5日目午後
ロッジに着いてまずアリーシャが作ってくれたブランチを食べ、ゴードンにフィッシングライセンスを発行してもらってから釣り支度を始めた。カナダでは州ごとに釣りのレギュレーションが異なり、ここノーザンテリトリー準州ではバーブレスフックの使用が義務付けられている。またルアーの場合トレブルフックは使用可能だが1つのルアーにつきフックは2つまでに制限されている。ライセンスフィーは3日で30ドルだった。
ブランチアリーシャが作ってくれる料理はどれもおいしい
フィッシングライセンス
レギュレーションブック毎年発行されている
ここで対象魚、タックルと釣り場を紹介しておきたい。
今回の釣行のターゲットはレイクトラウトとノザーンパイクだ。タックルはルアータックルとフライタックルを両方用意した。
ルアータックルは僕が使う8ftのMHアクションのロッドと、妻が使う6ft2inのMLアクションのロッドを準備した。リールはダイワのスピニングリールを使い、ラインはPE3号を巻いた。ラインの先には20lbのフロロカーボンリーダーを結び、パイクを狙う際はさらにその先にスイベルを介して30lbのワイヤーリーダー(ワイロン)を付けた。
ルアータックル
ロッド ：アングラーズリパブリック Shore Gun SFGS-80MH/P5（MHアクション 8ft 5pc）
テイルウォーク OUTBACK NS624ML（MLアクション 6ft2in 4pc）
リール ：DAIWA REVROS MX 3500
DAIWA LEGALIS LT 3000D-C
ライン ：PE3号
リーダー：フロロカーボン20lb 100cm（パイク狙いの際はその先にワイヤーリーダー30lb 20㎝）
ルアータックルロッドは2本用意した
フライタックルは9ft8番のシングルハンドロッドにラージアーバーリールを組み合わせたものを使った。ラインはマルティティップラインを使い、パイク狙いの際はインターミディエートティップを、イブニングのレイクトラウト狙いの際はフローティングティップをそれぞれチョイスした。リーダーはパイク狙いの際は20lbのフロロカーボンリーダーの先にスイベルを介して30lbのワイヤーリーダー(ワイロン)を付けて使い、イブニングのレイクトラウト狙いの際は16lbのフロロカーボンリーダーを使った。
フライタックル
ロッド ：SAGE Launch 890-4（9ft 8# 4pc）
リール ：SAGE 1880
ライン ：パイク狙いはマルティティップライン+インターミディエートティップ
レイクトラウト狙いはマルティティップライン+フローティングティップ
リーダー：パイク狙いはフロロカーボン20lb 150cm+ワイヤーリーダ30lb 20cm
レイクトラウト狙いはフロロカーボン16lb 180㎝
フライタックルマルチティップラインを使用した
釣り場はロッジに隣接する大小2つの湖、ダンカンレイクとグラハムレイクがメインの釣り場となる。この2つの湖のメインターゲットはレイクトラウトで、ノーザンパイクも数は少ないが生息している。また、ロッジの前にある2つの湖を結ぶ水路（通称チャネル）は、暗くなると2つの湖を往来するレイクトラウトの通り道になるのでイブニングフィッシングの好ポイントとなる。さらにダンカンレイクを横断し、森を抜けて200mほど歩いた先にある通称パイクレイクは、ごく小さな湖だがパイクの魚影が濃い好釣り場だ。
釣り場の概要3つの湖とロッジの前の水路で釣りをした
この日の午後はダンカンレイクが風の影響で波立っていたため、グラハムレイクでトローリングをメインに釣ることにした。前回はダンカンレイクだけで釣りをしていたのでグラハムレイクで釣りをするのはこの日が初めてだった。
アランの操船するボートで沖に出た。魚探を確認しながら、小島の周辺などの水深の変化がある場所で仕掛けを降ろし、ボートを微速で走らせながらアタリを待った。僕はラインの先に10号ほどの重りを付け、その先に10㎝ほどのミノーを結んだ仕掛けを使った。妻はラインの先に10号ほどの重りを付け、その先に解凍したシスコという魚を専用の器具で姿勢良く泳ぐように調整して付けた餌釣りの仕掛けを使った。ロッドは2人ともロッジの物を使用した。
