5日目
毎度のことながら楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。ラフトフィッシングもこの日が最終日だ。ネタンが14時ごろゴール地点に着く予定だと教えてくれた。
朝起きてすぐにブッコミ釣りの様子を確認した。ロッドが1本が倒れていたので魚がかかっていることを期待して巻き始めたが餌が無くなっていただけで何もかかっていなかった。もう1本も餌は無くなっていたが魚はかかっていなかった。
朝のチヤこれが飲めるのもこの日が最後だ
朝食前に昨日の夕方竿を出した上流部の瀬の落ち込みで竿を出した。昨夕はスプーンで攻めた場所だったのでこの日の朝はスピナーを使った。2投目でアタリがあった。かなりの良型だった。朝食の支度をしていたスタッフを大きな声で呼んでネットを持ってきてもらった。釣れたのは70㎝のゴールデンマシールだった。朝一番で良型が釣れて気分が良かった。
70㎝のゴールデンマシールウェーダーを履いただけでぶらと行ってキャストしたら2投目で釣れてしまった
端正なプロポーションの魚だった
撮影後は優しく流れに戻したこの日の朝食はカリフラワーとジャガイモのカレー炒めとチャパティだった。僕はナンよりチャパティの方が好きなので、本場のチャパティが味わえて幸せだった。朝食後も瀬の落ち込みで竿を出し、足元でインディアントラウトが釣れた。
朝食のチャパティを焼く調理スタッフ動画はこちら
チャパティは僕の大好物だ
朝食チャパティもおかずもおいしかった
霧の向こうに朝日が見えてきた
河原で見つけたトラの足跡そんなに新しいものではないらしい
こちらはゾウの足跡直径40㎝くらいあった
国立公園内を巡回中のレインジャーが立ち寄った自動小銃を携行していた
9時過ぎにラフトフィッシングを開始した。少し下ったポイントでスネークヘッドがルアーにアタックしてきたがフッキングには至らなかった。その後は昨日までなら魚影が見えたようなプールでも魚を確認することができなかった。ネタンはブラックダックの影響かもしれないと言った。昼になってやっと小型のゴールデンマシールをキャッチすることができた。
この日は魚の反応がほぼ皆無だった
昼近くなってやっと小さなゴールデンマシールが釣れた昼食は河原でとった。フライドライスと朝と同じおかずとゆで卵だった。シンプルだがすこぶるおいしかった。
岸に上がってみんなで昼食をとるこれも今日で最後だ
この日の昼食凝った料理ではないが毎食全部おいしかった
昼食をとりながら眺めた風景天気に恵まれた釣行だった
昼食後も反応の無さは相変わらずだった。ひたすらキャストを繰り返した。少ししてインディアントラウトが釣れた。その直後、久しぶりにしっかりしたアタリがあった。時間的に考えて最後の魚になるかもしれないと思った。魚の引きを身体に覚え込ませるようにゆっくりファイトした。釣れたのは50㎝オーバーのゴールデンマシールだった。
ひたすらキャストを繰り返す魚と出会うにはそれしかない
今回の釣行のラストフィッシュ最終日は少し渋かったが良い釣りができた
その後もキャストしながら下ったが反応はなかった。大きなカーブを曲がると下流に橋が見えた。ゴール地点の橋だ。釣りを終えてロッドを置いた。時刻は14時過ぎだった。この日の釣果はゴールデンマシール3匹とインディアントラウト2匹の計5匹、トータルではゴールデンマシール23匹、トールマシール1匹、コブラスネークヘッド5匹、インディアントラウト6匹の合計35匹だった。予想をはるかに超える好釣果だった。
ゴール地点の橋が見えてきた橋の上流の河原に上陸し、ウェーダーを脱いで釣り道具をしまい、帰り支度を整えた。世話になったスタッフたちに感謝と別れを告げて川を後にした。土手に上がると森氏が出迎えてくれた。仕事が忙しい中、わざわざ会いに来てくれたのだ。メールのやり取りでしか面識がなかったので、直に会うことができて嬉しかった。
ボートを岸に揚げて撤収を開始する楽しい時間はあっという間だった
挨拶に来てくれた森氏と記念撮影その後、森氏と一緒に川に架かる橋に向かった。橋の周辺は禁漁区になっているのでゴールデンマシールが群れているのだ。橋から上流側を覗き込むと百匹以上のゴールデンマシールが悠然と泳いでいた。なかには1.5mはありそうな大物もいた。下流の浅瀬ではワニが昼寝をしていた。そのうちの一匹は希少種のガビアルだった。ネイティブのガビアルを見ることができて嬉しかった。
ババイブリッジこの橋の周辺は禁漁区になっている
橋の下を泳ぐゴールデンマシールの群れ一体何匹いるのだろう
動画はこちら
なかには桁外れの大物もいた
インドガビアル珍しいワニを見ることができてすごく嬉しかった
下ってきた川をバックに橋の上で記念撮影森氏とはこの橋で別れ、ネタンと一緒にネパールガンジーに向けて出発した。時刻は15時だった。道中は沿道の風景を興味深く眺めていた。1時間ほどでネパールガンジーに着いた。カトマンズ行の飛行機の搭乗まで時間があったので町中のレストランで軽食をとることにした。冷たいビールを飲みネパールの代表的な軽食メニューのモモを頬張った。
ネパールガンジーの街に向けて車を走らせた
街中は人も車も多かった
軽食をとったリゾートホテル内のレストランここだけ別世界のように静かだった
冷えたビールがおいしかった
モモネパールの代表的な軽食だ
17時過ぎに空港に戻った。チェックインカウンターで搭乗手続きをしようとした。ところが係員に拒否されてしまった。カトマンズ空港の混雑でカトマンズ便が遅延していて、2時間前に飛ぶ予定だった便の搭乗手続きを今行っているところだと説明を受けた。僕の搭乗便のチェックイン開始まではかなり待たされるだろうと覚悟した。すると、付き添ってくれていたネタンが係員と交渉してチェックイン中の一本前の便に予約を振り替えてくれた。無事チェックインが完了した。ネタンに丁寧に礼を告げて出発ロビーに向かった。ロビーでも当初の予定より長く待たされたが19時にカトマンズに向けて飛び立つことができた。
初めてのキャンプ釣行で戸惑う点もあったが、長く記憶に残る充実した釣行だった。
ネパールガンジー空港
チェックインカウンター
搭乗ロビーみな遅延に慣れているのかのんびりした雰囲気だった
空港スタッフがチヤをサービスしてくれた
カトマンズ行の飛行機に搭乗する長く思い出に残る密度の濃い釣行だった
