この日は小渓流に行くことにした。どこの渓流に行こうか思案したが、昨年行った渓流に決めた。入渓は深い谷を降りなければならないため少々しんどいが、釣り終わりは林道まで比較的簡単に上がれるので、帰りが楽だからだ。
林道脇に車を停めて谷を下りた。想像以上の高低差と傾斜のきつさにＦ氏は少々難儀していたが、慎重にルートを確保し、時間を掛けて無事に川辺まで降りることができた。
入渓点のすぐ上流に良さそうなプールがあった。支度しながら川を見ていたＦ氏がライズを見つけた。Ｆ氏はまだ支度が終わっていなかったので、準備ができていた僕に先に釣らせてくれた。
この日もドライドロッパーのシステムを選択した。１２＃のロイヤルウルフに１６＃のＦＢフェザントテールのいつもの組み合わせだ。ティペットは障害物の多い川なので３Ｘを使用した。
Ｆ氏にライズがあった位置を聞き、そのやや上流めがけてキャストした。その日のファーストキャストは緊張して狙った場所に落ちないことが多いのだが、この日は狙い通りの場所にフライを落とせた。緩やかな流れに乗ってフライが５０センチほど流れ下ったとき、大きな口が水面に突然現れてフライをくわえた。
一呼吸置いてロッドをあおりフッキングさせた。心地よい魚の抵抗感が伝わってきた。比較的障害物の少ない場所だったので、気楽にファイトを楽しむことができた。ファーストキャストで魚がキャッチできてとても気持ちよかった。
この日釣りをした小渓流の入渓点のプール一瞬日本の川にいるような気になる風景だ
この日のファーストキャストでキャッチした一匹すべてが完璧で大満足だった
今回大活躍したロイヤルウルフアピール性、視認性、耐久性に優れた頼れるパターンだ
良型魚を５、６匹釣った後でもまだこのくらいちゃんとしている
その後はＦ氏と交互に魚を狙いながら釣り上がった。この日は魚の活性が高く、半分以上の魚がドライに反応してくれた。また、瀬に出ている魚が多かったので、サイトフィッシングを十分に楽しむことができた。
マリーのガイドで小渓流を釣り上がるＦ氏人の釣りを見ているのも楽しい
良型のレインボートラウトをキャッチしたＦ氏この日は美しい魚体の魚が多かった
サイトフィシングでキャッチした一匹この日見つけた魚はほぼ確実にフライに反応した
Ｆ氏がかけた魚を僕がサポートしてランディングガイドのマリーは撮影担当
僕のファイトを見守るＦ氏
この日の最大魚ずっしり重たい良い魚だった
昼近くなると気温も上がり、川沿いの草むらからはグラスシケーダの鳴き声も聞こえ始めた。すっかり初夏の雰囲気だった。そこで午後はシケーダパターンを試してみた。プールにシケーダを浮かべて待つと、いきなりトラウトが浮上してきてそれをくわえた。
初夏の釣りを堪能し、納竿までに二人で１０匹以上の魚をキャッチすることができた。
グラスシケーダ草にとまって鳴いていた
シケーダパターンでキャッチした一匹初夏の釣りが堪能できた一日だった
Ｆ氏も絶好調良型魚をキャッチして笑みがこぼれる
イブニングはＦ川の町外れのポイントに行ってみた。昨年までと様子が変わっていたため、ライズの起きるポイントを探すのに少し手間取ったが、ライズを見つけてからは、１５分ほどで３匹のトラウトをキャッチすることができた。
Ｆ川の町外れのイブニングポイント去年まで様子が変わっていた
イブニングで釣れたブラウントラウトライズのあった時間は短かったが効率的な釣りができた