この日はグラハムレイクでトローリングをした
小島の周辺など水深に変化のある場所を狙った
餌釣りの餌と仕掛け解凍したシスコという魚を使った
専用の器具で姿勢良く泳ぐように調整する
最初にアタリがあったのは妻だった。このアタリは合わせがうまくできずフッキングできなかった。アランが妻に合わせのやり方を教えてくれた。次のアタリも妻の竿にあった。今度は上手く合わせることができた。慣れない手つきで懸命にリールを巻いて魚を手元に寄せ、魚が水面に姿を見せたところをアランがネットに納めた。釣れたのは良く太った60㎝オーバーのレイクトラウトだった。大物が釣れて妻は大喜びだった。この直後に妻のロッドにまたアタリがあり、あっという間に2匹目を釣り上げた。この2匹の魚は夕食用にキープした。
妻がキャッチしたレイクトラウト釣り初挑戦の妻が慣れない手つきで頑張って釣り上げた
懸命にファイトする妻
無事2匹目をキャッチこの2匹は夕食用にキープした
キープした魚はロッジから1km以上離れた湖岸で捌いて切り身だけをクーラーボックスにしまった。ロッジの近くで魚を捌くとクマなどの肉食獣をロッジに近づけるおそれがあるからだ。
釣りに使ったボート
湖岸で魚を捌くガイドのアランロッジから離れた場所で捌いて身だけ持ち帰るのがロッジのルールだ
釣り始めて２時間以上経ったが僕のルアーには全く反応がなかった。ラインを出す量を調節してルアーが泳ぐ深さを変えてもダメだった。そこで水深のある場所で湖底までジグを沈めてからしゃくりあげて誘うジギングに挑戦した。ジギングでも妻は釣れたが僕にはアタリすらなかった。
僕のロッドにはアタリすらなかった
ジギングで使用したジグ白色が実績が高いようだ
虹をバックにツーショット
ジギングでも妻が魚をかけた
この魚もしっかりキャッチしたその後ジグに反応しなくなってきたので、釣り方をトローリングに戻した。するとまた妻のロッドに魚がヒットした。結局この日は妻がレイクトラウトを4匹釣り、僕は釣果ゼロだった。釣れなかったのは残念だったが、妻がとても楽しそうに釣りをしていたことがすごく嬉しかった。17時に釣りを終え、湖岸の景色を鑑賞しながら18時にロッジに戻った。
土産の日本酒をボート上で味見するアラン
その後も妻は絶好調だった
魚の持ち方もだんだん慣れてきた
撮影後は優しくリリースした
景色の良い場所で上陸して記念撮影
釣りを終えてロッジに戻る釣果は妻が4匹、僕はゼロだった
夕食前にチャネルをフライで釣った。フライは前回好反応だったエッグサックリーチを使用した。クロスにキャストし、フライを少し沈めてからリトリーブして魚を誘った、釣り始めて5分ほどでアタリがあり良型のレイクトラウトをキャッチすることができた。とりあえず1匹釣れてほっとした。釣りをしている間、ロッジで飼われている犬のジョーイがずっと見守ってくれていた(本当は魚を食べたいだけだ)。
夕食前にチャネルをフライで釣った
アランがランディングを手伝ってくれた
ジョーイと一緒に記念撮影この日の夕食の献立は妻が釣ったレイクトラウトのオーブン焼きだった。脂の乗った身がとてもおいしかった。
夕食のメインはレイクトラウトのオーブン焼き昼間妻が釣った魚だ
夕食後も同じ場所で竿を出して20時から21時までの1時間で4匹キャッチした。昼間釣れていなかっただけに、最高に楽しい1時間だった。夜遅くにはオーロラを見ることができた。妻は念願が叶ってとても嬉しそうだった。
夕食後もチャネルで竿を出したこの時期は9時
近くまで明るい
リーダーが太いので余裕をもってファイトできた
70㎝オーバーの良型
エッグサックリーチに良く反応した
この日の5匹目よく釣れて満足だった
日付が変わってからオーロラが現れたこの日のその他のオーロラ画像はこちらから
