5日目
この日は11時から氷河湖ボートクルーズツアーに参加してその後テカポに移動する予定だった。
5時に目が覚めた。窓際の椅子に腰かけて徐々に明るくなっていく景色を眺めた。マウントクックにかかっていた雲が次第にとれていき、やがて山頂が姿を現した。とても素晴らしい眺めだった。
部屋の窓から見た早朝の景色
窓際に座って次第に明るくなっていく景色を眺めた
しばらくするとマウントクックの山頂が見えてきた
いくら見ていても飽きない絶景だった8時半に昨夕と同じレストランで朝食をとった。朝食もビュッフェスタイルだった。おいしいものがあり過ぎて夕食同様食べ過ぎてしまった。
朝食もビュッフェスタイルだった
レストランからもマウントクックが見えた朝食後は10時のチェックアウトタイムまで部屋でゆっくり過ごした、チェックアウト後はツアーの集合時刻の11時までホテルの近くの遊歩道を散策したりビジターセンターを見学したりして過ごした。散策中にウサギを見つけて妻が喜んでいた。
チェックアウト後はホテルの近くを散策した
ビジターセンター
内部はモダンな造りだった
マウントクック初登頂の歴史などが解説されていた11時にホテル内のツアーデスクの近くで待機しているとツアーメンバーの点呼が始まった。参加カードを受け取り、ホテルの玄関に停まっているバスの前に集合した。そこでおおまかな説明を受けてからバスに乗り込んだ。
11時に氷河湖ボートクルーズツアーが始まったバスの前に集合して注意事項の説明を受けた
ツアー参加者は30名ほどだった。10分ほどでタスマン湖近くの駐車場に着いた。そこから湖畔のボート乗り場に歩いて向かった。高低差の少ない歩きやすい道だった。ボート乗り場まではゆっくり歩いて30分ほどだった。
フッカー川を渡ってタスマン湖近くの駐車場まで移動した
そこから湖畔まで歩いた
タスマン湖が見えてきた駐車場から30分ほどだった
ここでライフベストを着用し、スタッフの指示で班分けされて指定されたボートに乗り込んだ。1艘のボートに10名ほどが乗船した。我々のボートのキャプテン兼ガイドは元気の良い女性だった。
係員に指示されたボートの座席に乗り込んだ船着き場を出るとまず湖の流れ出しに向かった。その付近にはたくさんの氷山が浮かんでいた。それらの氷山を観察したり、氷山に触れたり、氷山の氷を手にとったりして氷山の事を学んだ。説明が英語だったのですべて理解できたわけではないが、かなり詳しく氷山について解説してくれた。
雲一つない青空に湖の青緑色と雪山の白色が映えていた
湖の流れ出しに浮かんでいた氷山色が黒いのは新しい証拠だ
白い氷山は時間が経って表面が溶けたものだ
キャプテン兼ガイドの女性が詳しく説明してくれた.jpg)
氷山に直接触れることもできた
ガイドが掬ってくれた氷山の一部とても透き通っていた
その後は湖を縦断してニュージーランド最大のタスマン氷河の先端部に向かった。崩落すると大きな波が立って危険なので一定の距離を保たなければならず直近まで行くことはできなかったが、湖の端を覆い尽くす氷河のスケールの大きさに圧倒された。高さ100mを超える氷の壁が湖岸一面に広がっている様子は大迫力だった。氷河を間近に眺めながら氷河のでき方や氷河が崩落して氷山ができるメカニズムなどを説明してもらった。天気がとても良く周囲の山々がきれいに見えて最高の時間だった。
湖を縦断してタスマン氷河の先端部へ向かった
マウントクックの頂がはっきり見えた
タスマン氷河の先端部高さは100m以上あるそうだ
湖上に1時間ほどいて船着き場に戻った。そこからまた30分ほど歩いて駐車場まで帰った。その後バスでホテルまで移動した。
船着き場に戻るとても充実した時間だった
駐車場まで歩いて戻ったホテルに戻ったのは14時だった。昨日と同じホテルのカフェでサラダと飲み物で軽めの昼食をとった。
昨日と同じホテルのカフェで軽い昼食をとった
