釣りに一緒に行きたがるクッキーでも、この日は湖の釣りなのでお留守番
彼の話では先週頃から湖の流れ込みにスメルトが集まり始め、それを追ってマスも流れ込み周辺に集まっているとのことだった。ただ、ここ数日の雨で濁りが入り状況は今一つだという。流れ込みより流れ出しの水路の周辺が良いのではないかとアドバイスしてくれた。
湖に流れ込んでいる川の様子を見ながら湖の周囲を走り、前回良い釣りができた流れ込みのポイントで車を停めた。湖からちょうど上がってきた釣り人に話を聞いてみたが状況は芳しくなかった。朝から立ち込んでいたがアタリ一つないという。流れ込みを諦めて流れ出しに移動することにした。
湖畔で釣りの準備をするＭ氏とマリー流れ出しは湖をさらに４分の１周ほど走ったところにあった。水深もあり魚の溜まり場になっている感じだった。しかし、湖の水位が上がっているため流れ出す水の速度が速く、さらに風の影響で波が高くなっていて釣り易い状況ではなかった。腰上の深さまで立ち込んで釣り始めたがフローティングラインでは太刀打ちできなかった。この日、シンキングラインをベストに入れてこなかったことを今更ながら後悔した。Ｍ氏はシンキングラインで根気強くキャストを繰り返し、良型のレインボートラウトをキャッチした。その後、昼過ぎまでここで粘ったがマリーが１匹釣っただけだった。
ロトルアの湖の流れだし。 水量が多く波も高い
悪コンディションの中、ウェーディングして釣り続けるＭ氏
良型を釣り上げて満面の笑み午後は湖に流れ込んでいる川で竿を出した。ここでもＭ氏が小ぶりな魚を１匹キャッチしただけだった。流れ込んでいる川の上流部に足を伸ばしてみたが、そこは１２月まで禁漁になっており、竿を出すことができなかった。区間によっては資源保護のため解禁日を遅らせてあるところもあるらしい。
帰りがけに昨日釣りをしたＲ湖で３０分ほど竿を出した。この湖でなら魚の反応があるかもしれないと期待したが、マーカーが消し込まれることはなかった。結局、昼間の釣りはノーバイトという悲しい結果となってしまった。
イブニングはキャナルの上にある湖に行こうと話をしていたのだが、家に帰って荷物を整理しているとマリーのデジカメが見当たらなくなっていた。どうやら釣り場で落としたらしかった。そこで夕食を終えたらロトルアまで戻ることにした。マリーがデジカメを探している間、我々は流れ込みでイブニングをすることになった。
流れ込みに着くとすでに数名の釣り人が湖に立ち込んでいた。ここのイブニングは大きめのストリーマーをリトリーブして釣るスタイルである。他の釣り人と並んで釣り始めた。
夕暮れのロトルア湖２０分ほどキャストとリトリーブを繰り返したが反応はなかった。身体が冷えてきたので一旦岸に上がろうと思い、キャストしたラインをリールで巻き始めた。するといきなりフライがひったくられ、ラインが音を立てて伸ばされていった。ロッドを立てると沖で大きな魚体がジャンプした。ラインを巻こうとした瞬間、もう一度走られた。そして次に大きくジャンプされた時、ロッドから魚の感触が消えた。
それから１時間近く経った頃、デジカメを見つけたマリーが僕たちをピックアップしに戻ってきた。結局この日、僕はノーフィッシュだった。
