5日目
5時30分に起床し6時から朝食をとった。普段は朝食抜きの生活なのでこちらでも朝食はごく軽めにした。朝食後ロッジの前のビーチでCOWCOWと遊んでいるとティアナが写真を撮ってくれた。
夜明け風景
暗いうちからみんな起きてきている釣り人は早起きだ
朝食食べ過ぎると調子が出ないので軽めに済ませている
CHOCHOと記念撮影とてもかわいい犬だった
6時45分に釣りに出発した。この日はこれまでよりさらに東のエリアに向かった。45分ほど走って最初の川に着いた。川幅15mほどのクリークだった。
朝食後すぐに釣りに出発する
全速力で釣り場に向かう河口部から釣り上がって行くと川に大きな木が沈んだ絶好のポイントがあった。沈木の枝の隙間にキャストして巻き始めるとルアーをひったくるようなアタリがあった。そのまま走ろうとする魚をロッドの力で止めた。魚が嫌がって頭を振った瞬間テンションが消えた。確認するとリーダーがすっぱり切れていた。「デカいマングローブジャックだったんじゃないか。おそらく歯で切られたんだ」とクリスが言った。悔しかったがどうしようもなかった。このポイントではブルースも魚をかけた。かなりの引きだったのでパプアンバスではないかと期待したがコッドだった。
僕が良型をバラしたポイントでブルースがコッドを釣ったこのクリークをさらに釣り上がった。この日は船尾で釣りをしていたのでキャストしにくい場所ではボートの後方にラインを出したままにしてトローリングで釣った。この釣り方で25㎝ほどのマングローブジャックが2匹釣れた。この川ではさらに1時間以上釣りをした。しかし、これ以上の釣果は得られなかった。
キャストしにくい時はトローリングで釣る
小型のマングローブジャックが釣れた
立て続けにもう1匹釣れた一旦海に出て別の川に向かった。途中リーフエッジでGTを狙ってキャスティングしたが不発だった。インリーフのキャスティングでは小さなニジハタが1匹釣れた。
川を釣る合間に海でも竿を出した
ルアーとほぼ同サイズのニジハタが釣れた次に釣りをしたのはさらに東の川だった。河口部の川幅が50m近くある大きな川だった。河口部から釣り始めて20分ほどで最初のアタリがあった。かなり良い手応えだった。釣れたのは45㎝あるコッドだった。パプアンバスでないのは残念だったが良型のコッドが手にできて嬉しかった。
次に釣りをしたのは大きな川だった
45㎝のコッドとても良く引いた
昼食は川岸の木陰でとった。この日のメニューはハンバーガーだった。とてもボリュームがあった。
昼食のハンバーガーとてもボリュームがあった
昼食後はさらに上流に釣り上がった。倒木の際にキャストしたブルースのルアーに魚がヒットした。これまでになくロッドが大きくしなっていた。倒木の隙間に逃げ込まれまいとブルースが懸命に魚をコントロールした。ボート際まで魚をなんとか寄せてクリスがネットインした。釣れたのはパプアンブラックバスだった。ブルースにとっても初めてのバスだ。とても嬉しそうだった。クリスも僕も嬉しかった。3人で喜び合った。
ブルースがキャッチしたパプアンブラックバスさあ次は僕の番だ。集中力が一段増した。丁寧にポイントを攻めていった。支流の合流点のやや下流にいかにも魚が潜んでいそうな沈木があった。その際にキャストしてリールを2回ほど巻いた時だった。水中を泳ぐルアーを追う大きな魚影が見えた。ドキッとしたが速度を変えずにそのままリールを巻き続けた。魚はそのままルアーに突進してルアーに襲い掛かった。それと同時にロッドが絞り込まれた。反射的にロッドを起こして合わせを入れた。川岸からだいぶ離れた場所でヒットしたのですぐ近くには障害物はなかった。焦らず落ち着いて魚をコントロールした。と次の瞬間意外なことが起こった。なんと別の大きな魚がルアーにアタックしてきたのだ。ややこしいことになっては困ると思いながら成り行きを見守った。その魚は幸いすぐに去っていった。丁寧に魚を寄せてきた。ボートの近くまで寄ってきた魚体がはっきり見えた。パプアンバスだった。胸が高鳴った。クリスの差し出すネットに慎重に納めた。ネットインした瞬間、思わず「I got it」と叫んだ。