カフェの窓からもマウントクックが見えた15時前にホテルを出発してテカポに向かった。マウントクックからテカポまでは100㎞ほどのドライブだった。途中景色の良い所で車を停めて写真を撮ったりしながら90分ほどかけてテカポまで移動した。
テカポに向かう途中のプカキ湖畔で記念撮影とても良い眺めだった
快適なドライブだったテカポでの宿はマッケンジースイートという部屋数が4部屋だけの小さな宿だった。町外れの丘の上に建っていた。部屋にキッチンと洗濯機が付いていたので暮らすように過ごすことができた。とても居心地の良い宿だった。
テカポで宿泊したマッケンジースイートこじんまりした良い宿だった
リビングルーム.jpg)
キッチンが付いていた
ベッドルーム
リビングルームから見た風景時刻は17時過ぎだったがまだ十分明るかった。湖畔に広がるテカポの町を散策することにした。宿から町の中心部までは車で5分ほどだった。有名な善き羊飼いの教会の周辺は観光客で賑わっていた。
善き羊飼いの教会テカポのシンボルだ
テカポと言えば湖畔に咲き乱れるルピナスの花が有名だ。だがそれは過去の話になり通あった。ルピナスはニュージーランドでは外来種なので近年は駆除対象になっているのだ。そのため今ではチラホラとしか咲いている姿を見かける事はできなくなっていた。
テカポ湖畔の景色ルピナスはほんの少ししか咲いていなかった
この日の夕食は和食レストランでサーモン丼を食べる予定だったが、店に向かうと予約で満席とのことだった。そこでスーパーマーケットで総菜を買って宿に帰って食べることにした。宿の部屋にキッチンが付いているので簡単な調理も可能だった。コールスローサラダとサーモンロール、それとインドネシア料理のナシゴレンを購入して宿に戻った。落ち着いて食事を楽しむことができて良い夕食になった。
フォースクエアテカポの町唯一のスーパーケットだ
この日の夕食サーモンロール、ナシゴレン、コールスローという妙な取り合わせになった
食後は部屋の洗濯機と乾燥機を使って旅行中に出た洗濯物を全部きれいにした。
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宿の洗濯機と乾燥機溜まった洗濯物を全部洗えて助かった
この日の夜は23時スタートの星空観賞ツアーに参加した。22時30分に宿を出てツアーの集合場所となっている建物に向かった。建物は夕方買い物をしたスーパーマーケットのすぐ近くにあった。受付を済ませると首から下げる参加カードを渡された。カードには赤色LEDが組み込まれていてライトとしても使える便利なものだった。
星空観賞ツアーの集合場所昼間は土産物屋とカフェになっている
ツアー申込時は説明が英語だと聞いていたが日本人参加者が多かったので日本人のガイドが日本語で解説してくれることになった。参加者は15名ほどだった。この時期でも夜間は気温が0度近くまで下がるので貸し出しの防寒具を着てバスに乗り込んだ。23時に出発してテカポの町の近くにあるマウントジョンの頂上に向かった。
バスに乗り込んでマウントジョンの山頂に向かった20分ほどで到着したマウントジョンの頂上は真っ暗だった。車を降りて参加カードに付いていたライトの明かりを頼りに歩いた。周囲には天文台がいくつも建っていた。マウントジョンは地球最南端の天文台が立つ天体観測に最適な場所なのだ。
山頂部の広場でまず南半球を代表する星座や天体について説明を聞いた。南十字星の見つけ方を教わったりマゼラン星雲を肉眼で観察したりした。ガイドさんの説明がとても分かりやすかった。その後は望遠鏡を使って色々な天体を観察した。きょしちょう座の球状星団や土星の環などを見ることができた。
天体望遠鏡で星を観察した寒かったがとても良い体験ができた
午前1時過ぎに山頂を後にしてバスでテカポの町に戻った。宿に帰り着いたのは2時近かった。
