7日目
いよいよ釣行も終盤に差しかかってきた。終日釣りをするのはこの日が最後だ。この日は昼食をロッジでとり、その後グループ全員で近くのバイア村の学校を訪問することになっていた。これまで同様5時半に起きて6時から朝食をとり、いつもより早めに釣りに出発した。なんとしてもスポットテールバスを釣りたかった。
夜明け風景
朝食
全速力で釣り場に向かう向かったのは昨日一番長い時間釣りをした川だった。この川の状況が一番よいとクリスが判断したのだ。河口部の沈木にキャストするといきなりアタリがあった。だがフッキングが不十分だったようですぐにバレてしまった。残念だったが幸先の良さを感じた。
昨日釣りをした川に来た河口部でアタリがあったがすぐに外れてしまった
下流域でのトローリングは反応がなかった。そこで上流へ釣り上がることにした。上流部は川岸に大きな沈木がたくさんあった。沈めるルアーでは釣りにくい場所だった。クリスにポッパーを使えと指示された。
トローリングしたが無反応だった
上流部は岸際に大きな沈木がたくさんあった正直に言うとフライでもポッパーの釣りは得意ではない。ましてルアーではポッパーを使ったことはほとんどなかった。だがそんなことは言っていられない状況だ。バイアのサイトで推奨されていたラパラのSKITTER POPを使うことにした。岸際にキャストしてポップアクションを加えながらリーリングすることを繰り返した。
ラパラのSKITTER POPポッパーは得意ではないが投げ続けた
魚の潜んでいそうなポイントはたくさんあった。だが反応はなかった。1時間近く釣り続けているとリーリングしていたポッパーにいきなり魚が出た。かなり良いサイズの魚だった。だがフッキングしなかった。アタックのあった付近に何度もキャストしたが2度目のアタックはなかった。残念だったがこの釣り方で間違っていないと思うことができた。
さらに100mほど釣り上がったところに支流の流れ込みがあった。こうした場所は一級のポイントだ。岸際にキャストしたポッパーに丁寧なアクションを付けて魚にアピールした。5回ほどキャストした時、ボートの近くまで巻いてきたポッパーがいきなり水中に没した。ロッドから魚の手応えが伝わってきた。それほど大きい魚ではないことは分かったが慎重に寄せてきた。魚体を見たクリスが「スポットだ」と言った。僕にも尾鰭の前の斑紋が確認できた。
釣れたのは35㎝のスポットテールバスだった。サイズに関係なくとても嬉しかった。ブルースもとても喜んでくれた。
スポットテールバス釣りたかった魚がキャッチできて嬉しかった
撮影後は川に戻した
スポットテールバスを釣ったポイント
支流の流れ込みは一級ポイントだその後も午前中いっぱいこの川で釣りをした。トローリングをしたり支流に分け入ったりしたが魚は釣れなかった。12時前にロッジに戻った。
狭い支流を釣る
倒れている枝をはらって先に進む
進んだ先でも反応はなかった
昼前にロッジに戻った昼食はピザだった。焼き立てのピザがとてもおいしかった。食後に実に穴を開けて直接飲んだココナッツジュースは忘れられない思い出の味となった。
昼食はピザだった
実に穴を開けて飲んだココナッツジュースとてもおいしかった
昼食後はティアナの案内でバイア村の学校を訪問した。学校まではロッジから歩いて5分ほどだった。学校は日本で言えば小中学校が合わさったような9年制の義務教育学校で6～15歳位の生徒が90人ほどいた。我々が到着すると整列して歌を歌って歓迎してくれた（歌の動画はこちら）。我々からは学校にサッカー、バレー、ラグビーなどのボールを寄贈し生徒たちにはキャンディーをプレゼントした。
ティアナの案内でバイア村の学校を尋ねた
バイア村の風景
建物が点在していた
教会の内部
学校の校庭と校舎
キャンディーを仲良く分ける生徒たちボールを受け取った生徒たちはとても嬉しそうだった。すぐにボールで遊び始めた。我々も加わってひとしきり交流を深めた。僕は中学年の生徒たちとバレーボールの円陣パスをした。バレーボールをするのは50年ぶりだったので釣りよりずっと大変だった。
その後は教員の案内で校舎を見学した。授業は英語で行われていた。教科書はJICAが支援したものだった。短時間だったが現地の子供たちの様子を知ることができたとても貴重な体験だった。
教室
黒板数学の証明問題が書かれていた
教科書JICAの支援で作られていた
ロッジに戻ってすぐ午後の釣りに出発した。他のメンバーが午前中に河口部でスモールベイトにボイルする魚の群れを見たと言っていた川に向かうことにした。
再び釣り場を目指す20分ほどで川に着いた。そこは初日に釣りをした川だった。だがスモールベイトの遡上もボイルも見られなかった。「朝は遡上があっても午後には見らなくなることもあるんだ」とクリスが言った。
朝ボイルがあったという川に向かったが平穏だった距離はあったが午前中に釣りをした川まで移動した。河口の小屋に地元漁師の姿があった。スモールベイトの遡上が本格化するのを見越してやってきたのだ。期待を持って広範囲をトローリングしたがブルースがトレバリーを一匹釣っただけに終わった。
朝の川に戻った河口部の小屋に地元漁師の姿があった
トローリングで狙ったが反応はなかったこの日もトローリングしながらロッジに戻った。これまでで一番大きい90㎝のマッカレルが釣れた。この日は雨に会うことなく18時前にロッジに着いた。スポットテールバスが釣れた嬉しい一日だった。
海に出てトローリングをする
良型のスパニッシュマッカレルが釣れた
操船するクリス毎日たくさん走ってくれた
この夜の前菜はクラッカーとポップコーン、夕食はチキンカレーとマングローブジャックのグリルとサラダだった。エスニックなチキンカレーがとてもおいしかった。
前菜のクラッカーとポップコーン
この日のメインはマングローブジャックとチキンカレーだった
