3日目
夜明け前に雷鳴とテントに当たる風雨で目が覚めた。スコールだ。風雨は１時間ほど続いたが空が明るくなる頃には平穏を取り戻していた。アラームで夜中に起こされることはなかった。
朝の風景夜明け前にスコールが降った
6時過ぎにテントから出て川の様子を見ていると僕が起きたことに気付いたスタッフがチヤ（ミルクティー）を持ってきてくれた。甘くて温かい紅茶がとてもおいしかった。
チヤ寝起きにぴったりの飲み物だ
7時ごろ朝食になった。朝食は簡素だ。この日はパンとゆで卵だった。朝食後仕掛けを点検したところ一本だけ餌に歯形が付いていた。
朝食他の食事と比べると簡素だった
I氏とK氏は対岸の上流部にある支流の様子を見に出かけた。初日にグーンシュの顔が拝めたのでマシールやスネークヘッドなど他の魚種の釣りができる場所を探すのが目的だった。
対岸の上流にある支流を目指して出発するI氏とK氏僕はキャンプサイトに残って延べ竿のウキ釣りで小魚を狙ってみることにした。ミミズを餌にして岸際の流れのたるみに仕掛けを入れた。すぐにアタリがあった。釣れたのは前回のネパール釣行で釣ったことがあるボラ（インディアントラウト）の幼魚だった。釣り続けるとコンスタントに反応があった。サイズは小ぶりだが魚の反応を楽しむことができた。
僕は延べ竿のウキ釣りで小魚を狙った
ウキ釣りの仕掛け
早速ボラ(インディアントラウト)の幼魚が釣れた
森氏とスタッフは仕掛けの点検の余念がなかった1時間ほどするとI氏とK氏が戻ってきた。支流は水が少なくて釣りにならなかったそうだ。その後I氏も延べ竿の釣りに加わった。タナゴ釣りが得意なI氏は僕より繊細な仕掛けを使って前日漁師が見せてくれたタナゴに似た魚を狙っていた。だが釣れるのはボラばかりだった。10時過ぎたころから川の水量が増え始め濁りも強くなってきた。そのため魚の反応が悪くなってしまった。
1時間もしないで二人が帰ってきた釣りにならなかったようだ
I氏も小魚釣りを始めた
昨日キャンプサイトを通りがかった漁師が見せてくれた魚たち
タナゴに似た魚がいた
釣れるのはこのサイズのボラばかりだ
最上流部にセットしたタックルいつ魚がかかってもおかしくない雰囲気だがアラームは鳴らなかった
11時に昼食をとった。この日のメニューはフライドライスだった。河原で食べる食事はとてもおいしかった。
昼食の準備ができた昼食は食べたい量を自分で皿に盛るビュッフェスタイルだ
この日の献立はフライドライスだった
ソフトドリンクは飲み放題だ食事中にK氏のロッドのアラームが鳴った。急いでロッドの所に駆けつけたが魚はかかっていなかった。仕掛けにゴミが絡んだのが原因だった。
K氏のロッドのアラームが鳴っただが針掛りしなかった
その後I氏のロッドのアラームも鳴ったが魚ではなかった。増水で流れするゴミが増えて仕掛けに絡んでいた。ライトタックルのぶっこみ釣りも増水と濁りで難しくなってきた。やることのない午後となった。1時間ほどターフの下で昼寝した。K氏とI氏は崖下のガレ場で化石探しを始めた。僕も途中から参加した。植物の化石を見つけることができた。
I氏のロッドもアラームが鳴ったが魚ではなかった
午後になって仕掛けに絡むゴミの量が多くなってきた
ゴミを取り除いて再投入する
ドラグの調整をする森氏いつグーンシュがかかってもいいように準備は怠らない
放し飼いにされているヤギの群れがキャンプサイトにやってきた
ターフの下で少し昼寝した
化石探しをするK氏植物の化石がけっこう見つかった
I氏も参加
僕も植物の化石を見つけることができた
河原の石にとまっていたセミ河原には色々な生き物がやってくる
キャンプではキッチンスタッフがおやつも作ってくれる。この日はスイカとパコウラ(ネパール風天ぷら)だった。スイカはあまり甘くなかった。一方パコウラはスパイシーな現地のケチャップをつけて食べるととてもおいしかった。
おやつのスイカ甘さは今一つだった
パコウラネパールの天ぷらだ
ピリ辛のケチャップがよく合ったキャンプサイトにいると通りがかる漁師が色々な魚を見せてくれる。この日見せてもらったのはカブレと言うナマズだ。グーンシュそっくりな見た目だが腹部に吸盤のような構造があった。これで川底の石に張り付いて生活しているとのことだった。
通りがかった漁師が見せてくれた魚カブレと言う名前のナマズだ
一見するとグーンシュのようだ
だが腹部に吸盤状のものがある夕方、すべての仕掛けを点検して餌を元気な魚に変えた。さらに最下流部に竿を使わない地元漁師スタイルの仕掛けも追加した。グーンシュが釣れる確率を上げるための作戦だった。
夕方になってもグーンシュの仕掛けにアタリはなかった
上流の岩場では朝から晩まで漁師が網で魚をとっていた
下流部に漁師スタイルの仕掛けを入れた
魚がかかったら岸辺に刺した枝が竿の代わりをしてくれるらしい仕掛けの点検が終わった頃にスコールが降り始めた。テントに退避してスコールがやむのを待ったが雨脚が弱まる気配はなかった。夕食はキッチンテントの中で食べることになった。こうしたハプニングもいい思い出だ。食後は自分のテントに戻り雨音を聞きながら就寝した。
スコールが降り出したのでキッチンテントで夕食をとった
この日の夕食
テントの入口で夕食をとる森氏とネタン
