2013年8月ソウル食い倒れ旅行記(1)

1日目

8月下旬に娘とソウルを旅行してきた。ソウルを訪れるのは2年ぶりだ。旅程は2泊3日。旅行の目的はショッピングと地元グルメの食べ歩き、特に韓国の夏のスイーツの定番、パッピンス(かき氷)を食べ歩くことが一番の目的だった。
現地へは羽田を8時30分に出発する便を利用した。2時間ほどのフライトで、10時30分には金浦(キンポ)空港に到着した。

 朝の羽田空港国際線ターミナル
 最近深夜便ばかり利用しているので明るいターミナルが新鮮だった


宿は今回もソウル最大の繁華街、明洞(ミョンドン)にあるホテルを予約しておいた。空港からホテルへは今まではタクシーを使っていたが、ウォン高が進んでいることもあり、今回は空港鉄道(AREX)と地下鉄を利用することにした。
AREXの乗り場は空港の地下にあった。乗り場までは少し距離があったが、案内表示が的確になされていたので迷わずに着くことができた。AREXも韓国版IC乗車券,T−moneyが利用できたので便利だった。

 金浦空港の地下にあるAREXの駅
 地下かなり深いところにあった


 AREXの車内
 きれいで快適な車両だった


金浦空港から15分ほどの弘大(ホンデ)で地下鉄に乗り換え、明洞の北にある乙支路入口駅で降りた。空港からここまで30分ほどだった。
今回宿泊したホテルスカイパークセントラルは乙支路入口から徒歩で3分ほどの所にあった。予約サイトで選んだホテルだったので、着くまでどんな感じか少し不安だったが、新しくてきれいなホテルだった。ロビースタッフの対応もよく、とても好印象だった。チェックインは14時からだったのでフロントで荷物を預け昼食をとりに街に出た。

 今回宿泊したホテルスカイパークセントラル
 昨年できたばかりの新しいホテルだった


 ホテルの入り口


向かったのは本格的な全州ビビンバが食べられる古宮(コグン)だ。店は以前あった場所の近くのビルの2階に移転して広くなっていた。店まではホテルから5分ほどだった。ちょうど昼時だったので、多くの人で賑わっていたが、幸い待たずに席に着くことができた。
席に着いて全州ビビンバとチャプチェを注文した。この店はビビンバが有名だが、個人的にはチャプチェがとてもおいしいと思っている。味がしっかり付いているが汁っぽくなくて歯ごたえも格別だ。ビビンバは正直言って以前より作りが雑になっている気がした。人気店で注文数が多いため仕方ないのかもしれないが、少し残念だった。

 移転後の古宮
 店はかなり広くなった


 店内の様子
 昼食時だったのでほぼ満席だった


 全州ビビンバ
 これだけのトッピングが揃うのはこの店だけだ
 ただ作りが少し雑になった気がする


 チャプチェ
 個人的にはソウルで一番おいしいチャプチェだと思う


昼食後は明洞の繁華街を散策した。最近ソウルを訪れる日本人が激減したと聞いていたが、明洞を歩く限りそれほど日本人が少なくなった印象はなかった。相変わらず街には日本語が飛び交い、多くの日本人旅行客が買い物袋を提げて町を闊歩していた。
1時間ほどして甘いものが食べたくなったので、明洞のメインストリートにある喫茶店、レッドマンゴー&カカオグリーンに入店してパッピンスを食べることにした。店はビルの3階にあった。

 レッドマンゴー&カカオグリーン
 明洞のメインストリートのビルの3階にある


 入口の看板
 小さな看板なので見落としがちだ


 店内の様子
 吉祥寺辺りのカフェのような内装だった


パッピンスは何種類かあり、どれにしようか迷ったがトリプルマンゴーパッピンスに決めた。出てきたのはマンゴーアイスがたっぷりトッピングされた大きなパッピンスだった。マンゴーアイスとカットマンゴーはおいしかったが、トッピングされていたピスタチオは食感や塩加減がマンゴーとマッチングしていなかった。量が多くてなかなか減らず、娘と二人でやっと食べ終えることができた。

