４日目
ニュージーランド滞在も既に折り返し日になってしまった。
この日はマリーのガイド無しで一人で釣りに出かけた。行き先はＦ川の上流部にした。ムルパラで一人で釣りに行く時はこの釣り場に行くことが多い。比較的入渓しやすくて釣果が安定しているのが大きな理由だが、移動中や釣り場周辺の景色が素晴らしいこともこの釣り場が気に入っている理由の一つだ。
マリーの家から40分ほどのドライブでＦ川上流部の橋までやって来た。橋の脇の林道に車を停め、午前中は林道を少し下った地点から橋まで釣り上がることにした。
Ｆ川上流部に向かう道から見た風景この道から見る風景が大好きだ
林道脇の空き地に車を停めて釣り場に向かう今回のレンタカーはＭＡＺＤＡ３（アテンザ）だった
林道を下り川に出てみると川の様子は以前とかなり違っていた。この辺りの川は冬季の増水で川の流れが変わることがよくある。前回来たのが4年前なのだからこの程度の変化は当然だった。
Ｆ川上流部の渓相以前と川の様子がかなり変わっていた
釣り始めてすぐに40cm程のレインボートラウトがヒットした。この位のサイズの魚の動きが一番素早い。ファイトしていてとても楽しかった。その後は良型魚をかけても立ち位置が悪くて魚を追えずにブレイクしたり、障害物が多くてランディングできなかったりすることが続いた。それでも、二つの流れが合流するポイントに定位していた魚はダブルニンフのシステムで狙い通りにフライを喰わせランディングすることができた。Ｆ川特有のヌメリのある艶っぽい体色をした綺麗なレインボートラウトだった。午前中の良型魚はこの一匹だけだったが、自分一人で釣りを組み立てながら様子の変わった川を釣り上がることができて満足だった。
40cm程のレインボートラウトこの位のサイズが一番良くファイトする
これまでは実績の高かったポイント流れが変わって釣りやすいポジションがとれずバラシが続いた
サイトフィッシングでキャッチしたレインボートラウトＦ川特有の艶っぽい体色をしていた
昼食は車で上流方向に10分ほど走った別の入渓点でとった。川辺の芝生に足を投げ出してのんびりと食べるサンドイッチは最高のご馳走だった。
Ｆ川上流部の入渓点の風景ブルームの黄色い花が咲き誇っていた
この日の昼食ボリューム満点だ
午後はそこから釣り上がった。この辺りの川の様子も結構変わっていた。それでも過去に実績のあったいくつかのポイントで魚をキャッチすることができた。いずれも50cmオーバーの良型魚だった。
入渓してすぐにキャッチしたレインボートラウト見過ごしがちなポイントに潜んでいた
こちらも良型のレインボートラウト実績の高いポイントを丹念に攻めてキャッチした
脱渓点の手前にある大きなプールに差し掛かった。下流側からプールの様子を観察するとバブルラインの下に良型の魚が定位してライズを繰り返していた。魚に警戒されぬよう慎重に移動して釣り座を定め、今回実績の高いメイフライパターンをティペットの先に結んでキャストした。何投目かで魚のフィーディングラインをフライが流れると魚は何の躊躇もなくフライを口にした。狙い通りに釣れて思わず口元が緩んだ。
大きなプールバブルラインの下に定位している魚を見つけた
ドライフライに出たレインボートラウト狙い通りキャッチした満足の一尾だ
この日は全部で10匹ほどキャッチし、うち良型魚5匹という釣果だった。昨日までと比べれば貧果だが、自分のペースで釣りができて楽しい時間を過ごすことができた。
マリーの家の近くの牧場の風景移動中に見える風景もニュージーランド釣行の大きな魅力だ
この日のイブニングの釣りはマリーの勧めもあってＦ川の昨日とは別のポイントに出かけてみた。雰囲気はとても良かったが、なぜか日没を過ぎてもライズが始まらなかった。帰ってそのことをマリーに告げると彼も不思議がっていた。
この日のイブニングは不発だったわずかに明るさの残る空を見ながら帰路に着いた
