マナウス〜水上キャンプ
翌朝４時過ぎに支度を整え、食堂へ向かった。食堂の正規の営業開始時刻は６時とのことだったが、用意できているものは食べさせてもらえるよう便宜を図ってもらった。ジュースやフルーツ、デニッシュ等で軽い朝食をとった。
ホテルでの朝食無理を言って営業開始時刻前に食堂を利用させてもらった
４時半過ぎにロビーに降りるとジャクソンが待っていた、彼の車で再び空港のメインターミナルまで戻り、一人の外国人を乗せると、また少し走って別の小さなターミナルに車を停めた。チャーター機専用のターミナルのようだった。
ここで先ほど乗ってきた外国人と挨拶をした。彼の名前はスティーブ。ポルトガル在住のポルトガル人で、今回世話になる水上キャンプのオーナー兼、AMAZON-ANGLER.COMの主宰者でもあった。日本からの釣り客の受け入れを増やしたいという思惑もあるのか、我々と同時期に現地に滞在し、いろいろサポートしてくれるとのことだった。スティーブは英語が堪能なのでコミュニケーションの面でもずいぶん楽になった。
今回利用した水上キャンプのオーナーのスティーブおしゃべりで陽気な男だった
ターミナルで少し待たされ、やがて荷物とパスポートのチェックが終わると、空港敷地内を移動して水上飛行機のもとへ向かった。
実際に見る水上飛行機はかなり大きかった。最終チェックなどのためにさらに２０分ほど待たされ、その後搭乗が許された。早速機内に乗り込み、前方の窓際の席に陣取った。客席の後方には荷物が満載されていた。
水上キャンプまでの移動に使った水上飛行機想像していたより大きな機体だった
水上飛行機の内部みな窓際に座って写真や動画の撮影に夢中だった
我々を乗せた水上飛行機は、６時過ぎの夜が開けたばかりのマナウスの空港を離陸した。市街地上空で機首を北西に向けると、アマゾン川の大支流、ネグロ川に沿って上流を目指した。
離陸して数分もすると視界から街が消え、眼下には見渡す限りのジャングルとその中を蛇行して流れる幾筋もの川だけが広がった。アマゾンに来たことを強く実感した瞬間だった。少し前まで寝不足で元気がなかった我々の表情が変わった。皆が覗きこむようにして景色を目に焼き付け、さかんにカメラのシャッターを押していた。
飛行機の計器盤ナビゲーションシステムが搭載されていた
離陸後すぐの風景離陸後しばらくはネグロ川に沿って上流を目指した
ネグロ川白く見えているのは砂洲だ
ジャングルを蛇行して流れる川憧れていた風景が眼下に広がり続けた
見渡す限りのジャングルこの光景を眺められただけでもここまで来た甲斐はあった
飛行は予想以上に安定していた。もっとフラフラした飛行で危なっかしく感じるのかと思っていたのだが、それは杞憂だった。
２時間弱のフライトで、我々の乗る水上飛行機は目的地上空にやってきた。川の中に白く小さな人工物が見えた。水上キャンプだった。飛行機は螺旋状に降下すると水上キャンプ近くの水面にソフトに着水した。着水の衝撃は予想外に少なかった。
川の上にぽつんと浮かぶ水上キャンプここに６日間滞在するのかと思うとわくわくした
着水した水上飛行機陸上で見るよりはるかに格好良かった
このフライトでアマゾンの風景を堪能できたことは、今回の釣行のもう一つのハイライトと言っても良いだろう。この風景を肉眼で見ることができただけでも、はるばるアマゾンまできた甲斐があったと思えるものだった。
少しすると水上キャンプから迎えのボートがやってきた。ボートに乗り移り、水上キャンプへと向かった。
