3日目午前
朝6時にチェックアウトを済ませてホテルのロビーで待っていると、ほんの少し遅れて大柄な男性がやってきた。この日から帰国日まで運転手を務めてくれるデニスだ。数分の遅れを申し訳なさそうに何回も謝るまじめな男だった。
すぐに彼の車に乗り込みマーチソンフォールズ国立公園に向けて出発した。昼には着くだろうとのことだった。デニスの英語はとても聞き取りやすかった。まだ暗い市街地を抜け、ウガンダの北西部へ通じる幹線道路に入った。途中のガソリンスタンドでタイヤの空気圧をチェックしたり、売店で飲み物を調達したりしながらマーチソンフォールズ国立公園の最寄り町であるマシンディを目指した。この道は状態の良い舗装路だったので快適なドライブだった。町と町の間には検問所があり自動小銃を装備した警官が警戒に当たっていた。デニスが運転免許証を見せるだけで僕が時に質問を受けることはなかった。マシンディの町に10時過ぎに着いた。
まだ暗い市街地を走行する日の出は7時過ぎだった
ガソリンスタンドでタイヤの空気圧をチェックするデニスは安全にしっかり気を配る男だった
明るくなってきた幹線道路を北西へ走る
菓子や飲み物を売る商店道のわきにはこうした規模の店がたくさんあった
朝食ホテルで弁当を作ってくれた
検問所大きな町と町の間には必ず設けられていた
ドライバー向けの食べ物を売るマーケット車が止まると売り子が殺到していた
マシンディの町マシンディの町のはずれから道は未舗装路となった。車体を大きく揺らしながら15分ほど走ると目前に国立公園のゲートが現れた。ここで入園料を払い、入場許可証を受け取り先に進んだ。
町ははずれから未舗装路に入った
国立公園のゲートここから先は許可証がないと入れない
管理棟許可証の発行にはパスポートが必要だった
入園許可証セキュリティーチェックの際はこれを提示する必要がある
国立公園に入ればすぐロッジに着くだろうと思っていたのだが、その目算は外れた。ロッジまでは1時間以上走る必要があった。後で分かったのだが、国立公園の入り口からロッジまで100㎞近い距離があったのだ。道の両脇からバブーン（ヒヒ）の群れが顔を出してくれたりして走っていて飽きることはなかった。ロッジの近くにもセキュリティーゲートがあった。そこを抜けて数分走るとロッジの入り口を示す案内板が見えた。ロッジ到着はちょうど12時だった。
しばらくは森の中を走った
道端にはバブーンの群れが姿を見せた
車が近づくと森へ帰っていった
ロッジの手前のセキュリティーゲートここにも武装した警察官が配備されていた
ロッジのレセプションの建物ここでテントのキーを受け取った
テントまではスタッフが荷物を運んでくれた頭に乗せて運ぶところがアフリカっぽい
今回の移動経路ここで今回宿泊したマーチソンリバーロッジ（Murchison River Lodge）を紹介しよう。ロッジにはホテルのような大きな建物があるわけではなく、広い敷地に木造のコテージや常設テント、キャンプサイトなどが点在したつくりになっている。メインの建物はバー＆レストランで、ナイル川に面して建っていた。僕が宿泊したのは常設テントで、テントの中にベッドが2台置かれており、就寝時は蚊帳をベッドの周りに降ろせるようになっていた。テントのさらに上部にトタン屋根があり、そこに設置したソーラーパネルの電力で夜間は照明がつけられるようになっていた。シャワーとトイレは50mほど離れた場所に専用の建物があった。敷地内はかなり広く、僕のテントからレストランまでは500mくらいあった。デジカメやスマホの充電はこの食堂の設置された専用のコンセントで行う仕組みだった。
宿泊した常設テント照明の電源は太陽光だった
テントの内部ベッドの寝心地は良かった
夜は蚊帳を降ろして寝た
レストラン棟このロッジのメインの建物だ
レストランから見た風景ナイル川を眺めながら食事が楽しめた
夜は照明に浮かび上がって美しかった
バーロッジのフロント業務もここでやっている
バーの脇の充電スポットスマホやデジカメの充電はここでしかできなかった
シャワー棟
シャワーブースお湯は出ないが特に不便はなかった
プール家族連れが利用していた
食事は宿泊代金に3食分含まれていて、朝食は早い時間帯がビュッフェスタイル、その後は通常の朝食が準備されていた（毎朝早出だったので通常の朝食は残念ながら食べるチャンスがなかった）。昼食は主菜とデザート、夕食は前菜、主菜、デザートのコース形式で日替わりメニューだった。また昼食に関しては前夜お願いしておくとパックランチを用意してもらうことが可能だった。パックランチは10種類近いメニューが用意されていた。お酒やソフトドリンクは別料金で注文可能だった。
アーリーブレックファストの朝食
夕食と翌日のパックランチのメニュー夕食は日替わりのコース形式だった
夕食の様子
パックランチ
