5日目（2）
1時間ほど休憩を取り13時過ぎに釣りを再開した。午後はまずナマズ釣りをした。大きなプールに移動した。ビリューが中通し錘の先に大きな針の付いた仕掛けを準備した。そして餌のミミズをたっぷり針に付けた。プールの中央部にボートを進めて慎重に仕掛けを落とす場所を定め、仕掛けを落とした後はラインを伸ばしながら岸際までボートを走らせて停めてアタリを待った。
午後はナマズ釣りのポイントへ向かった
仕掛けを用意するビリュー
プールの中央に仕掛けを投入して岸際でアタリを待つドキドキする時間だ
しばらくするとボートの側面に立てていたロッドの先端が大きく引き込まれた。そしてラインが引き出され始めた。ビリューの合図を待って大きく合わせた。ずっしりとした重さが伝わってきた。
ラインを巻き取りながらボートを進め川の中央でファイトした。魚は真下に何回も突っ込んで抵抗した。やっと姿を現したのは茶色いナマズだった。初めて見る魚だった。ビリューが尾鰭の根元を掴んでボートに引き上げた。ビリューに名前を訪ねるとジュンディア（Jundia）だと教えてくれた。地味だが模様の美しいナマズだった。ヒゲがとても長かった。体長は60㎝あった。
ジュンディア見るのも名前を聞くのも初めての魚だった
体表の模様が美しい
静かに深みに帰っていった再度仕掛けを投入するとすぐにまたアタリがあった。今度もしっかり合わせることができた。先ほどの魚より抵抗が激しかったがなんとかランディングすることができた。釣れたのは74㎝あるジュンディアだった。
2匹目のジュンディア一回り大きい74㎝あった
ヒゲの長いナマズだ次のポイントでは魚の切り身を餌にしてナマズを狙った。午後になると暑さが厳しくなってきた。体感温度は35℃を超えていた。ボートにはクーラーボックスが積んであり、その中には氷で冷やされた飲み物がたくさん入っていた。冷たい水を飲んだり氷を首筋に当てたりして熱中色を予防しながら釣りをした。
ポイントを変えてアタリを待つ
熱帯での釣りでは水分補給が欠かせない
ボートには氷で冷やされた飲み物がたくさん積んであるしばらく経つと軽いアタリがあった。だがその後しばらく待っても変化がなかった。そこで餌の有無を確認するため仕掛けを回収することにした。巻き始めると仕掛けだけではない重さを感じた。だが抵抗感はなかった。ゴミでも引っかかったのだろうと思ってリールを巻き続けた。しばらくするとラインの先から生命感が伝わってきた。どうやら何か魚がかかっているようだった。餌を喰った後で移動せずにとどまっていたのだろうか。ボート際まで寄せると銀色の魚体が確認できた。かかっていたのは良型のカッショーロだった。牙が長くとても精悍な顔つきの魚だ。この魚も自分の手で釣ってみたいと思っていた魚種だった。思いがけない形で手にすることができて嬉しかった。
カッショーロ釣ってみたかった魚だ
牙の長さは淡水魚ではトップクラスだろう
下顎の長い牙上顎には牙が収まるよう穴が開いている
魚の臭いを感じてジャカレー（ワニ）が寄ってきた
釣りの最中だが缶ビールで乾杯初日から良い釣りができて幸せだった
その後はピララーラやピライーバなどの大型ナマズが狙えるポイントに移動した。アタリを待つ間はライトタックルを使ってナマズ釣りの餌となる魚を釣った。餌はミミズを使った。ピラニアやジャックンダが釣れた。
餌用の小魚釣りの仕掛けハリスにはワイヤーを使った
ピラニアこのサイズはリリースだ
一回り大きいピラニアこのサイズならナマズ釣りの餌に使える
ジャックンダも釣れた夕方はイガラッペでタライロンの餌釣りをした。この釣り場を紹介してくれたI氏によればイガラッペで餌釣りをすればタライロンの入れ喰いが楽しめるとのことだった。
イガラッペにボートを進めるだがその時とは状況が違っていたようだった。投入した仕掛けにタライロンがすぐに喰いつくことはなかった。しばらくして最初のアタリがあった。合わせたがジャンプした際にフックが外れてしまった。フックが太いのでより強く合わせる必要があった。少しすると次のアタリがあった。今度はしっかり合わせることができた。倒木などの障害物に潜り込まれると厄介なのでロッドを立てて多少強引に魚を浮かせた。魚は水面上で身体を躍らせて抵抗した。だがしっかり針掛りしていたので外れる心配はなかった。何回か抵抗にあいながら手元に寄せビリューにキャッチしてもらった。80㎝ある良型だった。餌釣りでもタライロンが釣れて嬉しかった。
大きな針を小さめに餌を付ける
タライロンのいそうな場所に仕掛けを投入してアタリを待つ
餌釣りで釣ったタライロンずっしりと重い魚体を手にして感無量だ
80㎝あった
クリッとした目が可愛い
優しくリリースした時刻は17時半を過ぎていた。全速力でボートを走らせてロッジに戻った。道中ビリューも満足そうだった。18時30分にロッジに戻った。
釣りを終えてロッジに戻る良い釣りができてビリューも満足そうだ
日がかなり傾いてきた
ロッジが見えてきた部屋に戻ってシャワーを浴び、夕食までは同行者とビールを飲みながら今日の釣果を報告しあったりして過ごした。19時30分に食堂で夕食をとった。一日中釣りをしてお腹が空いていたのでたっぷり食べてしまった。
この日の夕食ピラルクーのフライがおいしかった
食後には毎日デザートが出る上に載っているのはゴイアバーダ
グアバの羊羹だ
