2日目
この日はバンコク郊外にある管理釣り場Amazon bkk fishingで釣りをした。ここはピラルクーやアリゲーターガーなどの大型肉食魚をルアーやフライで釣ることができる管理釣り場だ。
6時にガイドのスメットが迎えに来ることになっていた。そこで5時30分にアラームをセットして寝たが4時には目が覚めてしまった。6時少し前にロビーに降りると車寄せに見慣れたスメットの車があった。スメットも僕に気付いて車を降りてきた。握手して再会を喜んだ。すぐに車に乗り込んで釣り場に向かった。3年半ぶりの対面だったので車中では会話が途切れなかった。
6時にホテルを出てバンコク郊外の管理釣り場に向かった7時30分に釣り場に着いた。真っ先に池の様子を確認した。コロナ禍で廃業した管理釣り場もあると聞いていたので釣り場の状況が気になっていたからだ。釣り場の様子は以前と変わりなかった。池ではたくさんの大型魚が元気に泳ぎ回っていた。
スメットの車助手席には釣り竿が置いてあるのでいつも後部座席に座っている
Amazon bkk fishingピラルクーなどの大型肉食魚が釣れる人気の管理釣り場だ
池の様子コロナ前と様子は変わっていなかった
この釣り場では朝夕2回、池の魚に餌を撒く時間帯がある。この時間帯は魚の活性が一気に高くなるので釣り人にとってはチャンスタイムだ。この日は8時から餌を撒くというので朝食をとるのは後にして釣り支度を整えた。
ここでこの日のタックルを紹介しておく。フライタックルはフローティングラインとインターミディエートラインの2セットを、ルアータックルはMHアクションのスピニングロッドを使用した。フライは黒色の大型ストリーマーを、ルアーは釣り仲間でルアービルダーのKJ氏が作ったルアーを使用した。
シンキングタックル
ロッド ：SAGE Launch 890-4（9ft 8# 4pc）
リール ：SAGE 1680
ライン ：ボーンフィッシュ用インターミディエートライン
リーダー：ナイロン 30lb 30cm + ナイロン60lb 150cm
フローティングタックル
ロッド ：SAGE Launch 990-4（9ft 9# 4pc）
リール ：SAGE 1880
ライン ：フレッシュウォーター用フローティングライン
リーダー：ナイロン 30lb 30cm + ナイロン60lb 150cm
ルアータックル
ロッド ：テイルウォーク NAMAZON S674MH（MHアクション 6ft7in 4pc）
リール ：DAIWA LEGALIS LT 4000D-C
ライン ：PE4号
リーダー：ナイロン60lb 100cm
今回使用したフライ沈下速度の違う黒色の大型ストリーマーを用意した
餌撒きが始まる前に岸際にいた魚たちをフライとルアーで狙ったが反応はなかった。少しすると餌やりが始まった。まずシンキングタックルで釣った。この日の客は僕だけだったので僕がキャストするペースに合わせて餌を撒いてくれた。すぐにアタリがあった。合わせると針掛りした魚は激しく首を振って抵抗した。この抵抗の様子で魚種がだいたい分かる。この感触はアリゲーターガーだ。最初の1匹だったので慎重にファイトしてスタッフが差し出すネットに納めた。釣れたのは1mほどのアリゲーターガーだった。久しぶりの大型魚とのファイトが気持ちよかった。
ランディングシーン釣り場のスタッフがネットインしてくれる
アリゲーターガーこの釣り場で一番よく釣れる魚種だ
1匹釣れたのでルアータックルに持ち替えた。ルアーでもアタリは頻発した。バラした魚もいたが3匹のアリゲーターガーをキャッチすることができた。
2匹目はルアーで釣ったルアーへの反応は良かったがしっかりフッキングするのが難しかった
ファイトシーンルアータックルでのファイトはどこかぎこちない
釣れたのは小ぶりのアリゲーターガーだった
良型とのファイトドラグを締め過ぎない方がバレにくいようだ
125cmのアリゲーターガーこのサイズになると引きの強さも格別だ
今度はフローティングタックルを手に取った。キャスト直後のフライにピラルクーと思われる大型魚の強烈なバイトがあった。合わせた瞬間に魚が反転したためラインとリーダーの結節部でラインブレイクしてしまった。良型魚を掛け損なって残念だった。でもまだ餌はかなり残っているようだ。気を取り直してシンキングタックルを使って釣りを再開した。
