２日目
朝は８時に過ぎに起床した。前夜まで降っていた雪は上がり青空が見えていた。ホテルロビーにあるインフォメーションボードを見ると、この朝の最低気温は−１２度、予想最高気温も−７度だった。
朝食はソウル名物、屋台トーストを食べてみることにした。ロッテデパートの前にある屋台に出向き、アルミホイルに包まれたトーストを買ってきて部屋で食べた。
まだ温かいトーストは、刻みキャベツのたっぷり入ったオムレツとハムが挟んであり、甘めのサザンアイランドドレッシングの味がとても良かった。
ロッテデパート前に出ているトースト屋台
買ってきたトーストアルミホイルに包まれていてまだ温かかった
一つ２０００Ｗ(約１５０円)
午前中はキョンボックン（景福宮）の見学に出かけた。１０時から入口の広場で時代装束を着た王宮守門将の交代式があるので、それに間に合うように出かけたが、あいにく雪のために交代式は中止となっていた。大勢のスタッフが広場の雪かきに追われていた。雪景色の景福宮は趣があり美しかった。
景福宮の興礼門前広場普段はここで王宮守門将交代式が行われるが雪のため中止だった
大勢のスタッフが雪かきの真っ最中
時代装束を着た王宮守門将記念撮影だけ可能だった
雪に映える景福宮の勤政門厳しい寒さの中、大勢の観光客が見学に来ていた
池の中央に作られた香遠亭景福宮で最も美しい景色といわれている
景福宮を１時間ほどかけて見学したあとは、そのまま歩いてインサドン（仁寺洞）に向かった。時刻は１１時前だったので、まだ開店準備中の店も多かったが、明洞とは趣の異なる落ち着いた街並みで、歩いていて楽しかった。韓国では２月上旬の旧正月も盛大に祝う習慣があるので、店の飾り付けも昨年末のクリスマス飾りがまだ残っていて賑やかな雰囲気だった。
仁寺洞のメインストリート午前中はまだ閑散としていた
仁寺洞にあるショッピングモール、サムジキルお洒落な店がたくさん入っている
旧正月前なので、賑やかな飾り付けがたくさん付けられていた
昼食は仁寺洞の中心にあるショッピングモール、サムジキルの地下にあるコグン（古宮）仁寺洞店で食べた。この店の看板メニューの全州式ビビンパと石焼ビビンパの他にチャプチェとマッコリを注文した。ビビンパはもちろん美味しかったが、チャプチェが抜群の味だった。へこんだヤカンで出てきたマッコリも雰囲気があってよかった。会計は約４００００Ｗ(約３０００円）だった。
昼食を食べた古宮仁寺洞店サムジキルの地下にある
昼食時は行列ができる人気店だ
パンチャンとやかんに入ったマッコリ店によって異なる様々なパンチャンを食べるのも、
韓国食べ歩きの楽しみの一つだ
看板メニュー、全州式ビビンパご飯も具も適温に温められている
石焼ビビンパよりこちらの方が僕は好みだ
昼食後はタクシーで明洞に戻った。買い物を楽しみながら、合間にプンオパン（鮒焼き=日本で言う鯛焼き）やホットック（蜜餡入りお焼き）などの屋台おやつを味わった。寒さが厳しい分、温かいおやつが更においしく感じられた。
明洞メトロホテル前に出ていたプンオパンの屋台
焼きたてのプンオパン寒い日は温かいおやつが美味しい
価格は３つで１０００Ｗ(約７５円)
こちらはホットックの屋台お焼きの中に蜜餡が入っている
一つ１０００Ｗ(約７５円)
夕食は宮廷料理を食べに出かけた。店は前回と同じクンヨン（宮宴）にした。この店は完全予約制なので、一週間ほど前に日本から電話で予約を入れたが、日本語のわかるスタッフがいるので何の問題もなく簡単に予約できた。
夕食を食べに行った宮宴高級な雰囲気の店で宮廷料理を味わってきた
前回は奮発して上等な進御晩餐を注文したが、かなりボリュームがあったので、今回はもう少し軽めのチャングム晩餐（長今晩餐）にした。日本でも有名になったドラマ、「チャングムの誓い」の料理監修を務めたのがこの店の主宰者で、そのドラマで使われた調理を中心としたメニュー構成になっているコースだった。
口取り、前菜、鍋、肉料理、御飯、菓子と続く宮廷料理のコースをゆっくりと時間をかけて味わった。一緒に頼んだポップンジャ酒（クマイチゴ酒）も甘く滋味豊かな味で美味しかった。目に美しく舌に優しい上品な料理を堪能した。韓国宮廷料理初体験の娘も興味深そうに味わっていたが、気に入ったようだった。この日の会計は約２５０００Ｗ(約１９０００円）。安くはないが十分にその価値のある晩餐だった。
口取りに出された筍の熟柿ソース和えとポップンジャ酒どの料理も見た目が美しく、味も繊細だった
前菜の数々韓国料理の奥深さを感じることができた
メインディッシュの神仙炉同じ形に切りそろえられた綺麗で美味しかった
もう一皿のメインディッシュ、子豚肉の韓方ソース煮込みとても奥深い味わいの一品だった
夕食後は夜の明洞を散策した。雪の前夜と異なり、大勢の人が出て活気にあふれていた。人だかりのしている屋台に立ち寄り、トッポギをつまんでソウルの夜を満喫した。
夜の明洞のメインストリート前夜の吹雪が嘘のような賑わいだ
次々と客が訪れる間食屋台おでんや天ぷら、トッポギなど温かいメニューが並んでいる
定番間食のトッポギ、一皿３０００Ｗ(約２３０円)辛いけどおいしい！
カップの中はサービスのおでんの汁
