７日目
ウェイパ滞在もこの日が最終日だ。いつもより少し早めに起きて荷造りをし、チェックアウトしてから釣りに出かけた。この日は１５時発の飛行機に乗る予定だったので、１２時過ぎまで半日だけ釣りをすることになっていた。
いつもの通り７時にジェイソンが迎えに来て港に向かった。この日は実釣時間をできるだけ多くするため、移動を少なくし、近場で釣りをすることにした。
港を出た目の前で鳥山を見つけた。そこに急行しすぐに釣り始めた。しかしアタリはなかなか出なかった。最初は多かった魚のボイルも減り、あきらめかけた時に良型の魚が目の前でフライをくわえた。がっちりとアワセを入れ、あとはファイトを存分に楽しんだ。釣れたのは２日目の魚よりは少し小さかったが、それでも８０ｃｍ近い良型のクイーンフィッシュだった。
８０ｃｍ近いクイーンフィッシュこの日も幸先良いスタートが切れた
このまま好調な釣りが続くかと期待したが、このあとはたまにチェイスがあったり、フッキングしてすぐにバレてしまったりすることが続いた。キャッチに至る魚はいなかった。
海岸線沿いの岩礁地帯やマングローブ林の際など様々なポイントでいろいろな魚を狙ってみたが、芳しい反応はなかった。
「今日の午前中は潮が悪いんだ」
ジェイソンも打つ手なし、といった感じだった。それでも懸命に魚がいそうなポイントを探し続けてくれた。
ヒットすることを信じてひたすらキャストする魚の気配を感じられない時間が続いた
延々と続く海岸線魚はどこに行ってしまったのだろう・・・
昼近くなり、残り時間も限られてきた頃、マングローブ地帯の沖でボイルしている魚の群を見つけた、移動が激しく、なかなか群に追いつけなかったが、やっと先回りに成功しボイルにフライをキャストすることができた。数投目で魚がかかった。それほど大きな魚ではないことはロッドに伝わる抵抗で分かったが、貴重な２匹目だったので慎重にファイトした。
釣り上げてみると、なんと口ではなく背中に針が掛かっていた。
「こんな広い海の中で魚の背中に引っ掛けるなんて、口に掛けるよりよっぽど難しいぞ。お前も器用な奴だなぁ」
またジェイソンに爆笑された。
終了予定時刻近くなってやっと釣れた2匹目しかも、口ではなく背中に針が掛かっている
何とも僕らしい最後の一匹になった
結局この魚がウェイパ最後の一匹となった。何とも僕らしい終わり方だった。ボートの上で昼食をとり、港に戻って船を揚げ、宿に戻った。
ボートの上でジェイソンと記念撮影彼には本当に世話になった
港が近づいてきた寂しさがこみあげてくる瞬間だ
釣り道具を片づけ荷造りを完了させ、シェフ差し入れのビールで喉をうるおしながら、ジェイソンが再び迎えに来るのを待った。１３時半にジェイソンの車で空港に向かった。
出発ロビーも登場手続もいたって簡素だった。飛行機は定刻に離陸し、１６時半にケアンズの空港に着陸した。
ウェイパ空港の出発ターミナルとても小さな建物だった
ウェイパ空港周囲は平原なので空が広い
ケアンズを訪れるのは３年ぶりだ。過去６回ほど滞在しているので街の様子は良く分かっていた。タクシーで市内に向かい、予約してあるパシフィックインターナショナルホテルにチェックインした。低層階だったので眺めはそれほど良くなかったが、室内は広く、帰国前の一時滞在には贅沢過ぎるようなホテルだった。
ケアンズで宿泊したパシフィックインターナショナルホテルとても立地の良いホテルだ
宿泊した客室帰国前の一時滞在にはもったいないような部屋だった
部屋で一休みしてから街に出た。日本人観光客の姿は以前より少ない印象を受けたが、逆に中国系の観光客の増加が目に付いた。街を一回り散策した後で夕食をとる場所を探すことにした。あれこれ考えたが、海沿いの目抜き通りにあるオープンテラスのレストランでフィッシュ＆チップスを食べることにした。冷たいビールと揚げたての白身魚がベストマッチだった。
夕食をとったラグーンビューナイトマーケットからエスプラネードに出たところにある
バラマンディのフィッシュ＆チップスとＸＸＸＸゴールドアツアツのフライと冷たいビールの取り合わせは最高だ
夕食後も街を少し散策した。甘いものが食べたくなったので、ナイトマーケットの隣のジェラート屋に入った。ちょうどハローウィンの夜だったので、店員が仮装していて陽気な雰囲気だった。２０時過ぎに部屋に戻り、キングサイズのベッドを独り占めしてぐっすりと寝た。
ナイトマーケット特に買うものはないが、賑やかなのでいつも必ず立ち寄るスポットだ
ナイトマーケットの入り口にあるジェラート屋ハローウィンナイトだったので店員さんが仮装していた
