6日目(1)
マウンテンフライトは早朝カトマンズ空港から飛び立ち、ヒマラヤ山脈を眺めながら1時間ほど遊覧飛行してカトマンズ空港に戻ってくる、カトマンズで人気のアクティビティーだ。
フライトは搭乗時刻が6時30分、チェックイン開始が5時30分だったので5時にホテルを出発した。早朝にも関わらずウジュンと彼の父親がホテルまで迎えに来てくれた。道が空いていたので空港まで15分かからなかった。6時20分ごろ国内線のターミナルビルに向かうと、まだ入り口が閉まっていた。少し待って中に入り、ブッダエアーのカウンターで搭乗手続きを行った。搭乗便の行き先表示は「MOUNTAIN」になっていた。受け取ったチケットを見ると搭乗便は100便、座席は36(18D)だった。
早朝5時にホテルを出発した
国内線ターミナル入り口がまだ閉まっていた
マウンテンフライトのチェックインカウンター行先はマウンテンと表示されていた
搭乗券手書きだった
搭乗ロビーでは現地のミルクティー、チヤを飲みながら搭乗開始時刻まで待機した。やがて夜が明けてきた。朝焼けに染まる空が美しかった。
搭乗ロビーで飲んだチヤ毎朝チヤを飲むのがネパールの習慣だ
搭乗案内マウンテンフライトがずらっと並んでいた
搭乗ロビーから見た朝焼けマウンテンフライトは複数の航空会社がそれぞれ毎日何便も運航している。ブッダエアーはこの日5便を運航していて、100便は搭乗開始が一番早い便だった。定刻の6時30分に搭乗開始となった。バスで飛行機に向かい乗り込んだ。席は一番後ろだった。窓が一つしかなかったのでちょっと残念な気がしたが、結果的には翼やエンジンの近くの席より眺めが良かった。座席は通路側の席は使用せず、すべての乗客が窓側の席に着席できるようになっていた。着席すると山の名前の書かれたしおりが配られた。搭乗機は6時50分に離陸した。
6時30分に搭乗した
機内の様子座席は窓側だけしか使用しない
配られたしおり
開くと山の名前と標高が書かれていた
エベレストくらいしか知っている山はなかった僕が座ったのは右側の席だった。飛行機はヒマラヤ山脈の南を東に向かって飛行するので往路は左側の席から山がよく見える。やがて左手にヒマラヤの山並みが見えてきた。僕の席側の窓からは雲しか見えなかった。少しするとキャビンアテンダントが左側の乗客に許可をとり、僕にその乗客の隣に座ることを勧めてくれた。窓からは少し離れていたがヒマラヤの山々をはっきり眺めることができた。
離陸直後の機窓風景
最初は反対側の窓からヒマラヤが見えた反対側の通路席に移動して外を眺めた
マウンテンフライトのもう一つの楽しみが飛行中のコックピットに立ち入れることだ。離陸後、水平飛行になるとキャビンアテンダントが乗客を一人ずつ順番にコックピットに案内してくれた。上空を飛ぶ飛行機のコックピットに入るのはもちろん初めてだ。コックピットから見た風景も素晴らしかったが、コックピットそのものにわくわくした。コックピットに入り、機長らに挨拶して写真を撮影していると、機長が左手の窓を指さし、エベレストの山頂が見えると教えてくれた。指さす方を眺めると雲がかかった山の上に尖った頂が顔を出していた。エベレストを自分の目で見る事は僕が死ぬまでにやりたいことの一つだった。それが叶った瞬間だった。
コックピットの様子コックピットに入れること自体がとても嬉しかった
ちょうど旋回しているところだった
コックピット左の窓からエベレストの山頂が見えた飛行機はエベレスト近くで2週ほど旋回した。旋回中はどちら側の窓からもエベレストが見えた。その後、西に進路をとった。僕が座った側の窓からヒマラヤの山々がとてもはっきり見えた。名の知られた山もそうでない山も、すべての山が美しかった。
エベレスト一度は自分の目で見たいと思っていた山だ
エベレストの山頂雲がかかっていたが目視することができた
威厳を感じる姿だった
幾重にも連なる山の一番奥にそびえていた
エベレストを後に飛行機は西へ飛び始めた動画はこちら
眼下にもヒマラヤの山々が広がっていた
ガウリシャンカー地元で聖なる山としてあがめられている名峰だ
右手の山はメンルンツェ独特な形をしていた
飛行機はやがて高度を下げ、カトマンズ空港に着陸した。時刻は8時だった。フライト時間は1時間少しだった。とても充実した時間だった。飛行機を降りる際、乗客に搭乗記念のカードが配られた。
飛行機は山から離れ降下を開始した
尖って見えるピークはドルジェラクパだ
カトマンズ盆地周辺には雲海が広がっていた
着陸前の機内の様子何となく皆満足そうだった
家並みが見えてきた
8時前にカトマンズ空港に戻ってきた
降機時にもらった記念証空港ではウジュンが待っていてくれた。車に乗り込み、ホテルで作ってくれた朝食の弁当を食べた。冷めていたが十分おいしかった。
車に戻って朝食をとった
