ロッジとタックルの紹介
釣行の様子を述べる前に、今回滞在したロッジと滞在中のスケジュール、使用したタックルについて説明しておきたい。
今回滞在したDorado Cua Lodgeは、オーナーのマリオがこの地域がドラード釣りに最適であると確信し、20年ほど前に建てたドラード釣りに特化したロッジだ。ロッジは湿原の水路に面した台地の上に建てられていて、ロッジのすぐ裏手からボートに乗れる好立地だった。平屋造りのログハウスはマリオが自ら建てたものだ。使い勝手の良い客室と居心地の良いダイニングルームからなっていた。客室にはエアコンが設置されていて日中は35℃を超える暑さの中でも快適に過ごすことができた。
ロッジの全景オーナーのマリオが自ら建てたログハウスだ
ロッジの裏手には大湿原が広がっている
客室居心地の良い空間だった
収納スペースは十分だった
エアコンが付いていた
トイレとシャワー
ダイニングルーム
くつろげるソファもあった
こちらはバーコーナー
テラス午前の釣りを終えてここで飲むビールが美味しかった
風通しの良い廊下
庭にはプールもあったこのロッジの一日は、6時の朝食から始まる。6時30分に午前の釣りに出発して10時30分ごろロッジに戻ってくる。12時から昼食をとり、その後は16時までシエスタ(午睡)の時間だ。16時に午後の釣りに出発して20時ごろロッジに戻り、21時から夕食が始まる。
朝から夕方まで通しで釣りをするのではなく、釣りが2セッションに分かれていて、中間にしっかり休憩時間が設けられているこのスタイルは、釣りに集中でき、さらに休憩時間に身体を休めたり、同行者と情報交換したり、タックルを準備したりすることができ、とても良いスタイルだった。
食事は、朝食はパンとハム、チーズ程度のごく軽いものだが、昼食と夕食は前菜、メイン料理、デザートからなるコース形式で、さらに夕食前にはチーズやサラミといった軽いつまみも提供された。飲み物はソフトドリンクはもちろん、ビールやワインも飲み放題（厳密には1名1日ビール4本とワイン1本が無料）というありがたいシステムだった。
朝食朝食は自分で好きなものを皿にとって食べるスタイルだった
朝食は軽めで僕好みだった
夕食前には簡単なつまみを出してくれた
夕食の前菜アルゼンチンの定番料理エンパナーダだ
夕食のメインディッシュアルゼンチンと言えばやはりステーキだ
赤ワインが美味しかった
夕食のデザート自家製の桃のコンポート
昼食の前菜のミートボール前菜とは思えないほどボリュームたっぷりだった
メインのパスタ茹で方はかなり柔らかかった
昼食のデザートアルゼンチンではフランと呼ばれているプリンだ
釣りのタックルはフライタックルとルアータックル、それにチャンスがあれば餌を使った小物釣りも楽しむつもりで延べ竿も持ち込んだ。
フライタックルは9ft9番と9ft8番の4pcのシングルハンドロッドにラージアーバーリールをセットした。ラインはフローティングラインの先にタイプ4と6のシンクティップを付けた。リーダーはフロロカーボン30lbを1.8m結び、その先にスイベルを介して30lbの黒のワイヤーリーダー（ワイロン）を40cmほど取り付けた。ワイロンはワイヤーを樹脂でコーティングしてある製品で、ワイヤーがしなやかで扱いやすく、スイベルやフライとの結節も普通のリーダーと同じようにクリンチノットやループノットで結ぶことができる優れものだった。フライは2012年に釣行したトラウトアンドキングのA氏から情報をもらって自作した。
フライタックル9番ロッドをメインに使用した
ワイロンとても使いやすいワイヤーリーダーだ
ナイロンリーダーと同じように結ぶことができる
使用したフライヘッドを大きめに作って波動でのアピールを意識した
光り物も多めに付けた
ルアータックルは8ft5pcのMHアクションのシーバス用のロッドとスピニングリールを使用した。ラインはPE3号、リーダーはフロロカーボン40lbの先に30lbの黒のワイロンをスイベルを介して30cmほど取り付け、その先にスナップを装着した。ルアーでの釣りは経験が少ないので、2012年の釣行に参加した釣り仲間のI氏に反応が良かったルアーを教えてもらい、それらを買い揃えて持参した。なお、フックはロッジのレギュレーションでシングルフックの使用が義務付けられていた。
ルアータックルシーバス用の物を使用した
持参したルアー釣行経験のある釣り仲間に反応が良かったものを教えてもらって揃えた
小物釣り用の竿には長さが3.9mの小継ぎのテンカラ竿を使用した。竿と同じ長さの3号の道糸を取り付け、その先に管付きのチヌ針を結んだ。そして針の30cmほど上に玉ウキを付けた。餌は日本から持参した魚肉ソーセージを使った。
小物釣りのタックル餌は魚肉ソーセージを使った
