2008年夏 イタリア旅行記(7)


フィレンツェの三日目、この日はミラノへの移動日だった。11時の列車なので、朝食後は2時間ほどかけて見残した教会などを見て回った。
最初にホテルの目の前にある、サンタ・マリア・ノヴッェラ教会を拝観し、続いて近くにある同名のサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局を訪ねた。ここは17世紀から続く歴史のある薬局で、内部は中世に戻ったような雰囲気だった。

 サンタ・マリア・ノベッラ教会の外観
 内部は撮影禁止だった


 教会と同名のサンタ・マリア・ノベッラ薬局
 17世紀から続くのこの起源は教会の修道院


 内部は中世にタイムスリップしたような雰囲気


その後はアルノ川の対岸に渡ってサント・スピリト教会を拝観した。円柱で仕切られた内部は、とても清楚な雰囲気だった。

 地元の人に愛されているサント・スピリト教会
 狭い路地の奥にある


 内部は円柱とアーチが印象的な明るい雰囲気


 アルノ川の河畔風景
 許されることならフィレンツェにもうしばらく滞在したかった


列車は定刻の11時14分にフィレンツェ駅を出発した。今回も座席には先客がいたが、それほど慌てずに対処できた。ミラノまでの所要時間は2時間45分。今回は一等車にしたので座席は快適だった。発車してすぐに、駅の売店で買ったサンドイッチで昼食にした。その後は午前中歩き回った反動か、ミラノに着くまで半分夢の中だった。

 S.M.N駅
 旅行客でにぎやかだった


 駅で買ったロールサンドとコーラで昼食
本当は駅弁が買いたかったが見当たらなかった


 社内風景
 一等車にしたのでゆったり座って移動できた


列車はミラノ中央駅に定刻の14時に到着した。ミラノ中央駅はとても大きな駅だった。

 ミラノ中央駅の正面ホール
 とにかく大きな駅舎だった


ミラノのホテルも駅の近くだった。駅から歩いて10分ほどでホテルに着いた。ホテルの部屋は外観からは想像もつかないほどカラフルだった。

 ミラノで泊まったメディオラヌム
 外観はごく普通の建物だった


 室内はとてもカラフル
 このあたりがデザインの本場ミラノのホテルらしいところか?


荷物を置き、さっそく市内観光に出かけた。ミラノ中央駅は市の中心部から少し離れているので、地下鉄で市の中心部まで移動した。地下鉄の乗り方はローマと同じだった。

 市の中心部までは地下鉄で移動
 市内は均一料金で一回1ユーロ


市の中心部にあるドゥオーモ駅で地下鉄を降りた。地上に出るとドゥオーモの真正面だった。ミラノのドゥオーモは、ローマやフィレンツェの聖堂とはまったく異なる表情をしていた。まず堂内を拝観した。絢爛とした外観とは異なり、堂内は厳粛な雰囲気の漂う空間だった。天井を支える柱の大きさが際立っていた。

 ミラノのドゥオーモはゴシック建築の最高傑作
 随所に尖塔が立ち、壁面には無数の人物像が装飾されている


 内部は一転して荘厳な雰囲気
 柱の存在感が周囲の空気を威圧している


ミラノのドゥオーモも屋上部に登れるようになっている。途中までエレベータが利用できるので登るのは楽だった。屋上からはミラノ市街や、遠くスイス国境方面の山並みも眺めることができた。

 屋上からはミラノの街並みが見渡せる
 遠くにはスイス国境の山々が霞んで見える


 最頂部にはミラノのシンボル、黄金に輝くマリア像が屹立している


 屋上から見たドゥオーモ前広場
 ミラノ市民の憩いの場になっている


ドゥオーモの屋上を降りて、ドゥオーモ脇のガレリアに向かった。このアーケードは今から約140年前に建造されたもので、ガラス張りのモダンなアーケードだ。ビルの6階ほどの高さに屋根が付けられているので、とても開放的な空間となっている。

 ドゥオーモ脇にあるガレリア(正式な呼び名はガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世)
 十字型をしたモダンなアーケード街だ


 ビルの高い位置から屋根を取り付けてあるので、内部はとても開放的


アーケード中央付近に床面に雄牛のモザイクがある。この牛の股間に左足の踵を置いて一回転すると幸せになるというジンクスがあり、多くの観光客がトライしていた。

 アーケードの中央付近の床にある雄牛のモザイク
左足の踵を股間において一回転すると幸せが舞い込むといわれている


 おかげで股間の部分がすっかりえぐれてしまっている
 ちょっと雄牛がかわいそう


早めの夕食にしようと思ったが、ここでも予定していた店が休暇中だったため、ドゥオーモ近くのレストランに飛び込んだ。ミートソースのパスタとミラノ風カツレツを注文した。どちらもまずくはなかったが、ごく平均的な味だった。

 またも、お目当ての店が閉まっていて飛び込んだドゥオーモ近くのレストラン
 暑かったので屋外ではなく店内で食べた


 ボロネーゼソースのフェットチーネ
 ごく普通に美味しく食べられる味だった


 ミラノの名物、コトレット・アラ・ミラネーゼ(ミラノ風仔牛のカツレツ)
 期待していたほど美味ではなかった。


夕食後は、スーパーマーケットで土産を購入し、早めにホテルに戻った。

 ミラノ市内で見つけたスーパーマーケット、スタンダ
 食品が安く、土産選びに重宝した