2020年11月中旬、和歌山県の高野山と白浜に2泊3日で妻と旅行してきた。本来ならこの時期にニュージーランドを訪れていたはずだったのだが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期せざるを得なくなった。そこで、その代替として企画した旅行だ。和歌山は初めて訪れる県だ。多くの魅力的な訪問先が思い浮かんだが、今回は高野山と白浜に絞り、ゆったりしたスケジュールで旅を楽しむこととした。
1日目
11月18日、11時過ぎの羽田発南紀白浜空港行きのＪＡＬ便に搭乗するため、自宅を8時前に出発した。10時に羽田空港に着き、機内で食べる予定の昼食用の弁当を購入してから搭乗した。
南紀白浜便の搭乗ゲート飛行時間は約1時間だ
搭乗機は定刻に離陸し1時間ほどで南紀白浜空港に着陸した。好天に恵まれたので飛行中は機窓からの眺めを楽しむことができた。
相模湾上空で機窓から自宅マンションが見えた
富士山も綺麗だった
機内で食べた昼食の親子サンド
厚焼き玉子とチキンカツのサンドイッチだった空港でレンタカーを借り、高野山を目指して出発した。白浜から山間部をまっすぐ北上するのが最短経路だが、ワインディングロードが続いて走りにくいので、遠回りだが高速道路を使って平野部を迂回する走りやすいルートで移動することにした。南紀田辺インターで阪和自動車道に乗り、和歌山ジャンクションで京奈和自動車道に入り、かつらぎ西インターで降りた。ここまでの所要時間は2時間弱だった。インターに併設されていた道の駅で小休止してから西高野街道を走って高野山に向かった。後半はカーブが続く道幅の狭い区間が続いたが、インターを降りてから40分ほどで高野山に着くことができた。
高速道路を降りて道の駅で小休止地元の特産品がたくさん売られていた
高野山での宿泊は宿坊を利用することにしていた。宿坊に泊まるのは初めてだった。高野山にある多くの宿坊の中から、食事がおいしいと評判の一乗院を選んだ。門前に車を停めて境内に入ると、係の僧侶がすぐに対応してくれた。一乗院はGOTOトラベルキャンペーンの対象施設だったので、奮発して一番上等な奥書院の部屋を予約しておいた。通された部屋は10畳二間の居室に16畳の広縁が付いたものすごく立派な部屋だった。洗面所、手洗い、風呂なども宿坊とは思えないほど素晴らしかった。そしてどの部屋の掃除が行き届いていてとても居心地が良かった。
宿泊した一乗院の正門格式高い寺院だ
今回利用したレンタカー
本堂朝の勤行なここで行われた
宿坊の入り口
庭の奥に見えるのが宿泊した奥書院だ
二間続きの広い部屋だった
立派な床の間がしつらえてあった
広縁もこの広さだ
洗面所
トイレ
浴室湯船は檜風呂だった
脱衣スペースアメニティーも上等な物が置かれていた
部屋にあった手書きの案内美しい文字だった
こちらは上段之間大名などが宿泊した部屋だ
宿泊客は自由に見学できる
襖絵は狩野探齋の作だ部屋で一休みしてから、夕食までまだ時間があったので1時間ほど近くを散策した。その後入浴を済ませて17時半からの夕食に備えた。
夕方の高野山を散策した半分近い店はもう閉まっていた
浴場（一乗院のホームページの画像を転載）とても気持ちい風呂だった
食事はもちろん精進料理だ。食事のグレードも一番良いものだったので三の膳まで付く豪華なものだった。出てきた料理はどれも肉や魚を使わずにどうやったらこれほどのおいしい料理が作れるのかと感嘆するものばかりだった。今までの精進料理の概念が覆った。夕食後は翌朝6時半からの勤行に備えて早めに就寝した。
夕食は17時半からだった
三の膳まである豪華な食事だった
品書き
一の膳
二の膳
三の膳温かいものは後から運ばれてきた
湯葉煮麺
焼き物には松茸も入っていた
デザート手の込んだおいしいデザートだった
翌朝の勤行に備えて早めに就寝した
