２日目午前
早起きして５時前にホテルを出てウルルのサンライズ鑑賞ツアーに向かった。出がけにホテルのフロントで朝食の弁当を受け取った。
ホテルで準備してくれた弁当ツアー代金に含まれていたが、これで２５ドルはかなり高い
サンライズ鑑賞をする地点に向かう前に昨日サンセットを見た場所に立ち寄った。ここから明るくなり始めた空に浮かび上がるウルルのシルエットを鑑賞した。ラッキーなことにウルルの隣に消えかけながらも光が残っていた南十字星も見ることができた。
夜明け前の空にシルエットで浮かびあがるウルル何とも言えない美しさだった
サンライズ鑑賞の会場は昨日のサンセット会場同様、多くの観光客で混雑していた。温かい飲み物をとりながら食事をする場所も用意されていたが、少しでも長くウルルを見ていたいと思い、クッキーを頬張っただけでウルルが良く見える見晴らし台へ向かった。
朝食会場温かい飲み物とクッキーが用意されていた
夜明け前のウルルをカメラに収める色合いが刻々と変化して何回もシャッターを押したくなる
早朝のウルル周辺はかなり冷え込む。現地の冬に当たる７，８月には気温がマイナスになることもあるという。この日も体感的には１０度を下回っていたように感じたが、ダウンベストを準備していたので寒さは平気だった。
昨夕の雲はもうほとんど残っていなかった。見晴らし台でしばらく待っていると朝日が昇ってきた。と同時にウルルの岩肌が赤く輝き始めた。とても美しい光景だった。
見晴らし台から見た夜明けのウルル多くの人が集まっていた
オーストラリアの大地から昇る朝日
朝日に照らされるウルルこの景色が見るためなら早起きも寒さも厭わない
明るさを増したウルル圧倒されそうな存在感だ
しばらくサンライズを鑑賞してからウルルの登山口に向かった。アナングの人々はウルルに外部者が登ることを快く思っていないが、現地の重要な観光資源でもあり全面禁止は難しいようだ。そのため、登山口には登山の自粛を呼びかける看板が作られていた。
ウルル登山口に立つ登山自粛の呼び掛け各国語で書かれていた
ウルルは一枚岩なので、登山には見かけ以上に危険を伴う。毎年負傷したり死亡したりする者が後を絶たない。そのため、気温、風速、降雨、結露などの自然条件を判断して登山の可否が決められる。この日は風が強いため登山口はクローズされていた。
ウルルの登山口この日の朝は強風のためクローズとなっていた
登山口の閉鎖条件を示した看板様々な理由で閉鎖となる
僕は最初から登山するつもりはなく、希望者が登山している間に登山しない者が向かう先住民の文化施設や麓の散策を楽しみにしていた。結局、登山希望者を含めた全員が文化施設と麓の散策に向かうことになった。
文化施設（カルチュラル・センター）はウルルの麓から少し離れた場所にあった。施設内にはアナングの文化を紹介した展示や、付近に生息する動植物の紹介、アナングが作成した美術品の展示販売コーナーやカフェなどがあった。施設の内外はアナングのジュクルパに基づいてデザインされているため撮影は禁止されていた。
カルチュラル・センターの案内板建物や内部は撮影禁止となっていた
施設を見た後は、整備されている散策路、リルウォークをウルルの麓まで散策した。散策路で目にする動植物の説明などをガイドから聞きながら１時間ほどかけて２ｋｍの道をゆっくり歩いた。多くの動植物を目にすることができて楽しい時間だった。
リルウォークの説明板カルチュラル・センターからウルルまで約２ｋｍの散策路だ
ガイドの先導でリルウォークを散策する
たくさんの固有の動植物を見ることができた
デザートオーク松ぼっくりのような実をたくさんつけていた
胸の赤い鳥とてもきれいな鳥だった
マラマラの花ドライフラワーのようだが枯れているわけではない
アナングの言葉で「かわいいけれど役に立たない」という意味だ
散策路から見たウルルツアーを終え、ホテルに１０時前に戻ってきた。午後のツアーは昼過ぎの出発だったので、昼前までホテルの隣にあるショッピングセンターを覗いてみることにした。ショッピングセンターはそれほど広くはなかったが、土産物屋の他に本屋、洋服屋、カフェ、スーパーマーケット、銀行、郵便局など多くの店が軒を連ねていた。特に本屋とスーパーマーケットは品揃えが現地に特化してユニークで、長時間滞在しても飽きなかった。
昼食はスーパーマーケットで購入したピザと朝食の弁当で済ませた。
ショッピングセンターの中庭中庭を囲んで様々な店が並んでいる
書店現地でしか手に入らない興味深い本が並んでいた
スーパーマーケット砂漠の真ん中とは思えないほど品揃えは豊富だった
スーパーマーケットで売られていた焼きたてピザ値段も手ごろだった