 トリプルマンゴーパッピンス
 マンゴーがおいしかったが量はとてつもなく多かった


時間を確認すると14時を過ぎていたので、いったんホテルに戻ってチェックインすることにした。フロントで手続きをしていると、トリプルベッドルームが空いているので、そちらでも良いかと尋ねられた。値段は同じで部屋は若干広いらしい。特に断る理由もないのでトリプルベッドルームを使うことにした。部屋は3階だったので眺望は楽しめなかったが、清潔で使い勝手の良い部屋だった。一つ余ったベッドは荷物の整理台に重宝した。

 ホテルの客室
 余ったベッドは荷物の整理台に重宝した


午後は今年の春に復元された崇礼門(南大門)を見学に行った。あいにく月曜日は休館日で門の近くまで行くことはできなかったが、遠目からでも門の美しさは際立っていた。

 今春復元された崇礼門(南大門)
 近くまで行けなかったがそれでも美しさは際立っていた


 横から見上げた様子
 細部まで丁寧な装飾が施されていた


その後は明洞で娘の買い物に付き合った。17時過ぎに明洞から隣のブロックの忠武路(チュンムロ)に移動した。夕食は忠武路にある豚焼肉の専門店でとることに決めていた。
向かったのはトゥンボデジカルビという地元の有名店だ。店には17時半に着いた。最初の客だった。

 トゥンボデジカルビ
 地元で人気の豚焼肉の専門店だ


 店内の様子
 とても庶民的な雰囲気の店だった


この店は焼肉のメニューが3種類しかない。その中から豚ロース肉を丸ごと焼いてから切って出すトンコギ(豚丸ごとの意味)とヤンニョムテジカルビ(味付け豚カルビ)を注文した。
肉は店の外で表面を焼いてからテーブルに運ばれてきた。店の女性がハサミで食べ易い大きさに切り、テーブルのコンロで丁寧に中まで火を通してサービスしてくれた。焼きたてのトンコギに塩を少しつけて食べると豚肉の旨味が口の中いっぱいに広がった。うまい豚肉を食べてソウルに来たことを実感した。

 店の外で肉を焼くおばちゃんたち
 肉は表面をしっかり焼いてからテーブルに運ばれてくるスタイルだ


 トンコギ
 塩だけで食べると豚肉本来の旨味を堪能できる


 ヤンニョムテジカルビ
 こちらはしっかりした味の付いた肉だ


 サービスのアワビ粥
 肉を注文するだけで色々な副菜やご飯が出てきた


食後は明洞に戻った。食後のデザート代わりに、またパッピンスを食べることにした。おいしそうなパッピンスの看板が目に付いたので、その店に入ることにした。
入店したのは明洞のメインストリートの東側の通りのビルの5階にあるコーヒーラブ(Coffee愛)という店だ。中は高級なバーラウンジのような落ち着いた雰囲気だった。

 コーヒーラブの看板
 パッピンスがおいしそうだったので入店してみた


 店内の様子
 ラウンジバーのような雰囲気の店だった


ここではオーソドックスなノクチャピンス(抹茶かき氷)とベリーピンス(ワイルドベリーかき氷)を注文した。ノクチャピンスは抹茶と小豆の味がベストマッチでとてもおいしかった。ベリーピンスはフローズンベリーの冷たい酸味が心地良かったが、甘さが少し足りない感じもした。

 ノクチャパッピンス
 抹茶と小豆の相性がとても良かった


 ベリーパッピンス
 フローズンベリーの酸味がアクセントだったがもう少し甘い方が僕好みだ


20時過ぎにホテルに戻った。テレビを見ていると小腹が空いてきたので、ホテルの向かいのコンビニでカップ麺を買ってきて夜食にした。辛ラーメンのカップ麺は量も手頃でとてもおいしかった。

 夜食に食べたカップの辛ラーメン
 食い倒れ旅行にふさわしい一日の締めくくりだ