5日目
6時前に起床した。アラームは前夜も鳴らなかった。夜通し仕掛けていたライトタックルのブッコミ釣りの様子を見に行くと仕掛けがスタッフによって引き上げられていた。かかっていたバニカチャイは既にキッチンテントに運ばれていた。かかった魚に逃げられてはいけないとスタッフが気を利かせてくれた出来事だったが自分で釣り上げたかったので残念に思った。
朝の風景
ライトタックルのブッコミで釣れたバニカチャイは既に引き上げられていたできれば自分で上げたかった
朝のチヤ朝食はプーリーとオムレツだった。食後に仕掛けのチェックをしたところ全部の仕掛けに流れてきた草が大量に絡んでいて魚が餌に反応した形跡はなかった。
グーンシュは本格的な雨季を前にしたプレモンスーンと呼ばれるこの時期に雨後の増水に乗じて川を遡上してこの場所に集まってくるという。増水が無ければ魚が来ないし、増水すれば濁りもゴミも増えて釣りにくくなる。グーンシュ釣りの難しさの要因の一つがこの悪条件下で釣りを成立させることにあると実感した。
この日の朝食はプーリーとオムレツだったそうは言っても竿を出さないことには魚は釣れない。地元の漁師から手に入れた様々な魚を餌にしてグーンシュの食い気を誘った。だが反応はなかった。
バラヨ生き餌用にスタッフが獲ってきた
こちらはテードパンカシによく似ている
待ち時間は生き物を探して撮影したりして時間を過ごした。日頃の時間に追われる日常から解放されて持て余すほどの時間を抱えて過ごすのが楽しかった。時折アラームが鳴ったが仕掛けに絡んだゴミによるものばかりだった。ライトタックルのぶっこみ釣りではK氏がバニカチャイを釣り上げたが日が高くなるにつれて濁りが増してこちらもアタリがなくなってしまった。
前夜捕獲したキバネツマルリタマムシとても綺麗な昆虫だ
腹部の光沢も美しかった
小魚釣りをするI氏タナゴに似た魚にターゲットを絞って狙っていた
テーブルの下に潜り込んでカニの撮影
サワガニの仲間だろうか
I氏の竿のアラームが鳴った
魚ではなく根掛りだったカヤックで仕掛けを回収した
僕のライトタックルをキャストする地元漁師のスタッフ釣り道具に興味津々だった
昼間もバニカチャイ狙いでぶっこみ釣りをした
K氏がバニカチャイをキャッチした
こちらは漁師が見せてくれたカチャイバニカチャイより小ぶりでアブラビレがある
この日の昼食は前夜K氏が釣ったオオウナギのカレーだった。これが絶品だった。今まで食べた魚のカレーの中で一番おいしかった。
昼食は昨日K氏が釣ったオオウナギのカレーだ
今まで食べた魚のカレーの中で一番おいしかった午後はI氏と町中の水路の探釣に出かけることにした。息を切らしながら道路まで崖を登り、ネタンの運転する車で町に向かった。
I氏と町の水路の探釣に出かけた
ネタンの運転で町に向かった助手席のI氏がグーグルマップで釣りができそうな場所を探していた
最初は川幅のあるほぼ止水の水路で竿を出した。岸辺に生えた水草の先に仕掛けを入れるとウキが消し込んだ。すかさず合わせると15㎝ほどの魚が釣れた。手に取って確認するとゴールデンマシールの幼魚だった。
最初に竿を出した溜池のような水路
水草の先を狙った
すぐに15㎝ほどの魚が釣れた
ゴールデンマシールの幼魚だった次にI氏がグーグルマップで目星をつけていた川に向かった。目的の場所に着き橋の上から川を眺めたがまったく水がなかった。周囲の川も同じような状況だった。この辺りでは雨季にだけ水が流れる川が多いようだった。
目星をつけていた川は水が枯れていた
町中のバザール活気に満ちていた
グーグルマップを頼りに移動しているとわずかに水のある川に行きあたった。水の色は良くなかったが竿を出してみることにした。ここでI氏が釣りたがっていたタナゴに似た魚をキャッチした。シッドラと言う魚だった。発色の良い個体を釣ろうとI氏は粘っていたが残念ながら釣れなかった。僕にはボラが釣れた。
次に竿を出した堰堤下の水溜り水色は悪かったが小魚が群れていた
I氏が釣ったシッドラ
僕にはいつものボラが釣れた釣りを終えて街道沿いの茶店で冷たいジュースを飲んで休憩してから山道を走ってキャンプに戻った。しっかり冷えたジュースがおいしかった。
コシ川沿いの茶店で一休み
よく冷えたマンゴージュースがおいしかった
茶店から見たコシ川中流域の流れキャンプに戻ると留守番してくれていたK氏から僕のロッドに魚がかかっていたと教えられた。すぐに魚を見に行った。バケツに入っていたのは40㎝ほどのカブレだった。自分で釣った実感はまるでなかったが1魚種増えて嬉しかった。
キャンプに帰ると僕のロッドにナマズがかかっていた
グーンシュではなくカブレだったこの吸盤が目印だ
なかなかかっこいいナマズだ
とりあえずビールで祝杯
3時頃になると必ずおやつが出てくる
スイカも登場昨日のより甘かった
グーンシュ狙いはゴミが多くて苦戦が続いた
揚げせんべいつまみには事欠かないキャンプ生活だった
その後もグーンシュのアタリはないまま日が暮れた。この日の夕食のメインディッシュは豚肉のカレーだった。僕が釣ったカブレのカレーもついた。色々なおいしいカレーが食べられた一日だった。20時ごろテントに戻って就寝した。
夕食の主菜は豚肉のカレーだった
このカレーも抜群においしかった断続的になるアラームの音で目が覚めたのは22時過ぎだった。僕のロッドだった。急いで上流部にセットしていたロッドの所まで駆けつけた。そしてロッドを手にとり大きくあおった。だが残念ながら魚の反応はなかった。
22時ごろアラームで起こされた残念ながら魚はかかっていなかった
