8日目
バイア滞在最終日だ。朝食後荷物をまとめてロッジの一階に降ろした。ツアーメンバーはそれぞれのボートで釣りをしながらキンベまで移動し、荷物は別便でキンベまで運んでくれることになっていた。釣りに出発する前にみんなで記念写真を撮った。世話になったスタッフにお礼を伝え、CHOCHOにサヨナラの挨拶をして釣りに出発した。
朝の風景この風景も見納めだ
ソファで寛ぐCHOCHO別れるのが淋しい
朝食
朝食の様子
居心地のいいロッジだった
集合写真スタッフも他のツアーメンバーも
みんないい人たちばかりだった
朝一番で昨日ボイルがあったと聞いた川に向かった。今日は何としてもスモールベイトへのボイルをフライで釣りたいと思っていた。20分ほどで川の近くまでやってきた。すると沖合でナブラが立っていた。クリスがナブラに進路を変えて急行した。こんなこともあろうかとソルト用のロッドにはナブラを狙うためのルアーを装着しておいた。最初のキャストは距離が少し足りなくて反応がなかった。次のキャストはナブラの真ん中に決まった。リールを巻き始めるとすぐに魚がかかった。少し走られたがそれほど強い抵抗は見せずボート際まで寄ってきた。GＴではないかと思ってファイトしていたが、姿を見せたのはツナだった。4日前に釣ったツナと同じ大きさで65㎝だった。
ボイルがあった川を目指す
ナブラを見つけてキャッチしたツナ一息ついてから河口に接近した。河口では岸際に波が寄せるタイミングで30㎝ほどの魚が波打ち際に押し寄せてバシャバシャやっていた。かなりの数だった。フライタックルを手に船首部に立った。フライは４＃の白のクラウザーミノーを結んだ。
河口部にやってきた
岸際で30㎝ほどの魚が群れてバシャバシャやっていた波が寄せたタイミングで波打ち際にキャストし、引き波に合わせてリトリーブした。魚がいる場所にフライを通しても反応は芳しくなかった。リーダーが60lbと太いのでフライが沈みきっていないようだった。魚が群れている地点を30mほど釣り上がったが2度フッキングしてすぐにバレただけでキャッチには至らなかった。
フライのサイズを2＃に変えた。サイズを大きくした方が沈みが良くなると思ったからだ。河口の少し上流で岸際に群れている魚を狙った。キャストするとすぐにアタリがあった。合わせると小ぶりな魚が針掛りした。コトヒキだった。サイズや魚種はともかくパプアニューギニアでフライで魚が釣れて嬉しかった。2匹目のコトヒキもすぐ釣れたがスレ掛りだった。この場所の魚はコトヒキばかりだろうと思った。河口部に戻ってバシャバシャやっているもう一回り大きな魚を再度狙うことにした。
コトヒキパプアニューギニアでフライで初めて釣った魚だ
2匹目はスレ掛りだった
河口よりやや上流の岸際に群れていたこちらの魚もフライサイズを変えたのが良かったのかすぐにアタリがあった。かなり強い引きだった。慎重にファイトしてランディングした。釣れたのは35㎝くらいの銀色の魚だった。クリスはブリムだと言った。帰国後調べるとニセシマイサキという魚だった。釣り上げるとグーグー鳴いた。写真を撮ってリリースした後で再び釣り始めると数投で次のアタリがあった。今度釣れたのも同じ魚だった。
河口に戻ってフライで釣ったブリム（ニセシマイサキ）ファイトも楽しかった
立て続けに2匹釣れた次はパプアンバスを狙いたいと思った。岸際のかけ上がりの下にはパプアンバスが潜んでいるかもしれないと考えた。かけ上がりの下にフライを通すように何度もキャストを繰り返した。しかし反応はなかった。クリスの提案で隣の川に移動することにした。
こちらの川の河口では大型魚に追われたスモールベイトが飛沫を上げて逃げ惑う様子が時折見られた。そうした場所にフライを通したが反応はなかった。ブルースのルアーにも無反応だった。ここで粘っても良い結果は期待できない気がした。
隣の川でもフライで釣ったボイルはあったが釣れなかった
そこでクリスとブルースと相談してキンベ近くの川まで大きく移動することにした。キンベへ向かう途中の海で釣りをするという選択肢もあったが、僕もブルースも海の魚よりパプアンバスが釣りたかった。船首を西に向け全速力で移動を開始した。時刻は8時30分だった。
キンベ近郊の川への移動を決断した最短経路で移動するため岸から離れて沖合の航路を進んだ。沖は波が立っていた。波を切って進んでいくのでボートがかなり揺れた。ボートの上で身体を支えているのが結構大変だった。4時間ほどかけてキンベの近くまで戻ってきた。
沖合は波があった
天気が良くて景色は最高だった
ホスキンス空港の沖を通過したキンベまでもう少しだ
目的の川の河口部までやってきたところで想定外の事態に直面した。潮位が低すぎて水深が浅くなり河口にたどり着くルートが見つけられないのだ。同じ川を目指してきたマークのボートと一緒にルートを探したが見つけることができなかった。そうしている間にも潮位がさらに下がり、ついに座礁してしまった。僕もボートを降りて3人で水深のある場所までボートを押した。結局この川での釣りは諦めざるを得なかった。スコールが来そうだったので釣りを終えてホテルに向かうことにした。
目指す川の河口部
潮位が低くて川に入るルートが見つけられなかった
歩いてルートを探すマークとガイド
座礁したボートを3人で押して移動した
スコールがやってきそうなのでホテルに向かうことにした
楽しかったバイア滞在を思い返しながら船上でビールを飲んだ14時30分にホテルに着き、チェックインを済ませた。客室はそう広くないがエアコンの効いた寛げる部屋だった。ホテル内はWi-Fiが繋がるので5日ぶりでスマホをインターネットに接続した。
14時30分にホテルに着いた
ビーチ側から見たリアモリーフリゾート
フロント
客室棟の入口
客室エアコンが効いていて過ごしやすかった
メールをチェックするとトラウトアンドキングから数時間前に発信されたメールが届いていた。明日早朝のホーキンス発ポートモレスビー行の便の欠航が決まり11時35分ホーキンス発の便に振り替えになったと書いてあった。明日は14時50分にポートモレスビーを出発するシンガポール便に搭乗する予定になっていた。振替になった便のポートモレスビー到着が13時05分なのでぎりぎり間に合うはずだが、少しでも遅延すると間に合わなくなる可能性がある。それだけは何としても避けたいと思った。ただ、僕がじたばたしてどうにかなる問題ではなかった。レストランに降りて他のメンバーとツアーの思い出話に花を咲かせることにした。ビールを飲みながら夕食が始まるまであれこれおしゃべりを楽しんだ。
パプアニューギニアのビールそれぞれ個性があっておいしかった
夕食は19時に始まった。メンバー全員で円卓を囲んで地元のワインを飲みながらTボーンステーキを頬張った。レストラン側が気を利かせたのか僕のステーキは他のメンバーのステーキよりやや小ぶりだったが、それでも完食するのが大変な大きさだった。地元パプアニューギニア産の赤ワインもおいしかった。21時前に部屋に戻って就寝した。
レストラン
Tボーンステーキボリュームがあって完食するのが大変だった
アイスクリームのバナナフリッター添え
