4日目
この日はマーレーコッド釣りの最終日だ。15時頃まで釣りをし、その後黒沢氏の車でアーミデールの町まで戻ることになっていた。
普段は朝が苦手なほうだが、釣りの時は連日の早起きも苦にならない。この日も5時に起きて支度を整え、6時にはピーター氏の家を出発した。この日はまず初日に雨で釣りができなかった区間を釣り、その後はピーター氏の牧場のさらに下流の区間を釣る予定だった。
最初に入った区間は両岸に良さそうなポイントがいくつも見られた。それらを一つずつ丁寧にポッパーで攻めていったが反応は得られなかった。試しにジッターバグなどのトップウォータールアーも投げてみたが、こちらにも反応はなかった。11時まで釣って結局ノーバイトに終わった。カヌーをいったん車に積んで15分ほど走り、次の釣り場に移動した。
午前中は初日に雷雨で釣りができなかった区間に入った水量は相変わらず多めだった
まずは上流側のポイントを釣った電動モーターでもしっかり川を上ってくれた
灌木の奥にポッパーを投げ込むタイトに攻めても反応はなかった
どこから魚が出ても不思議ではないのだが・・
かなり下流まで釣り下ってみたが反応はなかった
木々の緑とと青空のコントラストが美しかった
カヌーを陸に上げて早めの昼食オーストラリアは野菜がおいしい
積み込みが完了したので次の場所に移動する
ピーター氏の牧場の入り口マーレーコッドが描かれていた
運転中の黒沢氏何から何まで一人何役もこなしてくれた
牧場の間の未舗装の道を走っていくこうした景色を眺めている時間も好きだ
次の釣り場に着いた早速カヌーを降ろして釣りの準備だ
この区間りも好ポイントだらけだった次に入った区間も川の様子は午前中の区間を同じような感じだった。最初はポッパーで探ったが反応はなかった。そこでスピナーベイトに変更すると30分ほどでこの日初めてのアタリがあった。釣れたのは58㎝のマーレーコッドだった。この日も沈めた釣りに分があるようだった。
いかにも釣れそうなワンドだがポッパーでは反応がなかった
この日のファーストフィッシュやはりスピナーベイトは頼りになった
堂々とした顔貌の魚だった
奥の葦際で反応があったその後しばらくアタリのない状況が続いた。ベイトリールの扱いは全くの初心者なのでキャストの際に力むと、どうしてもバックラッシュが起きてしまう。黒沢氏はその度に文句も言わずに直してくれた。
慣れないベイトリールでバックラッシュが頻発した黒沢氏はその度に文句も言わずに直してくれた
開けた場所で岸際のストラクチャーにキャストしてリールを巻いていると、かなり手元に近くなってからアタリが出た。ストラクチャーからスピナーベイトを追ってきて手元まで来て喰ったようだった。引きの強さはこれまでで一番強かった。慎重にファイとしてランディングした。体長は前日の最後に釣った魚よりは小さい60㎝だったが、魚体のとても美しいマーレーコッドだった。
開けた場所で遠投して釣るのも楽しかった
60㎝の良型魚引きは今回釣った魚で一番強かった
どことなく爬虫類を連想させる容姿だ
真正面から見るとちょっとひょうきんな顔つきにも見える
素晴らしい釣り場でよい釣りを楽しめた結局この魚がラストフィッシュとなった。まだ釣り続けたい気持ちはあったが、この後アーミデールまで移動しなければならないので15時に釣りを終えた。3日間でフライで2匹、ルアーで6匹の釣果は、十分に満足できるものだった。フライで50cmオーバー、ルアーで60cmオーバーの良型がキャッチできたことも嬉しかった。
カヌーを片付けて15時半頃釣り場を出発し、16時にピーター氏の家に戻ってきた。シャワーを浴び、荷物をパッキングして17時過ぎにピーター氏の家を出発した。
釣りを終えてピーター氏の家に戻る楽しい時間が終わりを告げた
シャワーを浴びてビールを飲む一番幸せな瞬間だ
ピーター氏の飼い犬たちやんちゃでかわいい犬たちだった
往路と同じ道を走り20時前に宿泊予定のアーミデールのモーテル、CITY CENTRE MOTOR INNに到着した。道中は黒沢氏といろいろな話題で会話が弾んだ。とても楽しい時間だった。モーテルにチェックインしてから近くのアジア系麺料理の店で軽めの夕食をとって黒沢氏と別れた。
一路アーミデールを目指すおしゃべりしながらの楽しいドライブだった
宿泊したアーミデールのモーテル到着したときはもう薄暗くなっていた
部屋は広さも快適さも問題なかった
夕食をとったアジア系の麺料理店
シンガポールヌードル見た目よりずっとおいしかった
