2024年9月アマゾン・トロンベタス川釣行記(14)

12日目

マナウスを経って帰路に就く日だ。マナウス空港を夕方に出発する便でサンパウロに向かう予定だった。そのため朝はゆっくり寝ていてよかったのだが、ロッジでの起床時刻と同じ6時前に目が覚めてしまった。
8時に1階のレストランで朝食をとった。今回初めて食べて気に入ったカジャンと好物のプヂンをたくさん食べた。朝食後は部屋でのんびり過ごして10時30分にチェックアウトした。

 ホテルの自室から見た朝のマナウス市街
 長い移動の始まりだ


 朝食はホテルのレストランでとった


 カジャン
 米の入った鶏のスープ
 今回初めて食べてとても気に入ったメニューだ


 プヂン(ブラジル風プリン)
 僕の大好きなデザートだ


ジレルモにはホフマンを通じて空港に向かう前に土産物屋に寄りたいと伝えてあった。ロビーで待機していたジレルモと合流し彼の車に乗り込んだ。

 ホテルを出てまず土産物屋に向かった


車は市内中心部に向かった。15分ほどでネグロ川の川岸にあるアドウフォ・リズボア市場の建物に着いた。ここは以前は食料品の市場だったが、今は改装されて観光客向けの土産物屋が入店するマーケットになっていた。

 運転するジレルモ
 とても気配りしてくれる親切な男だった


 移動中の車窓から見たリオネグロ宮殿
 市庁舎として使われていた建物だ


道路沿いに車を停めて建物に入った。通路に面して何軒もの土産物屋が軒を連ねていた。小さなピラニアの剥製が欲しかったのでジレルモにその旨を伝えると何軒かの店員に尋ねて売っている店を見つけてくれた。ピラニアの剥製の置物とキーホルダーを購入した。値段はどちらも一つ10レアル(約270円)だった。まとめて買ったら少し値引きしてくれた。別の店でツクナレのマグネットも記念に買い求めた。ツクナレやナマズをモチーフにした土産物は色々あったがタライロンのグッズは一つも見当たらなかった。「タライロン」はポルトガル語で裏切り者を意味する単語でもある。名前からして不人気な魚なのかもしれない。

 ネグロ川に隣接するアドウフォ・リズボア市場にやってきた
 道の左側はネグロ川だ


 アドウフォ・リズボア市場の前の道に車を停めた


 アドウフォ・リズボア市場
 フランスの市場を模したモダンな建物だ


 内部は土産物屋が軒を連ねている


 ピラニアの土産物を買った店の主人
 ちょっとおまけをしてくれた


 ピラニアの置物とキーホルダー
 チープな感じがアマゾンらしくて気に入った


 ツクナレやナマズをモチーフにした土産物が並んでいた
 だがタライロンのものはなかった


 隣の建物では食料品を売っていた


土産を買った後は隣接する魚市場を見学した。ここは前回のアマゾン釣行の際も見学した場所だった。中は賑わっていた。アマゾン川で採れた様々な魚が並べられ、巧みな包丁さばきで下ごしらえがなされていた。

 ネグロ川
 日本の川とは比べ物にならない広さだ


 ネグロ川をバックに記念撮影


 魚市場の入口


 昼近かったがまだたくさんの魚が売られていた


 ピララーラやアロワナも売られていた


 プレコは以前食べたが見かけによらずおいしかった


 魚に細かく包丁を入れて売っていた
 骨切りをして食べやすくしているのだろう


 干したピラルクーを売っている男性
 カメラを向けるとポーズをとってくれた


 肉を売るコーナーもあった


土産の買物と魚市場の見学を終えて車に戻った。時刻は11時30分だった。まだ飛行機の出発時刻まではたっぷり時間があった。ジレルモが空港に行く前にアマゾナス劇場を見に行きたいか聞いてきた。アマゾナス劇場は以前見学したことがあった。行かないと返答した。その時、行ってみたい場所がふと頭に浮かんだ。ネグロ川にかかる橋だ。遠くから眺めたことはあるが近くから見たり渡ったりしたことはなかった。会話帳を開いてポンテ(橋)という単語を探し出し、ジレルモにポンテに行きたいと告げた。ジレルモは行き先を理解して快諾してくれた。

 市場近くの道
 活気に溢れていた


 柑橘類を売る露店


 こちらは野菜を売る露店


ポンテ・リオ・ネグロ(ネグロ川橋)は僕が想定していたより遠かった。道が混んでいたこともあり30分ほどかかった。この橋はネグロ川を航行する大型船の通行の妨げにならないよう高い位置に架けられている。川面を見下ろしながら橋の上を走行していくのは気持ちが良かった。そして橋の長さを実感することができた。橋を渡り切り対岸でUターンして再び橋を渡ってマナウス側に戻り、そのまま空港に向かった。

 ジレルモにお願いしてポンテ・リオ・ネグロ(ネグロ川橋)に連れて行ってもらった


 橋桁の下を大型船が航行できるよう中央部が高くなっている
 橋桁から水面までは雨季の増水時でも55m以上あるように設計されている


 橋から見たネグロ川


 中央部を過ぎて対岸へ下っていく
 橋の全長は3595mある


 橋の先でUターンしてマナウス側に橋を渡って行く


 対岸にマナウスの市街地が見えた


 橋は中央部の高さ158mの主塔から張ったケーブルで支えられている


 マナウス側に下っていく


橋から空港までは20分ほどだった。12時40分に空港に着いた。感謝の言葉を伝えてジレルモと別れた。

 取付道路の交差点にあった橋のモニュメント


 橋の見学を終えて空港に向かう


 マナウス空港のターミナルビル
 ジレルモともここでお別れだ