３日目
この日の午前中はボタニック・ガーデン（植物園）に出かけた。マリーナ・ベイ・サンズのフードコートは朝からやっている店が少ないことが前日分かったので、この日はボタニック・ガーデンに近いオーチャードの繁華街まで移動して朝食をとることにした。ＭＲＴでオーチャードまで移動し、フードコートを回ってみたが、やはり朝からやっている店はごく一部だった。仕方ないのでショッピングモールの中にあった地元の喫茶チェーン、キリニー・コピティアムでカヤトーストとコピを注文した。キリニーのカヤトーストはバターが少なめで、ヤクンと比べてあっさりした感じで、こちらもとてもおいしかった。
キリニー・コピティアムのカヤトーストとコピこの店のカヤトーストもおいしかった
ボタニック・ガーデンまではオーチャードからタクシーで１０分ほどだった。ここで是非見たかったのは国立のラン園、ナショナル・オーキッド・ガーデンだ。地図を片手にオーキッド・ガーデンまでの道順を確かめていると、道行く人たちが次々と声をかけて教えてくれた。公園にいる人はみな親切だった。
ボタニック・ガーデン良く整備された広い公園だった
園内では広場で太極拳等を楽しむ人達をよく見かけたボタニック・ガーデン自体は無料の施設だが、オーキッド・ガーデンは入場料が必要だった。とはいえ、今回出かけた他の施設と比べれば格段に安いものだった。内部には様々なランがたくさん展示されていた。展示の華やかさで言えば、初日のフラワー・ドームの方が圧倒的に優れているが、こちらのオーキッド・ガーデンには由緒のあるランや珍しいランが多く、じっくり見るにはこちらの方が面白かった。ボタニック・ガーデンは園内がとても広く、暑くて疲れたこともあり、すべてを見て回ることができなかったのが残念だった。ここはぜひ再訪したいと思った。
ナショナル・オーキッド・ガーデンいろいろなランを鑑賞できる見応えのあるラン園だった
バンダ・ミス・ジョアキムシンガポールの国花だ
オンシジウムのアーチ園内は細部までよく手入れされていた
帰りもタクシーでオーチャードまで戻った。ちょうど昼前だったので店が混む前に昼食をとることにした。アイオンの地下にあるフードコート、フード・オペラに入り、サードジェネレーションでラクサを食べた。スープのココナッツの風味とチリの辛さの加減が絶妙だった。
フード・オペラとても清潔なフードコートだった
ラクサ僕の好物のひとつだ
食べ終わってまだお腹に余裕があったので、別の店でカレーパフとゴマ団子を購入した。カレーパフはパイ生地の中にカレーを詰めて揚げた、シンガポールではポピュラーなスナックだ。割ってみると中にはぎっしりとカレーのルーが詰まっていた。ゴマ団子はピーナッツ餡が香り高くておいしかった。
カレーパフカレーがぎっしり詰まったパイだ
ゴマ団子中身はピーナッツ餡だった
食後はオーチャードのショッピングモールやデパートを見て回った。ファッション系の店よりも、スーパーマーケットや食料品売り場を見て回るのが面白かった。
オーチャードの繁華街ショッピングモールやデパートが軒を連ねている
１５時近くなり甘いものが食べたくなったので、アイオンの地下にある味香園甜品の支店でチェンドルを食べた。この店のチェンドルはかき氷にココナッツミルクをかけるのではなく、ココナッツミルクの氷を削って作ってあった。そのため、とても味が濃く氷の口溶けもフワッとしていて素晴らしくおいしかった。初日に本店で食べ損なっていたので、この日食べることができて嬉しかった。
アイオンの地下にある味香園甜品の支店午後は常に満席状態の人気店だ
チェンドルこんなにおいしいかき氷は初めて食べた
夕食はシンガポールの名物料理、チリクラブを食べた。マリーナにあるチリクラブ発祥の店で食べようと思い、開店直後に訪れたが、残念ながらこの日は予約で満席のため入店できなかった。そこで近くにある別の人気店、ノーサインボード・シーフードを訪ねた。こちらは予約なしでも席を用意してくれた。
ノーサインボード・シーフード地元で人気の中華料理店だ
注文してしばらくするとチリクラブがテーブルに運ばれてきた。丸ごと一匹なのでかなりのボリュームだった。食べ方に不慣れだったので、店のスタッフに尋ねると、食べやすいように切り目を入れてきてくれた上に、食べ方も丁寧に教えてくれた。プリッとしたカニの身と甘辛いチリソースの師匠は抜群だった。残ったチリソースをご飯にかけて食べたのも最高においしかった。屋台料理と比べるとかなり高価な夕食になったが、名物料理を堪能できて満足だった。
チリクラブ「名物にうまいものなし」の例外かもしれない
夕食後はエスプラネードを散策し、川に架かる橋の上からライトアップショー、ワンダー・フルを見学した。ホテルの部屋から見下ろしたショーも素敵だったが、対岸から見たショーも迫力がありとても美しかった。初日に足場が掛かっていたマーライオンも普段通りの様子に戻っていて安心した。ショーの後はマーライオン周辺を散策して腹ごなしをした。
エスプラネードから見たマリーナ・ベイ・サンズもうすっかりシンガポールのランドマークになった建物だ
エスプラネード・ブリッジから見たワンダー・フルレーザー光線の演出が圧巻だった
勢いよく水を吹き出すマーライオンこの姿が見られて本当に良かった
その後、ワン・ラッフルズ・プレイスの屋上にあるルーフトップバー、ワン・アルティチュードに入店した。ここはシンガポールで一番高い所にあるバーだ。海抜２７０ｍある屋上からの眺めは見事だった。特にマリーナ・ベイ・サンズを見下ろした夜景はシンガポールで見た夜景の中で一番素晴らしいものだった。ここで飲んだシンガポールスリングもおいしく、満足した気分でホテルに戻った。
ワン・アルティチュードシンガポールで一番高い所にあるバーだ
ワン・アルティチュードから見たマリーナ・ベイ・サンズ今回の旅行で一番素晴らしい眺めだった