釣れたのは48㎝のパプアンブラックバスだった。レギュラーサイズだが僕にはとっても価値のある一匹だった。夢が叶った瞬間だった。パプアニューギニアまで来て本当に良かったと思った。
パプアンブラックバスキャッチできてとても嬉しかった
僕にとって怪魚のラスボス的な魚だったヒットルアーはデプスのキックバッカーだ
支流の流れ込みの下流の沈木の陰に潜んでいたその後さらに釣り上がった。川幅が狭くなり船尾からはキャストが難しくなったのでトローリングに切り替えた。するとすぐに30㎝ほどのGTが釣れた。魚の活性が上がっているようだった。
トローリングしながら釣り上がる
30㎝ほどのGTが釣れた釣りができる最上流部まで釣った後はトローリングしながら河口まで戻った。トローリングを始めて15分ほど経った時、リールからいきなりラインが引き出された。根掛りかと思ったが竿先が激しく揺れていた。魚だった。ロッドスタンドに立てていたロッドを急いで持った。ドラグを締めて合わせを入れた。ラインの先の魚は底に突っ込むように激しく抵抗した。ラインがかなり出ているので魚は自由に動きやすかった。できるだけ速くラインを巻き取った。クリスがボートを巧みに操作して魚との距離を詰めてくれた。魚は岸際の障害物に逃げ込もうとしたがロッドワークで沖へ誘導した。少しすると水面下に魚体が見えた。茶色い魚体に縞模様が浮かんでいた。パプアンバスだった。しかも先ほどの魚より大きかった。落ち着いてクリスの差し出すネットに誘導した。
このパプアンバスは55㎝あった。短時間でパプアンバスが2匹釣れてとても嬉しかった。たくさん写真を撮り優しく川に戻した。
河口までトローリングしながら下った
トローリングで釣った55㎝のパプアンブラックバス縞模様が美しい
口には鋭い牙が生えている
優しくリリースしたその数分後にまたアタリがあった。釣れたのは40㎝のGTだった。パプアンバスとは一味違うスピーディーなファイトを楽しませてくれた。さらにその直後にまたアタリがあった。今度かかったのも同じくらいの大きさのGTだった。ボート際まで寄せてきた時、突然GTの背後から大きな魚が現れ、GTに襲い掛かってきた。2m近い鮫だった。一瞬のうちにルアーごとGTを持って行かれてしまった。ほんの数秒の出来事だった。パプアンバスを釣った実績のあるルアーをロストしたのがとても痛手だった。
40㎝のGTこのあと同サイズのGTをサメに横取りされた
この一件で集中力が削がれたので遊び半分の気持ちでできるだけ大きなルアーでトローリングしてみることにした。ラパラのスーパーシャッドラップを選んだ。河口部まで釣り下りそのまま海に出たところでロッドがいきなり大きく絞り込まれた。ドラグをしっかり締めてもラインが引き出された。河口部で波立ちが荒くファイトするのに難儀したがなんとか魚をコントロールしてボート際まで引き寄せた。クリスが一発でギャフを打ってくれた。釣れたのはメーターオーバーのバラクーダだった。口元にはスーパーシャッドラップがしっかり刺さっていた。
河口部で釣ったメーターオーバーのバラクーダ
スーパーシャッドラップを喰ってきたこの後夕方まで午前中の川で竿を出した。僕にはマングローブジャックのチェイスが一回あっただけだった。クリスは良型のマングローブジャックを1匹キャッチした。
ブルースが釣ったマングローブジャック帰りは激しいスコールに見舞われた。全身ずぶ濡れになったが念願のパプアンバスが釣れたので気分は晴れやかだった。18時前にロッジに戻った。
帰りは土砂降りのスコールに見舞われたこの日の前菜は地元産の生牡蠣と二枚貝のワイン蒸しだった。生牡蠣は小ぶりだったが味が濃くてとてもおいしかった。
前菜の生牡蠣パプアニューギニアで生牡蠣が食べられるとは思ってもいなかった
二枚貝のワイン蒸しこちらも味が濃くておいしかった
夕食に出たコッドとマングローブジャックの蒸し物もそれぞれ身質が違い、マングローブジャックの柔らかな甘めの身とコッドのしっかりした濃い味の身を食べ比べるのが楽しかった。
メインディッシュはマングローブジャックとコッドの蒸し物だった
豚肉の煮込みとライス豚肉は中華風の味付けだった
野菜炒め野菜は自家栽培もしている
