2日目
パプアニューギニアのポートモレスビー空港到着は5時だった。機内では熟睡はできなかったが疲れは感じなかった。入国審査はとてもフレンドリーだった。釣りに来たと話すと大きな魚を釣ってこいと励まされた。税関ではスーツケースのナンバーキーが開かなくなるトラブルに見舞われたが、口頭で所持品を説明するとそのまま通してくれた。なお、スーツケースのナンバーキーは預け入れ中に設定がズレてしまったようで、その後番号を一つずつ試してなんとか開けることができた。
到着したポートモレスビー空港外は真っ暗だった
歓迎のポスターが飾られていた
スーツケースがちゃんと出てきて安心したただナンバーキーの設定がずれてしまい開かなくて苦労した
入国後、国際線ターミナルのカウンターで国内線への乗り継ぎのチェックインを行った。ニューギニア航空の国内線は欠航が多い。チェックインするまで運航されるか心配だったが問題なくチェックインすることができた。荷物もここで預けることができた。ターミナル内に両替所があったのでドルからキナへ両替した。レートは100ドルが330キナだった。その後は出発予定時刻の15時過ぎまで長い待機が始まった。
国際線ターミナルのチェックインカウンター国内線への乗り継ぎもここでチェックインできた
両替所
パプアニューギニアの紙幣プラスチック紙幣だった
通貨単位はキナだ
1キナ硬貨珍しい穴あき硬貨だった
残念ながらパプアニューギニアは治安が良くない。そのためできるだけ安全な場所で乗り継ぎの時間を過ごそうと思った。利用客以外は入館できない国際線のターミナルにいることにした。壁際の椅子に腰かけて本を読んだりネットを見たりしていた。パプアニューギニアの人々はフレンドリーだ。一人で過ごしていると清掃スタッフが話しかけてきた。英語が上手ではないが挨拶をかわしたり簡単な世間話をしたりしてコミュニケーションを楽しんだ。
国際線ターミナルの壁際の椅子に座って乗り継ぎ時間を過ごしたお腹が空いてきたので建物内のカフェで朝食をとることにした。カフェに移動してカウンターで食べ物と飲み物を注文した。それらを自分の席に運び食べる前に撮影しようとした時、スマホがないことに気付いた。先ほどまで座っていた椅子に置き忘れたようだった。
慌てて取りに戻った。だが椅子の周辺にもなかった。念のためバッグの中などを探したが出てこなかった。これは困った事になった。あたふたしていると先ほどおしゃべりしていた清掃スタッフがやってきた。そして「これお前のだろ」と僕のスマホを差し出した。さっきおしゃべりしていた時に僕が手にしていたスマホのカバーを覚えてくれていたのだ。身体の力が抜けるくらい安堵した。そして彼に心から感謝した。
朝食をとったカフェスマホを置き忘れてかなり焦った
チキンロールとコーヒーコーヒーは注文を受けてから豆を挽いていれてくれた
とてもおいしかった
11時過ぎに国内線のターミナルへ移動した。ターミナル間の距離は歩いて3分ほどだった。閑散とした国際線ターミナルとは異なり、国内線のターミナルは地元の人でごった返していた。搭乗手続きは済ませてあるので搭乗待合室で出発まで待機することにした。セキュリティーチェックを受けて搭乗待合室に入った。搭乗待合室もかなり混雑していた。
国内線ターミナルへの通路日本語表示もあった
ポートモレスビー空港周辺の風景街の中心からは離れた高台にあった
国内線ターミナルの入口セキュリティーチェックは厳重だった
国内線ターミナルの内部国際線ターミナルよりかなり人が多かった
国内線の搭乗待合室ここも混雑していた
搭乗待合室に入って1時間ほど経ちカフェで昼食でも買おうかと思っていた時、トラウトアンドキングのE氏から電話が入った。出ると搭乗予定のホーキンス便が欠航になったとの連絡だった。航空会社のサービスカウンターに行って翌朝の便への振替と今日の宿泊の手配をしてもらうようにとのことだった。こちらでは搭乗手続きが済んでおり空港内の表示にそうした情報は出ていなかったので寝耳に水の話だった。半信半疑でニューギニア航空のウェブサイトを確認するとやはり欠航が正しい情報だった。
搭乗待合室のカフェ昼食を買おうかと思っていたら電話がかかってきた
もう既にセキュリティーチェックを済ませて搭乗待合室に入っていたため、セキュリティーチェックの係員に事情を説明して待合室から出してもらい、サービスカウンターの場所を教えてもらった。サービスカウンターではたどたどしい英語で事情を説明して翌朝便への振り替えと今夜の宿泊先の確保をお願いした。荷物を既に預けてあることを伝えると、書類を作成しておくからバッゲージサービスに行って荷物をとってくるように言われた。
ニューギニア航空のカスタマーサービスカウンターここで状況を話して振替便と宿泊の手配をしてもらった
教えられたバッゲージサービスの窓口に行き係員に荷物タグを見せて事情を説明した。するとすぐに探しに行ってくれた。3分ほどで僕のスーツケースを持って戻ってきた。サービスカウンターに戻ると便の振り替えと宿泊の手配が完了していた。ホテルのバウチャーを渡され送迎バスでホテルに向かうよう言われた。指定されたホテルはクラウンホテルだった。
宿泊のバウチャー送迎バスの乗り場がわからなかったのでターミナルの建物の外にいた警備スタッフに声をかけた。するとホテルのスタッフがプレートを持って待機している場所まで案内してくれた。空港の関係者はみんなとても親切だった。
ホテル名の書かれたプレートを持ったホテルスタッフ声をかけるとすぐにバスの手配をしてくれた
しばらく待って送迎バスに乗り込みホテルに向かった。ホテルは空港から少し離れていた。15分ほどでホテルに着いた。移動中は車窓から街の様子を眺めていた。初めて見るパプアニューギニアの人々の暮らしの様子が興味深かった。
ホテルの送迎バス
8名ほど乗車した
ホテルに向かう道
海が見えてきた
大きなスタジアムの前を通ったホテルに着いてチェックインを済ませ客室に入ってやっと一息つけた。時刻は13時30分だった。昼食をとりにレストランに向かった。昼食と夕食も航空会社から提供してもらえた。指定されたメニューの中からバラマンディのフィッシュ＆チップスを注文した。揚げたてでとてもおいしかったが衣が重かったので半分くらいは中身だけ食べた。昼食後は夕方まで仮眠した。
ホテルのロビー
フロント仮面のような装飾がホテルのあちこちに置かれていた
客室かなり広かった
洗面所も広かった
客室から見た景色海が見えた
敷地内にはプールもあった
食事をしたホテルのレストラン
客席の様子
フィッシュ＆チップス
レストランフロアのエレベーター前にも仮面をつけた人形が置かれていた19時に夕食をとりにレストランに行った。注文を済ませて料理が来るのを待っていると一人の男性から「バイアに行くのか？」と話かけられた。オーストラリアのケアンズから来たブルースという男性だった。僕が釣り用のシャツを着て一人で食事をしていたので同じツアーのメンバーではないかと思ったようだった。「そうだ。明日からよろしく」と答えて握手を交わした。
夕食はピザにした。メニューにスモールサイズと書いてあったが日本なら普通サイズ以上の大きさだった。朝からずっと身体を動かしていないのでさほどお腹が空いておらず半分しか食べられなかった。夕食後はすぐに就寝した。
夕食のピザスモールサイズと表記されていたが十分大きかった
