2021年6月29日から7月2日まで3泊4日の日程で知床半島に釣りに出かけてきた。ターゲットはオショロコマだ。昨年も8月下旬に釣行しているので2年連続となる。昨年はカラフトマスの遡上が始まっていてオショロコマが釣りにくい場面もあったので、今年は時期を早めることにした。
旅程は羽田空港から女満別空港に飛び、空港でレンタカーを借りて移動し、知床半島東岸の羅臼の町に宿泊して4日間釣りをするというものだ。
1日目
自宅を4時過ぎに出て始発電車で羽田空港に向かった。羽田空港には6時に着いた。7時5分発の日航の女満別便に搭乗し、女満別空港に8時40分に到着した。機内は空席が目立っていた。
早朝の便で女満別空港に向かった
機窓から阿寒湖が綺麗に見えた空港でレンタカーを借り、9時過ぎに羅臼の町を目指して出発した。天気は曇りがちだったが雨の心配はなかった。知床峠では羅臼岳の美しい山容を眺めることができた。羅臼の町に11時20分に到着した。まず道の駅に併設されているレストランの知床食堂で昼食をとった。ここは昨年利用してお気に入りになった店だ。いくら・ホタテ丼を注文した。新鮮なホタテも塩加減がちょうどよいイクラも堪らなくおいしかった。
知床峠画面中央の山が羅臼岳だ
昼食をとった知床食堂地元の新鮮な海産物が安く食べられる
いくら・ホタテ丼食後すぐに車を走らせて川に向かった。ここで今回のタックルを紹介しておく。ロッドはARTISTのTRAVELER AT379-4（7フィート9インチ3番4ピース）を使い、リールはORVISのBATTENKILL 3/4を合わせた。ラインシステムは3番のフローティングラインに9フィート4Xのナイロンテーパーリーダーを結び、その先に5X のナイロンティペットを3フィート足したたものを使った。フライは12#のピーコックカディスを主に使った。
最初に竿を出す川は昨年好釣果だった小河川にした。海岸沿いを走る道路の脇に車を停め、釣り支度を整えて河口部から釣り始めた。河口のすぐ上のプールにオショロコマが溜まっていた。このプールだけで30匹以上釣ることができた。知床で釣れるオショロコマは平均サイズが15㎝くらいで最大でも25㎝程度だ。ファイトが楽しめる魚ではないが、ドライフライに素直に反応してくれる純朴さと、個体ごとに体色や模様が異なる美しい魚体が魅力だ。河口から300mほど上流にある堰堤まで2時間ほどかけて上がった。数が釣れるからと雑に釣るのではなく、丁寧な釣りを心掛けて魚との一期一会の出会いを楽しんだ。
最初に竿を出した川河口部から渓流魚が釣れるが知床の魅力だ
このプールにオショロコマが溜まっていた
今回の釣行のファーストフィッシュ今年も会えて嬉しかった
オレンジ色が強い個体オショロコマは個体ごとに体色がかなり異なる
このポイントだけで10匹以上のオショロコマが釣れた
丁寧に釣り上がって行く
20㎝オーバーのオショロコマこの川ではこのくらいが最大サイズだ
プールは手前から丁寧に釣っていく思わぬ浅場にも魚が付いている
この堰堤まで釣り上がった次にその隣を流れるさらに小規模な川で竿を出した。昨年よく釣れた河口部のプールは反応が乏しかったが、釣り上がると反応が良くなっていった。150mほど上流のプールまで釣り上がって車に戻った。時刻は15時過ぎだった。
この日2本目の川
橋の下のプールには魚はそれほどいなかった
それでもこんな綺麗なオショロコマが釣れた
障害物の多い場所はボウキャストで狙う
体色の濃いオショロコマが釣れた
このプールは魚影が濃かった
魚体の美しさは泳ぐ宝石のようだ
この滝まで釣り上がった
滝壺で釣れたオショロコマ日没までにはまだ十分時間があったが、先にホテルにチェックインすることにした。宿は羅臼の町の中心部から南に5分ほど車で走った場所にあった。チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いてすぐ車に戻り、夕方の釣りを楽しむため川に向かった。
今回宿泊したホテル温泉が気持ちよかった
客室アットホームな居心地の良い部屋だった
まず羅臼の町を流れる川の中流部を釣ってみることにした。初めて入渓する場所だ。上下に堰堤がある100mほどの区間だった。瀬の中のちょっとした深みや流れの緩い場所にフライを浮かべるとほぼ確実に魚の反応があった。サイズはそれほどではないが元気なヤマメとオショロコマが相手をしてくれた。
夕方釣りをした川
この川ではヤマメがよく釣れた
オショロコマも釣れた次に同じ川の昨年も釣りをした下流部で竿を出した。数は出なかったが堰堤下のプールから良型のヤマメとオショロコマが姿を現してくれた。17時30分過ぎに納竿した。
この日最後に釣りをしたポイント堰堤下に魚が溜まっていた
良型のヤマメ
20㎝オーバーのオショロコマ宿は素泊まりで予約していたので夕食は昼と同じ知床食堂でとることにした。おいしそうな料理ばかりで悩んだがミックスフライ定食を注文した。ドスイカのフライが特においしかった。
夕食のミックスフライ定食ドスイカのフライがおいしかった
夕食後は羅臼港で魚肉ソーセージを餌にした延べ竿のウキ釣りを試みた。岸壁に生えている海藻の際に仕掛けを降ろすとすぐにウキが消し込まれた。釣れたのは地元でガヤと呼ばれているエゾメバルだった。30分ほどで4匹釣れた。19時過ぎに宿に戻った。
夕食後は羅臼港で餌釣りを楽しんだ
釣り始めてすぐにガヤが釣れた
小型のガヤこの日は30分で4匹釣れた
