２００４年ＮＺ釣行記（６）

６日目

　前日の不調を取り返したいとの意気込みで目覚めたのだが、窓の外からは雨音が聞こえていた。例年なら一番天候の安定している時期なのだが、南半球も異常気象らしい。この日もＨ氏とダンのガイドでの釣りとなった。

　今年は本当に雨が多かった。
　画像の車は今回の足として酷使したエスティマ。
　すっかり泥だらけになってしまった。
　右の建物は今回の宿となったムルパラモーテル

　雨の中、牧場の中を流れるＲ川を釣り歩いたがどこもパッとしなかった。水量も多く、重たいニンフを使っても川の底をトレースするのが難しい状況だった。おまけに、川を渡るのも流れが重くて体力を消耗した。特にＨ氏はウェーディングシューズのソールが川底と合わないらしく、かなりの苦戦を強いられていた。

　中州に渡って対岸の流れを釣るダンとＨ氏。
　なかなか魚の反応が得られない。

　牧場の中、牛をかき分けて移動する。
　慣れるまでは少々怖い。

　結局、午前中はニンフで釣ったレギュラーサイズのレインボートラウトが唯一の釣果となった。

　それほど大きくない魚だが苦労して釣った喜びは格別。

　午後は４日目の午後に釣りをしたポイントで竿を出すことにした。この頃になって雨はやっと上がってきた。一度竿を出したことのあるポイントはなんとなく安心感がある。そのゆとりが奏功したのか、午後は好調だった。サイズは大きくても４５センチほどにとどまったが７匹のレインボートラウトをキャッチすることができた。いずれもニンフを十分に沈めての釣果だった。コンディションさえ良ければ十分な釣果が得られる、そんなＮＺの川のポテンシャルを感じることのできた１日だった。

　午後はこのサイズを連発することができた。
　重たい流れの中でこのサイズの魚と格闘するのは本当に楽しい。