3日目
朝一番で知床半島の羅臼側の付け根付近の川に向かった。16年前に道東に釣りに来た時に地元の方に教えてもらった川だ。川の屈曲部のプールに良型のアメマスが溜まっていることを期待して川に降りたが、川がかなり荒れていて一番良いポイントが釣りにならない状況だった。そのすぐ上のプールには良型魚の魚影が確認できたがバンク下のえぐれの奥にいてドライにもニンフにも反応してくれなかった。このプールでヤマメとオショロコマを数匹ずつ釣って川から上がった。
アメマスの好ポイントは無残な様子になっていた
そのすぐ上のプール良型魚はバンクに隠れていてフライには全く反応しなかった
それでもヤマメが反応してくれた
オショロコマも釣れた
2匹目のオショロコマを釣ってこの川を後にしたこの日最初の川を後にして、知床半島の陸路で行ける最北の川まで一気に移動した。1時間ほど車を走らせ、知床半島の車で行ける最北の漁港に着いた。漁港の脇に車を停め、海岸線を歩いて川に向かった。歩き始めた時は日が差していたが、5分もしないうちに雨が降り始めた。
知床半島の道路の終点若いエゾシカが目の前に現れた
小雨の中を歩いて川を目指した15分ほど歩いたところで川が現れた。この川も海のすぐ上のプールからオショロコマが釣れ始めた。この辺りはヒグマが特に多い地域だ。あまり上流まで釣り上がらず200mくらいで引き返してきた。それでも十分すぎるほど多くのオショロコマと出会うことができた。
15分歩いてたどり着いた川
この川のオショロコマ
このプールでも際限なく釣れた
このサイズが素直にフライを咥えてくれた
河口から200mくらい釣り上がった
まずまずのサイズも釣れた海岸線をさらに5分ほど進むと、とても細い川が流れていた。この川が陸路で行ける最北の川だ。細い流れにも関わらず、カラフトマスが何十匹も遡上していた。釣り上がる度にそのマスたちが足元から上流に走ってしまい、ほとんど釣りにならなかった。それでも何とかオショロコマを数匹釣ることができたので、10分ほどで釣りを切り上げた。小雨の中を車まで戻った。
陸路で行ける最北端の川河口部にはカラフトマス狙いの釣り人がいた
こんな細い流れにカラフトマスがたくさん遡上していた
この川のオショロコマカラフトマスに邪魔されながらなんとかキャッチした
車を停めた漁港にも漁師小屋の裏手を流れる細い流れがあった。ノーマークの川だったが釣り上がってみることにした。流れが細く魚の付き場が乏しいのでオショロコマの反応は今一つだった。それでもさらに釣り上がって行くと河口から100mほどで堰堤が現れた。この堰堤下のプールがオショロコマの泉だった。いくら釣っても次から次へとオショロコマが反応した。大半は15㎝未満の小型魚だったが堰堤際の最奥部でヒットした魚は28㎝の良型魚だった。思いがけず良い魚に巡り会えて嬉しかった。
車道の終点の小さな川も釣り上がってみた漁師小屋の裏を流れるお世辞にもきれいとは言えない川だ
河口近くでは細身のオショロコマが釣れた
釣り上がる価値があるのか疑問になるような雰囲気だった
しかしこの堰堤下のプールはまさにパラダイスだった
オショロコマがワンキャストワンヒットの状態で釣れ続けた
28㎝のオショロコマこのサイズが釣れるとは思っていなかった
魚体の美しさも格別だ
気をよくしてさらに上の堰堤まで釣り上がってみたが魚影は薄かった時刻はちょうど12時だったので、羅臼まで戻って昼食をとることにした。昨日と同じ食堂でウニカニ丼を食べた。値段はけっこうしたがボリュームたっぷりでとてもおいしかった。
昼食のウニカニ丼値段は高いがそれに見合った価値のあるおいしさとボリュームだった
午後はこの辺りでは比較的大きな川で釣ることにした。雨が本降りになってきた。この川も河口部から入渓した。さっそく良型のオショロコマが反応してくれた。河口から100mほど上流にある堰堤を超え、さらに釣り上がった。雨は相変わらずしっかり降っていたが魚の反応はとても良かった。この川ではオショロコマの他にヤマメも釣れた。1時間ちょっとかけて二つ目の堰堤の下まで釣り上がった。この堰堤の上が魅力的に思えたが、この天候だとヒグマと遭遇するリスクが高くなると判断して釣りを終えることとした。
午後は雨の中少し大きな川を釣った
河口のすぐ近くで釣れたオショロコマまずますのサイズだ
この川ではヤマメも釣れた
腹部の赤さが際立つオショロコマ
宝石のような美しさだ
2つ目の堰堤の下まで釣り上がって引き返してきた
川の入り口にはキャッチアンドリリースを呼び掛ける看板が建っていた時刻は15時過ぎだった。少し早めだがウトロ方面に引き返すことにした。濃霧の峠を越えると青空が広がっていた。ウトロ側の川でも竿を出してみたが、ここも遡上してきたカラフトマスが釣りの邪魔となりオショロコマの反応は得られなかった。途中、天に続く道の脇にあった展望台で夕日を眺めてからホテルに戻った。
オホーツクの日没心を洗われる風景だった
夕食は初日と同じレストランで地元産の豚肉を使った生姜焼き定食を食べた。豚肉の味が濃くておいしかった。
地元の豚肉を使った生姜焼き定食初日に食べておいしかったホタテの刺身も頼んだ
食後のおやつはセイコーマートの北海道メロンモナカにした
