発は１１月２８日。成田を夕方出発する飛行機でオークランドまで飛び、翌朝オークランドでロトルア行きの国内線に乗り継ぐことにした。ロトルアまで空路を使えば、目的地のムルパラまでは１時間ちょっとのドライブで着いてしまう。以前オークランド空港から５時間以上運転して移動していた時と比べて格段に楽な旅程だ。今年は現地に６泊する予定だった。帰りは早朝ロトルアを経つ飛行機でオークランドまで移動し、２時間の待ち合わせで成田行きの飛行機に乗り継いだ。
オークランドからロトルアまで移動した飛行機雲が多くて少し揺れた
機内の様子座席は全部で２０くらい
操縦席のドアもない！
ロトルア行きの国内線の出発が少し遅れた程度で、特に大きなトラブルもなく、２９日の昼過ぎにはロトルア空港に着くことができた。空港でレンタカーを借り、街中の釣具屋でライセンスを購入し、最近毎年寄っているテークアウト専門の食堂でフィッシュ＆チップスを買って、ムルパラを目指した。１年ぶりのロトルアの街は相変わらずのんびりとしていた。
ロトルアの郊外にあるＯＰＰＩＥ’ＳＮＺのベストフライドポテトショップに選ばれたこともある店だ
ＯＰＰＩＥ’Ｓのフィッシュ＆チップス揚げたてにレモンを絞って食べるのが美味しい！
途中の道路脇の駐車スペースで遅めの昼食にフィッシュ＆チップスを食べ、そこから１時間ほどドライブしてムルパラの町外れにあるマリーの家に着いた。車の音で来客に気づいたマリーがすぐに出てきて出迎えてくれた。マリーも７年ぶりのＦ氏との再会がとても嬉しそうだった。ひとしきり三人でおしゃべりを楽しんだ。
マリーの家の宿泊用コテージドアを開けて荷物を置くと、今年も帰ってきた気分になる
夕食までにはまだ時間があったので、僕は近くの川に釣りに出かけることにした。１２年も通うと、近くの川の釣り場は大体分かっている。マリーに最近の状況を聞いて、良型魚のサイトフィッシングが楽しめそうなＦ川のポイントに行ってみることにした。
最近はフライフィッシングをする機会がめっきり少なくなり、本格的にトラウトを釣ったのは昨年のニュージーランドが最後だった。ちゃんと釣りができるか少々不安だった。
マリーに教えてもらったポイントには良型のトラウトが定位していた。しかし、不用意にポイントに近づきすぎたため、魚に気づかれてしまった。やはり勘が鈍っているようだった。
マリーに教えてもらったＦ川分流のポイント良型が定位していたが、不用意に近づいて逃げられてしまった
このポイントを諦め、例年良く釣れていたポイントに移動した。だが、ここは流れが変わって魚の付き場がなくなってしまっていた。この辺りの川は冬季に降る大雨で川の様子が変わってしまうことがあるのだ。それでも過去に実績のあるポイントを何ヶ所か釣り歩き、小型だが今年最初の一匹をキャッチすることができた。
Ｆ川の流れ昨年とポイントの様子がずいぶん変わってしまった
今年最初のトラウトこのサイズでも最初の一匹は嬉しい
ちなみにランディングネットの長径は３６センチ
夕食後はマリーの家の裏を流れるＲ川へイブニングの釣りを楽しみに出かけた。少し気温が低かったせいか、期待していたほどのライズは見られなかったが、それでも数少ないライズを狙って、しっかり良型をキャッチすることができた。魚がかかった後のやり取りなどは、意外なほど身体が覚えていた。
イブニングに訪れたＲ川のポイントこの日はライズが少なかった
イブニングで釣った良型のレインボートラウト数少ないライズをキャッチできて大満足
