７日目（移動日）
５日間過ごしたロッジを離れる日が来た。１０時出発予定だったので、昨日までより１時間長めに寝て７時に起きた。外は冷たい霧雨が降っていた。思い返せば、この４日間は雨に遭うことや強い風に悩まされることなく釣りを楽しむことができた。この地域で４日間穏やかな天気が続いたのはとても幸運なことだったと改めて思った。
ロッジを後にする日は朝から霧雨だった釣りをしている間は好天が続いて本当にラッキーだった
起床後荷造りを済ませ、８時から朝食を摂った。移動スケジュールを考えると、次に食事をとれるのが午後遅くになりそうだったので、朝食はいつもより多めに食べておいた。ロッジのキッチンでは女性スタッフがお土産用のイクラとコンポートを用意してくれていた。
土産のイクラを準備する女性スタッフとても居心地の良いロッジだった
９時半頃になって、迎えの四輪駆動車の出発が遅れたのでロッジ出発を１時間遅らせてくれと連絡が入ってきた。カムチャッカ滞在７日目になると、こうした予定変更にはすっかり慣れてしまった。今日中にホテルに着ければよい、というくらいの気持ちで出発を待った。
１１時過ぎに出発することになった。参加者とスタッフ全員で記念写真を撮り、ロッジを後にした。往路のボート移動がかなり寒かったので、たっぷり着こんでボートに乗り込んだ。おかげで往路ほどの寒さは感じなかった。帰路は川の流れに従った移動だったので往路より３０分ほど短い約１時間で河口部まで移動することができた。河口部には１２時過ぎに着いた。
記念写真同行者の方々にも良くしていただいた
河口部の船着き場を目指して川を下る往路より着込んで乗船したので寒さは多少ましだった
河口部で４輪駆動車に乗り換えて海岸線を北上した。往路にフェリーで渡ったボルシャヤ川の河口部は軍用の水陸両用車で渡河した。往路にこの水陸両用車を利用したグループがあったので、帰路はぜひ乗ってみたいと思っていた。実際に乗ることができてとても興奮した。聞けば１９８０年代の旧ソビエト連邦時代に製造された軍用車だという。乗り心地はフェリーと比べてかなり悪かったが、他では体験できない貴重な体験をすることができた。
往路のコースを逆走して帰っていく
渡河に使った陸両用車旧ソ連製の本物の軍用車だ
かなり重そうだがちゃんと浮いて進んでいく乗っていても迫力満点だった
帰路は悪路を避けて海岸の砂浜を走行した。飛ばし屋のロッジのオーナーが波打ち際を楽しそうに速度を上げて走っていった。デコボコ道を走るよりずっと快適だった。ただ、車が近づくと浜で休んでいた水鳥の群れが一斉に飛び立つので、車にぶつからないかとヒヤヒヤした。１５時にバスへ乗り換える地点まで戻ってきた。
波打ち際をかなりの速度で走行する水鳥がぶつからないかヒヤヒヤした
バスは往路と同型だったが若干新しい感じだった。気のせいか往路のバスより揺れが少なかった。１７時に往路と同じピロシキ屋に立ち寄り、すっかり遅くなった昼食休憩をとった。大型の揚げ餃子のようなチュブレクを初めて食べた。とてもおいしかった。
帰路乗車したバス迎えに来る道中ですっかり埃まみれになっていた
ピロシキ屋で買ったチュブレク日本では見かけない軽食だ
中にはミンチと玉ねぎを練った具が入っていたその後、往路でも買い物をしたスーパーマーケットで土産物を買い、２０時前にパラツンカのホテルに到着した。帰路も移動に９時間ほどかかった。
バスから見えた風景夏のカムチャッカは自然豊かな良い所だった
スーパーマーケットの中にある土産物屋狭かったが一通りの土産物は揃っていた
ホテルの夕食はこの日もかなり質素だった。ロッジの豪華な夕食が懐かしくなった。食後は温水プールで久しぶりにお湯に浸かって釣りと移動の疲れを癒した。土曜日の夜だったので、温水プールは地元客でとても賑わっていた。その後は日付が変わる頃まで併設のバーでウォッカを飲みながら同行者達と釣り話に興じた。リラックスした楽しい時間だった。
ホテルに併設された温水プールお湯の温度は３７℃くらいで温かかった
ロシアといえばウォッカシングル一杯５０ルーブル（約１５０円）だった
ストレートはきついのでコーラやスプライトと一緒に飲んだ
