最終日の朝は少しゆっくりとしたスタートだった。１０時にチェックアウトを済ませ、荷物をクロークに預けてホテルを出発した。飛行機の時刻が２０時なので逆算すると１７時にはホテルに戻ってくる必要があった。そこで、朝食と昼食を兼ねてまだ食べていない店のハンバーガーを食べ歩き、１５時ごろ早めの夕食を食べに行くことにした。
タクシーでロッテホテルに移動し、地下にあるロッテリアでこの日最初のハンバーガーを食べることにした。旗艦メニューの韓牛プルコギバーガーと一番人気と勧められたエビバーガーを選んだ。韓牛プルコギバーガーはパテの味が良く、プルコギソースも甘さが適度でとても美味しかった。
韓牛プルコギバーガー（右）、５３００Ｗ（約４３０円）海老バーガー（左）、２９００Ｗ（約２４０円）
韓牛プルコギバーガーはとても美味だった
続いて、ミョンドンの繁華街の中にある地元のチェーン店、ＫＲＡＺＥ ＢＵＲＧＥＲ（クラゼバーガー）に移動した。この店はファストフード店ではなく、ハンバーガーレストランのチェーン店だ。KBオリジナルバーガーと、ＫＢ＋＋バーガーを注文した（もちろんビールも）。
クラゼバーガーの店頭店内はすっきりした現代風なインテリア
しばらくして出てきたバーガーは、見た目はボリュームもあって美味しそうだったが、口にしてみるとバンズが冷たくて食感も好みのものではなく、期待度が高かっただけに残念な気分になってしまった。
KBオリジナルバーガー（奥）、６７００Ｗ（約５４０円）ＫＢ＋＋バーガー（手前）、７９００Ｗ（約６３０円）
残念ながら期待していたほどのおいしさではなかった
このあとは、お土産用のホドカジャ（胡桃饅頭）を買いに明洞聖堂の前にあるホドカジャ専門のチェーン店ココホドに向かった。ホドカジャは街中や空港のいろいろな店で売っているが、ココホドが一番安くておいしいという情報があったのでこの店で買うことにした。小さな店だったが店内は饅頭の甘い匂いが満ちていた。入るなり試食させてくれたホドカジャは、カステラ生地の皮の風味と餡の甘さ、胡桃の香りと食感がマッチしてとてもおいしかった。値段も驚くほど安かった。
明洞聖堂の前にあるホドカジャのチェーン店ココホド小さい店だが安くて味は確か
ココホドのホドカジャ箱の大きさにもよるが、１個約２００Ｗ（約１６円）！
ホドカジャを買った後は、同じミョンドンにあるロティボーイに向かった。ロティボーイはシンガポール発祥のベーカリーチェーンで同名の甘いパンが有名な店だ。「世界一美味しいパン」というキャッチフレーズが付いているのでどんなものか食べてみることにした。
シンガポール発祥のベーカリーチェーン、ロティボーイ一時期は行列ができていたそうだが、ブームは沈静化した模様
買い求めたパンはコーヒー風味のメロンパンのようなもの。中に塩味のバターが溶けていて独特の味だった。まずくはないが、とびきり美味しいというほどのものでもなかった。
ロティボーイ、１個１８００Ｗ（約１５０円）まずくはないが、個人的には韓国屋台スイーツの方がおいしいと思う
午後はこの日も買い物をしたり、腹ごなしに街歩きを楽しんだりして時間を過ごした。途中で２班に分かれ、K夫妻は昨夜のキンパッを再度調達しに出かけた。帰りの飛行機の中で食べようという魂胆だ。
最後の食事に選んだメニューはサムギョプサル。豚の三枚肉の焼き肉だ。地元でも人気のメニューなので評判の良い店も数多くあった。その中から肉の質にこだわっていると評判の、東大門にあるウネンナムチッ（銀杏の木）に行ってみることにした。
店は地下鉄のトンデムンヨクサムナコンウォン（東大門歴史文化公園）駅のすぐそばだった。食事には中途半端な時間帯だったので店内は閑散としていた。サムギョプサル４人前とサンパッ（包みご飯）２人前を注文した（もちろん、ビールとマッコリも）。
ウネンネムチッの店頭いかにも下町の食堂といった雰囲気
火の上に石板を傾斜させて置き、高い位置に厚切りの三枚肉を、低い位置に白菜キムチとモヤシを置いて焼き始めた。肉に両面十分火が通ったところで店員さんが切り分けてくれた。
付け合わせのキムチやネギと一緒にサンチュに包んで食べると、口の中に豚肉のジューシーな味が広がった。サンパッ用の唐辛子味噌で炒めた肉も美味しく、ご飯がいくらでも食べられた。あっという間に注文した肉を平らげてしまった。
サムギョプサル新鮮な三枚肉を石板で焼くのがこの店の特長
たっぷり食べて飲んで１人当たり１２５００Ｗ（約１０００円）
最後まで韓国料理を満喫して、ホテルに戻り荷物をまとめてタクシーで空港に向かった。空港までの移動は渋滞もなくスムーズだった。１７時過ぎには空港に到着した。
チェックインはすぐに済んだので、空港の中を散策することにした。すると、空港ビルの一階にパパイス（ＰＯＰＥＹＥＳ）というファストフード店を見つけた。Ｉ夫妻が日本からリストアップしてきた韓国のハンバーガーファストフードチェーン店のうち、ソウル市内で唯一見つけられなかった店だった。
パパイスの店頭アメリカ発祥のフライドチキンのチェーン店だ
早速入店し、プルコギバーガーを注文した。この店はフライドチキンをメインとしているので、プルコギバーガーのパテも肉はチキンだった。プルコギソースの甘さもあり、つくねをバンズに挟んで食べているような感覚だった。最後まで韓国独特の味を楽しむことができて楽しかった。
プルコギバーガー鶏挽肉のパテに甘めなソースはつくねを食べている感覚
飛行機は定刻の１９時５０分に離陸した。機内でキンパッを味わうつもりだったが、さすがに満腹だったので帰宅してから食べることにした(ビールは飲んだ)。羽田空港の混雑で２０分ほど着陸を待たされたが、それでも２２時過ぎには入国を済ませ、帰路に就くことができた。
今回の食い倒れツアーで韓国料理のおいしさと奥深さを再認識することができた。また遠くない将来、再訪することだろう。その時もたくさん食べて飲んで楽しい時間を過ごしてきたいと思っている。
