2024年初夏イタリア旅行記(4)

4日目

この日は午前中ナヴォーナ広場周辺を観光し、午後はカピトリーニ美術館を鑑賞する予定だった。
8時30分にホテルを出てテルミニ駅前でバスに乗り込んだ。ナヴォーナ広場近くのバス停で降り、まずカンポ・デ・フィオーリ広場に向かった。ここは野菜や花の市が毎日立つ広場だ。買い物をする予定はなかったが地元の人たちが利用する露店を見て歩くのが楽しかった。

 ナヴォーナ広場の近くのバス停で降りた


 カンポ・デ・フィオーリ広場
 野菜や花の市が毎朝立っている


 八百屋の店頭
 色々な種類のトマトが並んでいた


次にナヴォーナ広場に向かった。楕円形をした大きな広場の中央に3つの噴水がある素敵な場所なのだが、あいにく噴水が修復工事中で風情が台無しになっていた。広場に面するカフェでのんびり寛ごうと思っていたのだがそういう雰囲気ではなかった。早々に移動することにした。

 ナヴォーナ広場
 噴水は工事中だった


 広場に面して建つサンタ・アニェーゼ・イン・アゴーネ教会


 4大河の噴水
 ベルニーニの作品だ


 ムーア人の噴水


 ネプチューンの噴水
 この噴水だけ水が出ていた


次に訪れたサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会もこの日は拝観中止となっていた。残念な状況が続いた。気を取り直してジョリッティに行くことにした。ジョリッティはローマで最初にジェラートを提供した老舗のカフェだ。店に着くと多くの客でジェラートを買い求めていた。濃厚でおいしいジェラートだった。

 ジョリッティ
 ローマのジェラート発祥の店と言われている


 ピスタチオとラズベリーのジェラート
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その後しばらく付近を散策し、11時に入場予約していたパンテオンに向かった。パンテオン周辺は多くの人でごった返していた。特に当日券を買い求める人々が長い行列を作っていた。時間指定の入場者も50m近い列を作っていた。その列の最後尾に並んで入場を待った。10分ほどで中に入れた。分厚い石造りの古代神殿の内部は独特な雰囲気だった。

 コロンナ広場
 しばらく付近を散策した


 パンテオン
 紀元前の建造物だ


 パンテオンの内部
 元は神殿だが教会に作り替えられている


 丸屋根の中央部には天窓が開いている


パンテオンを見学した後は近くにあるサンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会を拝観した。青く塗られた天井がとても美しい教会だ。ここは僕が初めてイタリアを訪れた際に最初に入った教会だ。当時の僕にとっては名も知らない街中の小さな教会だったが一歩中に入った途端に内部の美しさに感動した、とても思い出深い教会だった。天井を眺めてあの日の感激が蘇ってきた。ミケランジェロが作ったキリストの彫像やフィリッピーノ・ピッピのフレスコ画で飾られたカラファ礼拝堂も見事だった。

 サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会前の広場に建つオベリスク
 象が支えている


 サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会の天井画
 青い色彩がとても美しかった


 フィリッピ―ノ・リッピ作カラファ礼拝堂


 ミケランジェロが作ったキリスト像


昼食はナヴォーナ広場近くのレストラン、カーサ・ブレーヴェでとった。落ち着いた雰囲気の素敵な店だった。ズッキーニの花にリコッタチーズを詰めた前菜、仔羊肉のラグーとイカ墨のパスタ、牛肉のカルパッチョを注文した。どの料理も味も見た目も素晴らしかった。デザートには妻がタルトタタン、僕がカスタード系のクリームデザートを頼んだ。どちらもお代わりしたくなるおいしさだった。次にまたローマに来る機会があったら必ず訪れたいと思える店だった。

 昼食をとったカーサ・ブレーヴェ


 ズッキーニの花の前菜


 イカ墨のパスタ


 仔羊のラグーのパスタ


 牛肉のカルパッチョ


 タルトタタン


 カスタード風のクリームデザート


 店の奥ではウェディングパーティーが行われていた


昼食を終えて店を出ると14時だった。カピトリーニ美術館は15時30分の予約だったので少し時間があった。そこで美術館の近くにあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂に立ち寄ることにした。記念堂の屋上にエレベーターで上がって眺望を楽しんだ。

 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
 白亜の大きな建物だ


 エレベーターで屋上に上がることができる


 ローマ市街が一望できた


カピトリーニ美術館は記念堂の裏手にあった。展示品は素晴らしかったが館内の順路が分かりにくかった。見て回るのに少しストレスを感じた。係員に尋ねながら1時間ほどかけて一通り見学した。美術館の裏手からみたフォロ・ロマーノの風景も素敵だった。

 カピトリーニ美術館へ上がる階段


 カピトリーニ美術館前のカンピドリーオ広場
 美しい広場だった


 マルクス・アウレリウス帝の騎馬像


 カピトリーノの雌狼


 トゲを抜く少年


 ルーベンス作「ロムルスとレムス」



 地下通路には石碑が展示されていた


 タブラリウムから見はフォロ・ロマーノが一望できた


 新宮の中庭に展示されていたマルフォーリオ


ホテルへの帰路もバスを利用した。バス停の表示板がたくさん並んでいたので目的のバスの停車場所を探すのに苦労した。

 帰りもバスを利用した


昼食をしっかり食べたので夜になってもあまり空腹を感じなかった。テルミニ駅のフードコートで何か食べようと店を見て歩いたがこれと言って食べたいものがなかった。そこで地下のコナードでイタリア風のコロッケ、アランチーニとスップリを買って帰ってビールを飲みながら食べた。揚げ立てではなかったので残念ながらあまりおいしくなかった。

 夕食のアランチーノとスップリ
 揚げ立てではなかったのであまりおいしくなかった