すぐにまた強いアタリがあった。今度はしっかり合わせることができた。かかった魚はじわじわとラインを引き出して対岸に向かって走り始めた。その様子を見ていたスメットは、「レッドテール（キャットフィッシュ）じゃない？」と言った。そんな感じもしたがレッドテールには見られない時々首を振るような抵抗が伝わってくる。もしかしたらピラルクーかもしれないと思った。
既にバッキングラインもかなりの長さ引き出されていた。対岸の近くには水中に杭が何本か立っている。そこまで走られたらラインブレイクする可能性が高い。リールのドラグとロッドの弾力をフルに使って魚を何とか止めた。そこから寄せては走られることを何回か繰り返した。時間はかかったが徐々に魚が寄ってきた。ファイトを始めて10分近く経った頃、やっと魚体が見えた。大きなピラルクーだった。絶対バラしたくないと思った。スタッフがネットを持って池の中に入って取り込む体制を整えてくれた。魚を刺激しないよう慎重にコントロールしながらネットの方に魚を誘導しようと試みた。最初はなかなかうまくいかなかった。だが魚も徐々に疲れてきたのか最後はそれほど激しく抵抗せずにスタッフが差し出したネットに納まってくれた。キャッチしたのは170㎝オーバーのピラルクーだった。この池で僕が釣った一番大きなピラルクーだ。手早く何枚か記念写真を撮り、優しく池に戻した。
対岸へ走る魚を懸命に止めるあまり走られると杭に巻かれる恐れがある
寄せては走られることを何回も繰り返した
魚体が見えたでもまだ気は抜けない
最後はスタッフが池に入ってネットインしてくれた
170㎝オーバーのピラルクー
この池で釣ったピラルクーの最大サイズだ
添い寝ショット腹回りも太かった
スメットと二人で記念撮影久しぶりの釣りガイドでスメットも楽しそうだった
スタッフが二人がかりで優しく池に戻した餌撒きはまだ続いたが魚の反応はなくなってしまった。先ほどのファイトで魚たちが警戒してしまったのかもしれない。朝食をとることにした。この日の朝食はスメットの奥さんが作ってくれた弁当だ。おかずは豚肉のパネーンカレーと白身魚とイカのトムヤムと玉子焼き。どれもすごくおいしかった。
朝食スメットの奥さんが作ってくれた弁当だ
朝食後もフライとルアーで釣りをした。反応は全くなかった。そこで少し休憩することにした。高床式になっている休憩スペースに寝転んだ。風を感じながら鳥の声を聴いている時間がとても心地よかった。スメットはハンモックで熟睡していた。
休憩スペース高床式なので風が通って快適だ
スメットはハンモックで熟睡していた昼食はスメットが近くの食堂からカオパッド(タイ風チャーハン)を買ってきてくれた。素朴でおいしいカオパッドだった。
昼食は近所の食堂で買ってきたカオパッドを食べた昼食後は池の周りを移動しながら釣ってみた。魚の反応は皆無だった。この日は日曜日だったので行楽帰りの車で帰り道が渋滞することが予想された。早目に帰ろうかとスメットが提案してきた。そこでスメットに夕方の餌を撒く時刻を早めてもらえないかスタッフに掛け合ってもらった。その結果14時から餌を撒いてくれることになった。その時間までは休憩スペースで身体を休めることにした。
日中は暑さが厳しくなる14時からの餌撒きは風向きの関係で小さい方の池で行った。そのせいだけではないのだろうが朝ほど魚の活性が上がらなかった。ルアーには何回かアタックがあったがフッキングさせることができなかった。フライで2匹のアリゲーターガーをキャッチすることができた。結局この日の釣果はピラルクー1匹とアリゲーターガー6匹だった。
午後の餌撒きは午前中ほど魚の活性が上がらなかったそれでもフライで何とかかけた
釣れたのは小ぶりなアリゲーターガーだった
フライをガッチリ咥えていた
ラストフィッシュはちょうど1mのアリゲーターガーだった15時に釣り場を出て帰路に就いた。多少渋滞している個所もあったが17時30分にホテルに着くことができた。
早めに釣り場を出てホテルに戻る日曜日だったので行楽帰りの車の渋滞が気がかりだった
夕食はホテル近くのオープンエアのレストラン、イムチャンでとった。ここも行きつけの店だ。幅広麺を使ったタイ風の焼きそば、パッシーユーを食べた。幅広のもっちりした麺に甘辛いソースが絡んでいてとてもおいしかった。翌朝の出発が早いので20時過ぎに就寝した。
夕食をとったイムチャン行きつけの店だ
客席は道路に面している
シンハーの生ビール軽い飲み口でがぶがぶ飲める
パッシーユー甘めのたれが癖になる味だ
