5日目
この日はバンコク南東部にあるダム湖でチャドー釣りをした。昨日の釣り場からの帰りに、この日は管理釣り場にナマズを釣りに行こうと提案したのだがスメットに却下された。スメットは何としても僕にチャドーを釣らせたかった。4時前にホテルを出た。釣り場には5時半に着いた。
4時前にホテルを出てバンコク南東部のダム湖に向かった
目的のダム湖には5時半に到着したすぐに現地ガイドと合流して出船した。舟の動力はエレキモーターだった。バッテリーはガイドが自分の車のバッテリーを外してきて舟に積んだ。
小舟にエレキモーターを付けて出船した
チャドー釣り3日目どんな一日になるのだろうか
ポイントは出船場所の対岸だった。エレキモーターでゆっくり湖を渡る船の上で朝食をとった。スメットが買ってきてくれたセブンイレブンのガパオ弁当がとてもおいしかった。
ゆっくり進む船の上で朝食をとった
朝食のセブンイレブンのガパオ弁当とてもおいしかった
この釣り場での釣り方は2日前に経験したボール打ちではなく、チャドーが潜んでいそうな場所を狙ってキャストを繰り返すカバー打ちと呼ばれる釣り方がメインとなる。いわばサイトの釣りではなくてブラインドの釣りだ。キャストする回数は増えるしヒットの確率は下がるが緊張感を強いられるボール打ちより僕にとってはハードルが低い釣り方だった。
ルアーは釣り仲間でルアービルダーのKJ氏が作ったバズベイトを使用した。最初のポイントでキャストを繰り返しているとチェイスがあった。その直後には回収しようとしたルアーに魚がアタックしてきた。フッキングには至らなかったが釣れそうな気配が高まってきているのを感じた。
同じポイントでキャストを繰り返しているとリーリング中にいきなりロッドが絞り込まれた。反射的に合わせた。魚の重さを感じた。障害物に潜られないようロッドを立てて素早くリールを巻いた。かかった魚はそれほど強い抵抗はみせずに舟際まで寄ってきた。チャドーだった。舟際まで寄ってきてから何回か激しく抵抗したがスメットが巧みにネットに納めてくれた。
釣れたのは52㎝のチャドーだった。まともなサイズのチャドーが釣れて嬉しかった。この1匹を釣るために3日かかったことを思い返した。感慨深かった。僕よりスメットの方が喜んでいた。
この日の釣り方はカバー打ちだチャドーが潜んでいそうな場所にキャストを繰り返した
念願のチャドーをキャッチした
スメットと一緒に記念撮影とても喜んでくれた
KJバズベイトで釣った52㎝のチャドー
野生を強く感じさせる面構えだ
優しくリリースしたその後もポイントを移動しながらカバー打ちを続けた。一度ルアーの着水と同時にアタックがあったが乗らなかった。2度ほど稚魚ボールを見つけて狙ったがこちらも不発だった。
1匹目が釣れて1時間半ほど経った時、リーリング中のロッドがまた絞り込まれた。合わせると強い魚の抵抗が伝わってきた。先ほどの魚より大きそうだった。慎重に魚を寄せた。キャッチしたのは先ほどの魚より一回り大きいチャドーだった。58㎝あった。1m以上にまで成長するチャドーとしては小型の部類だが僕には十分満足できる大きさだった。
釣り場はポイントだらけだった
ファイトシーン突然ロッドが絞り込まれた
58㎝のチャドー1匹目より良く引いた
体色が何とも艶めかしい9時を過ぎると日が高くなり気温が上がってきた。キャストを繰り返すが魚の反応は希薄だった。この日はスメットも朝から竿を出したが時折アタックはあるもののフッキングには至らなかった。それでもポイントをあちこち移動しながらキャストを繰り返した。昼までにチェイスが1回とアタックが1回あっただけだった。昼食は朝食と同じセブンイレブンのガパオ弁当を食べた。昼食後は日が傾くまで木陰で休憩することにした。
初日と比べればキャストの精度も向上した
この日はスメットも朝から竿を出した
景色の綺麗な湖だった
昼食もセブンイレブンのガパオ弁当を食べた1日2食この弁当で全然問題ないおいしさだった
昼食後は木陰で休憩した14時に釣りを再開した。午前中は我々以外の釣り人を見かけなかったが午後になると他の釣り人やボウガンでチャドーを狙う者が釣り場に現れた。この湖ではボウガンでの漁は禁止されているのにとスメットが憤慨していた。彼らの影響だけではないのだろうが魚の反応は乏しかった。16時過ぎに1回だけアタックがあったがフッキングには至らなかった。17時に釣りを終えて船着き場に戻った。9時以降は厳しい釣りとなったがネイティブのチャドーが2匹釣れて満足だった。
14時過ぎから釣りを再開した
オールと竹竿でゆっくり進んでいく
午後は他の釣り人の姿も見られた
こうしたポイントを丹念に狙っていくチャドーはどこに潜んでいるかわからない
午後唯一のアタックがあったポイント残念ながら針掛りしなかった
釣りを終えて船着き場に戻る太陽がだいぶ傾いてきた
船着き場が見えてきた良い釣りができた1日だった
帰り支度をして17時40分に釣り場を出発した。早めの夕食として高速に乗る前に道路脇の屋台でタイの麺料理クイッティオを食べた。20時にホテルに戻った。シャワーを浴びてから飲んだビールがおいしかった。
バンコク市内を目指して車を走らせるスメットはこの3日間で1500㎞も運転してくれた
夕食をとった国道沿いの屋台
クイッティオの屋台だ
テーブルの上には香辛料と薬味が置かれている
センレックナーム一番ポピュラーなクイッティオだ
香辛料で自分好みに味を調え薬味のもやしとバジルをたっぷりのせて食べる
